2023/12/15
【実射動画】塹壕戦で活躍したショットガンを再現!!「M1897 Trench Gun ヘビーウエイト Ver.2 モデルガン」
あのトレンチガンが
ヘビーウエイトモデルになって再登場!
第一次世界大戦(1914年~1918年)において欧州・西部戦線ではドイツ・オーストリアを中心とする中央同盟国軍と、イギリス・フランスを中心とする連合国軍が共に長大な塹壕(トレンチ)を築き、熾烈な塹壕戦が展開された。1917年になるとドイツが無制限潜水艦作戦を本格化させたことなどを契機にアメリカ軍が連合国側で参戦。その際、アメリカ軍は塹壕戦にウィンチェスター製のショットガン、M1897を投入した。この銃は現代においてもポピュラーな12ゲージ口径の散弾を用いるポンプアクション式ショットガン(散弾銃)であり、銃器設計の大家、ジョン・ブローニングが自身のデザインによるM1893を改良して誕生させた。戦線を突破して敵の塹壕に突入する、あるいは突破され塹壕に侵入された場合狭い塹壕内では近接戦闘が発生するが、この近接戦闘において前方に散弾を射出するショットガンは威力を発揮する。そして、アメリカ軍が用いたM1897は塹壕戦で活躍したことから「トレンチガン」の愛称で呼ばれるようになったのである。
トイガンメーカーのタナカはモデル1897トレンチガンを以前よりモデルガンとして製品化しており、現行のVer.2モデルガン(ABSモデル)をベースに、この度数年ぶりにヘビーウエイトモデルである「M1897 Trench Gun ヘビーウエイト Ver.2 モデルガン」がラインアップした。
バージョンアップしたトレンチガン
バレルやレシーバーなどをヘビーウエイト樹脂製としてバーションアップを果たしたタナカのトレンチガン。これにより重量が約500gアップして手応えがアップしただけではなく、ABS樹脂のような“しなり”もなくなり、構えてもガッチリとした剛性感が味わえる。
ここからは本体の特徴について語っていこう。
モデル1897といえばこのレシーバーの形状だ。ウィンチェスターのレバーアクションライフルに似ており、フォアエンドを引いてコッキングするとシェルキャリアとボルトが露出する。
このアクションがモデル1897最大の特徴的な部分だ。
このような構造を採用したことでレシーバーが非常に小さくスリムになっている。レミントンM870のような現代のポンプアクションショットガンに見慣れていると違和感を持つかもしれないが、これがこの銃の最大の魅力でもある。
こんな独特で複雑な内部機構を採用しながらも、作動性や発火性能を向上させたVer.2仕様により安定した射撃を楽しむことができる。
このモデル1897は第一次世界大戦でアメリカ軍が使用し塹壕戦で活躍したモデルをベースにしている。軍用モデルでは速射時の銃身過熱を想定してヒートシールドが追加されたほか、塹壕戦での銃剣を用いた格闘戦を想定しバヨネットラグ(着剣装置)が備えられるなどの改修がなされているのが特徴だ。
モデル1897で使用されるショットシェルはなんと7mmキャップ火薬を2個詰めることができるダブルキャップ仕様。これにより迫力のある射撃を楽しむことができる。ぜひとも迫力ある射撃を動画で見ていただけたら幸いだ。
実射
まずは射撃する際の独特な作動をコマ送りでお送りしよう。
ダブルキャップによる豪快な発火音と実銃さながらの発火煙は大迫力。撃つ者を虜にするだろう。また、ダブルフィードやジャムが発生したりするが、それは実銃でも起こることであり、実銃同様のアクションを再現した発火式モデルガンの醍醐味ともいえる。
「M1897 Trench Gun ヘビーウエイト Ver.2 モデルガン」はヘビーウエイト化されたことによる剛性感と重厚感に加え、Ver.2仕様の安定した作動性と発火性能も魅力だ。
モデルガンとしては比較的高価な部類ということもあり撃つのを躊躇してしまうかもしれないが、ダブルキャップによる豪快な発火や白煙を纏いながらエジェクトされるショットシェルは、ほかの銃では味わえないポイントだ。
オールドスタイルながらも魅力的な機構が詰め込まれたこのトレンチガン。ぜひとも入手して、実射してみてはいかがだろうか?
TEXT:アームズマガジン編集部
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