2023/11/28
爆撃機搭乗員用のリボルバー!! 希少なプロトタイプを初再現「タナカ スミス&ウェッソン.38チーフスペシャルエアウエイト“ベイビーエアクルーマン” ヘビーウエイトVer.2モデルガン」
採用候補のひとつだったJフレームの「エアクルーマン」
1950年代、アメリカ空軍は戦略爆撃機B-36の搭乗員用として超軽量なサイドアームをコルトとスミス&ウェッソンに開発を依頼した。両社とも軽量化を実現するためにバレル以外の主要パーツをアルミ合金製とした2インチバレルのプロトタイプを提出した。どちらも「エアクルーマン(Aircrewman)」と名付けられ、コブラをベースにしたコルト製は1,189挺、スミス&ウェッソン製は1,210挺が納入された。
スミス&ウェッソン製の1,210挺のうち6連発のKフレーム(プレM12ベース)が605挺、5連発のJフレーム(プレM37ベース)の605挺の2種類で構成されていた。最終的にKフレームタイプが「M13」の名称を与えられて空軍に採用され、1953年から約40,000挺が製造・供給された。一方、シリンダーもアルミ合金製だったプロトタイプはコルト製も含めて1959年頃に安全上の理由からすべて廃棄されており、廃棄を免れて現存するものは非常に貴重だという。
希少価値の高いチーフスペシャルエアウエイトのプロトタイプを初再現
今回タナカはこの1,210挺のプロトタイプのうちのJフレームタイプ、通称“ベイビーエアクルーマン”をモデルガンで初めて再現した。特徴はプロトタイプのみに施されたグリップ底部のシリアルナンバーと、グリップに空軍のメダリオンがはめ込まれていることだ。それ以外のディテールもスタンダードモデルとは少々異なっており、バレル右側には「AIRCREWMAN」、バックストラップには「PROPERTY OF U.S. AIR FORCE」の刻印が施されている。さらに時代にあわせた4スクリュー仕様のサイドプレート、フラットサムピース仕様となっている。
付属のカートリッジは専用の「M41」弾を再現したエアクルーマン専用タイプが付属する(通常の.38スペシャル発火カートリッジも使用可能)。希少性の高い実銃にあわせて少量生産となっているので欲しい方は早めに手に入れよう。
※写真は試作品です。実際の製品とは異なる場合があります
タナカ
スミス&ウェッソン.38チーフスペシャルエアウエイト“ベイビーエアクルーマン” ヘビーウエイトVer.2モデルガン
DATA
- 全長:160mm
- 全高:110mm
- 全幅:33mm
- 重量:430g(カートリッジ含む)
- 装弾数:5発
- 価格:¥39,600(数量限定生産、2024年2月中頃発売予定)
- お問い合わせ先:タナカ
※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2024年1月号に掲載されたものです。
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