2023/12/02
トレンチガンに待望のヘビーウエイトモデルが登場「タナカ モデル1897トレンチガン ヘビーウエイトVer.2モデルガン」
塹壕戦で戦果を挙げたポンプアクションショットガン
19世紀前半にはすでに存在していたショットガン。西部開拓時代になると中折れ式・ハンマー露出型のサイド・バイ・サイド(水平二連)のショットガンが主に使われていた。そんな中で1897年に登場したウインチェスターモデル1897は、ジョン・M・ブローニングが設計を担当し、同社のレバーアクションライフルを思わせる単銃身とバレル下に設けられたチューブマガジン、ハンマーによる撃発方式とチューブマガジンに備わるフォアエンドを前後させて装填・排莢を行なうポンプアクション式の発射機構を備えた画期的なショットガンだった。
その使いやすさとコストパフォーマンスの高さから軍・法執行機関にも多数採用されたウインチェスターモデル1897。特に第一次世界大戦では「スラムファイア」と呼ばれるトリガーを引いたままフォアエンドを前後させるだけで連射できることから塹壕戦で多大な戦果を挙げ、「トレンチスイーパー(=塹壕を一掃するもの)」と名付けられたほどだった。
トレンチガンに待望のヘビーウエイトモデルが登場
タナカはこの塹壕戦で活躍したバヨネットラグ(銃剣止め)とヒートシールドが装着されたアメリカ軍仕様を再現したモデルガンをラインアップしているが、それに待望のヘビーウエイトモデルが登場する。ライフルタイプの樹脂製モデルガンは少ないだけに待ち望んでいた方も多いはず。従来のABSモデルよりも約500g重くなっただけでなく剛性も向上し(=しなりがなくなり)ガッシリとした手応えが体感できる。表面は粗目のブラスト処理が施され、木製ストック&フォアエンドは使い込まれた風合いが再現されている。
作動性を向上させたVer.2がベースになっており、フォアエンドを引くとシェルキャリアやボルトが露出するモデル1897独特のアクションに加えて並列ダブルキャップ火薬仕様ならではの豪快な発火が楽しめる。
ヘビーウエイト化によってさらに魅力がアップしたたタナカのトレンチガン。ぜひショットガンらしいアクションや作動音、重量感に酔いしれてほしい。
タナカ
モデル1897トレンチガン ヘビーウエイトVer.2モデルガン
DATA
- 全長:985mm
- 全高:190mm
- 全幅:45mm
- 重量:2,950g
- 装弾数:6発
- 価格:¥93,500(2023年12月中頃発売予定、M1897 Ver.2用ショットシェル型発火カートリッジ2発付属)
- お問い合わせ先:タナカ
※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2024年1月号に掲載されたものです。
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