エアガン

2025/08/25

日本陸軍が誇る小銃をエアコッキングガンで再現「KTW 三八式歩兵銃エアコッキングガン」

 

第二次世界大戦の銃器たち:ライフル編

 

 

日本陸軍が誇る小銃をエアコッキングガンで再現

 

 多くのエアガンメーカーがガスガンや電動ガンをメインにラインアップする中で、創業から現在に至るまで、他社が再現しないモデルをエアコッキングガンで作り続けているKTW。ここで紹介する三八式歩兵銃はKTWのラインアップの中でもロングセラーを続けているフラッグシップモデルだ。

 

 

 KTWの三八式歩兵銃が登場した2002年当時、新品で入手できる三八式歩兵銃のトイガンは市場にはなく(タナカの三八式歩兵銃シリーズが復活したのは2007年)、かつエアガンは今まで製品化されたことはなかった。ボルトアクションライフルのエアガンもそれほど多くはなかった中、KTWは三八式歩兵銃をエアコッキングガンとして再現した。三八式歩兵銃のバリエーションの中でも前期型をチョイス。細身のアルミ製バレルは実銃同様のテーパー加工が再現され、全長470mmの厳選された真鍮製インナーバレルには可変ホップアップメカが組み合わされている。

 

フロントサイト両側面にガードが付属しない前期型(大正時代製)を再現。着剣部などは亜鉛ダイキャスト製となっており、質感・耐久性ともに申し分ない

 

射撃距離によって使い分けるリアサイトは実銃同様に倒立・可動させることができる

 

リアサイト前にある穴には可変ホップアップ調整用のネジが設けられている

 

KTW独自のエアコッキングメカが搭載されたレシーバー。ボルト上部には黒染め仕上げの遊底覆(ダストカバー)が標準装備されている

 

 レシーバーは亜鉛ダイキャスト製、着剣部やセーフティ、リアサイトなどの主要パーツは黒染め仕上げの亜鉛ダイキャスト製。ストックやフォアエンドは国産の鬼胡桃製。ボルトには遊底覆(ダストカバー)を標準装備。内部メカはコンパクトで高効率なKTWオリジナルのコッキングメカを採用。マガジンは実銃と同じポジションに設置され、ギアを用いてチャンバーにBB弾を送り込み、残弾が発生しないユニークな給弾方法を導入。美しさと高い実射性能を兼ね備えた珠玉の名作と言っても過言ではない。

 

鉄製のボルトハンドルはシリンダーに溶接されている。ボルトエンドのセーフティにはローレット加工が施されている

 

ボルトをコッキングしたところ。コッキングストロークは短く、スムーズにコッキングできる

 

マガジンプレートを外すと給弾機構が現れる。左側にあるギアを回して給弾口を開けてBB弾を流し込み、マガジンプレートを元に戻すとチャンバーにBB弾が給弾される

 

日本軍小銃特有の合わせ式のストックはフォアエンド同様、厳選された国産鬼胡桃製。バットプレートはKTWの本拠地である岩手県の特産「南部鉄器」を用いている

 

 


 

KTW
三八式歩兵銃 エアコッキングガン

 

DATA

  • 全長:1,276mm
  • 重量:3,450g
  • 装弾数:22発
  • 価格:¥137,500
  • お問い合わせ先:KTW

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

撮影協力:ビレッジワン

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年8月号に掲載されたものです。

 

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