エアガン

2025/08/11

WWⅡ時のアメリカ軍を支えた傑作自動小銃を再現「G&Gアーマメント M1ガーランドETU電動ガン」

 

第二次世界大戦の銃器たち:ライフル編

 

 月刊アームズマガジン2025年4月号で特集された拳銃編に続いて1900~1940年代に活躍したライフルを再現したエアガンをピックアップ。名銃たちの歴史や特徴、魅力について迫る。

 

WWⅡ時のアメリカ軍を支えた傑作自動小銃

 

 第二次世界大戦でアメリカ軍の勝利を決定づけた兵器の一つがM1ガーランドだろう。アメリカ以外にも自動小銃を開発した国はあったが、その多くが同じ銃でも部品の共有ができない手作り品に近いものだったのに対し、M1ガーランドは製品間での生産規格が確立し部品交換が可能であったことも長所として挙げることができる。

 

 

 唯一の欠点は自動小銃に見られる脱着式のマガジンを持たず、.30-06弾を8発まとめて装填できるクリップ式の装弾のシステムぐらいである。これはボルトをホールドオープン状態で固定する機構を持たないため射撃途中にカートリッジを1発ずつ追加したり、安全のためチャンバーを空けておく「半装填」ができないことだ。それでもM1ガーランドは合理性と大量生産体制の確立、製品保証と現在のライフルに求められる要素を初めて具体化したライフルであった。

 

実銃ではクリップラッチに相当するパーツをマガジンキャッチの機能に変更してある

 

実銃では上からクリップ式のマガジンを収納する部分に着脱式マガジンが収まる

 

マガジンがガーランドの外観を崩さない専用品だ。装弾数は20発

 

チャージングハンドルを引くとホップダイヤルが現れる。ドラム式で信頼性が高く細かい調整が可能だ

 

リアサイトのアパーチャー部分は実銃同様に上下左右に調整可能だ

 

 現用銃器に比べて第二次世界大戦時の銃器類を再現したトイガンは多いとはいえない状況だ。M1ガーランドもご多分に漏れず製品化される機会が少なかった。そこにG&Gアーマメントから電動ガンで発売され話題となった。リアルガンと同様にセミオートオンリーだが、セミオートの多用はスイッチの寿命を縮めてしまう。そこでスイッチに負荷を掛けない電子トリガーシステム(ETU)を装備してバージョンアップ。信頼性とトリガーレスポンスが格段に向上した。WWⅡマニアは見逃せない電動ガンだ。

 

トリガー周辺もすべて金属製で丈夫な造りだ。トリガーガードに組み込まれたプレートはセーフティーでトリガーフィンガーで前にスライドさせて解除する

 

木目が美しいストックは現在のライフルにはない優美なラインで見るものを魅了する

 

バットプレートのトラップドアを開けるとバッテリーコンパートメントにアクセスできる

 

 


 

G&Gアーマメント
M1ガーランド ETU電動ガン

 

DATA

  • 全長:1,115mm
  • 重量:3,930g
  • 装弾数:20発
  • 価格:¥100,980
  • お問い合わせ先:G&G JAPAN

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

撮影協力:ビレッジワン

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年8月号に掲載されたものです。

 

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