エアガン

2024/02/12

【実射動画】マイク・ダルトンの生み出したカスタムガバメントをB.W.C.が再現「クラークボーリングピンガン」「ビアンキカップスペシャル」

 

マイク・ダルトンが愛用した

カスタムガバメントが再び

 

 B.W.C.からスピード系シューティングマッチの中でも特に有名な「スティールチャレンジ」の創設者のひとりであり、アメリカ人レジェンドシューターであるマイク・ダルトン氏(以下ダルトン氏)の愛用したガバメントカスタム「クラークボーリングピンガン」と「ビアンキカップスペシャル」がマイクダルトンシリーズとして登場する。

 

 もしかしたらアラフィフ&アラフォー世代にグサッっと刺さるようなモデルガン2挺を紹介していこう。

 

左がクラークボーリングピンガン、右がビアンキカップスペシャルだ

 

 

 

クラークボーリングピンガン

 

 今回紹介する2挺はダルトン氏が愛用したカスタムガバメントだが、それぞれ個性的なカスタマイズが施されている。そんな2挺を紹介する前にある雑誌を紹介しよう、それがこの「モデルガンチャレンジャー」だ。
 1983年に創刊した本雑誌ではIchiro Nagata氏による2挺の美麗な写真が掲載されている。もしお手元にあったらぜひとも確認してみてほしい。

 

 

クラークボーリングピンガンが紹介されているモデルガンチャレンジャー誌1983年11月号

 

ビアンキカップスペシャルが紹介されているモデルガンチャレンジャー創刊号1983年6月号

 

 まずクラークボーリングピンガンから紹介しよう。

 普通のガバメントと比較して一番のカスタムポイントはマズルに装着されたウエイトだろう。これは実銃と同じくメタル製で、見た目だけでなく重量感もバッチリだ。

 

 

どちらにも実銃同様のラージ刻印だけではなく、ダルトン氏のカスタムガバメントであることを示す刻印がある。写真はクラークボーリングピンガン

 

 スクエアトリガーガードに、ノンホールのロングトリガーも装着されカスタムガンらしさを漂わせている。そしてグリップは当時流行ったアドバンテージグリップシステム&スキップドチェッカーグリップを装着している。

 

スウェンソンのアンビセーフティ、ワイドグリップセーフティ、カスタムスパーハンマー、ローマウントボーマーサイトなど実銃同様のパーツ構成

 

ビアンキカップスペシャル

 

 お次はビアンキカップスペシャル、こちらはクラークボーリングピンガンと打って変わり全体的に角ばった印象を受ける。こちらはその名の通りビアンキカップに参加するにあたってカスタマイズされたガバメントで、同じく各所にシューティングマッチに最適化されたカスタムが見受けられる。

 

ビアンキカップスペシャル、フレームが特徴的だ

 

 この銃の最大特徴は、やはりこのフレームだ。

 フレームから延びるエクステンデッドフレームとその上に乗っているフロントウエイト。そしてスライド上面のボーマーリブだ。これらはもちろん金属でできておりウエイトとしての役目をしっかりと果してくれる。

 

ボーマーリブから延長されるフロントサイト

 

 フロントサイトはボーマーリブから延長された不思議なスタイルになっている。これはサイトレディを少しでも長くとることで、ビアンキカップのようなスピードと正確性の求められるシューティングマッチで高い成績を残せるようにカスタムされている。

 

 他はスクエアトリガーガードやロングトリガー、アドバンテージグリップシステム&スキップドチェッカーグリップといったクラークボーリングピンガンと似たようなカスタムが施されている。

 

 

 実測で1.1kgぐらいになるが、実際に持つとかなり重量感を感じる。ボーマーリブやウエイトといった銃のフロント側に金属を使用したパーツが設けられ、かなりフロントヘビーな設計になる。モデルガンでこの重さなので実銃は2kgいくかいかないかの重量になるだろう。

 なぜここまでフロントが重いのかというと、精度の必要なシューティングマッチにおいて.45口径のマズルジャンプを重量で抑えるためである。

 

クラークボーリングピンガン実射

 

 

 

 

 

 

ビアンキカップスペシャル実射

 

 

 

 

 


 

 モデルとなった実銃はカスタムガバメントの黎明期から発展期に移る時期に生まれた古のカスタムだ。そしてどちらの銃も分かる人には分かるトップシューターの生み出した2挺のカスタムガバメントということもあり、一部の人たちにとっては喉から手が出るほど欲しいモデルだろう。

 

 そんな2挺、見た目の良さだけでなく安定した発火動作が行なえるモデルガンになっている。ガバメントをコレクションしている人だけじゃなく、最近の銃によく触れている人にも手に取ってほしいモデルだ。

 

TEXT:アームズマガジン編集部

 


 

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