エアガン

2025/08/12

“BAR”という愛称で親しまれている分隊支援火器の元祖「S&T ブローニング M1918A2(B.A.R.) G3電動ガンリアルウッド」

 

第二次世界大戦の銃器たち:LMG編

 

 月刊アームズマガジン2025年4月号で特集された拳銃編に続いて1900~1940年代に活躍したライトマシンガンを再現したエアガンをピックアップ。名銃たちの歴史や特徴、魅力について迫る。

 

天才火器設計者がデザインした分隊支援火器の元祖

 

 ブローニングM1918A2は銃器における分野で大きな功績を残したジョン・M・ブローニングによって設計された分隊支援火器であり、Browning Automatic Rifleの頭文字を取って「BAR」という相性で親しまれている。S&TのBARは実銃のフォルムをリアルに再現しており、ストックやフォアエンドはリアルウッドで再現。リアル派ユーザーから見ても申し分ない出来映え。ボディはフルメタルで構成されているため剛性は充分確保されており、金属の塊のような重厚感が味わえる。
 

 

 近代の銃器ではお目にかかる機会が少なくなったキャリングハンドルは戦場での移動時に欠かせないものである。もちろん、この部分もしっかりと作り込まれているため、エアガンであってもしっかりとキャリングハンドルの役割を果たしている。実銃と同じくネジで固定されるバイポットは堅牢な金属製であるため、委託して射撃しても安心感がある。もちろんバイポッドを折り畳んだ状態でも発射可能だ。全長は約1,210mmもあり迫力も抜群。リアリティ溢れる外装と相まって、当時の雰囲気を存分に味わいながらサバゲに没頭できる。古めかしいビジュアルであるが、内部には信頼性の高いギアボックスと最新のG3電子トリガーシステムが採用されている。

 

迫力のある大口径のマズル。バイポットはプローン射撃時に銃が安定しやすいように足先に鉄板が付属している。ネジを緩めることで取り外して運用することも可能

 

フードで覆われたフロントサイトは比較的大きめであり、精密射撃にはやや不向きだが、弾をばら撒く運用方法のため理にかなっている

 

ハンドガードは実銃同様木製となっており当時の風合いを忠実に再現している

 

キャリングハンドルは使い込まれた木材のような風合いになっていて非常にリアル

 

レシーバー上面には実銃同様の刻印が施されておりおもちゃっぽさは感じられない

 

コッキングハンドルは引っ掛かりが抑えられたデザインになっている。セレクターレバーは左側にレイアウトされている

 

 BARは戦場においてあまりにも大きな影響を与えていたため、BARを扱う射手は真っ先に敵から狙われるポジションであった。しかしながら、誇りある職種として兵士の中でも人気があったという逸話が残っている。男らしくも古臭いスタイルは過去の歴史に思いを馳せながら眺めるだけでも充分に満足感を得られる製品になっている。また、敵味方関係なしにサバゲで注目を集めたいプレーヤーはぜひ手に取ってもらいたい。

 

S&Tオリジナルの電子トリガーによりセレクターを「A」に入れれば従来の発射サイクルで、「F」に入れれば発射サイクルを遅くした低速でフルオート射撃できる

 

マガジンキャッチはトリガーガード内にレイアウトされている。そのためトリガーフィンガーで操作が可能なため素早くマガジンチェンジを行なうことができる。ただし慣れない操作のため、意図せず操作しないように気を付けよう

 

遠距離での射撃を意識したラダータイプのリアサイト。リアサイトを倒した状態でも狙うことができる

 

水平基調のグリップと一体化した木製ストック。ストック下部にはモノポッドを取り付けるための穴が設けられている。バットプレートにはショルダーレストが装着されている

 

バッテリーコンパートメントへアクセスするにはネジを2本外す必要がある。コンパートメントは大きいため大型のバッテリーを接続して弾幕を張り続けることができる

 

ゼンマイ給弾式のマガジンの装弾数は160発。側面に3mm角の六角レンチを差し込む穴が設けられており、素早くゼンマイを巻き上げることができる

 

 


 

S&T
ブローニング M1918A2(B.A.R.)G3電動ガンリアルウッド

 

DATA

  • 全長:1,210mm
  • 重量:6,470g
  • 装弾数:160発
  • 価格:¥78,100
  • お問い合わせ先:UFC

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:風見れん/アームズマガジンウェブ編集部

撮影協力:ビレッジワン

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年8月号に掲載されたものです。

 

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