実銃

2026/10/05

【実銃レポート】ベレッタゴールドカップ ジャパン2026 ベレッタ射撃イベント 日本初開催【Gun Pro A.T.】

 

 

ベレッタの名を冠したクレー射撃大会 日本開催

Text & Photos by Satoshi Matsuo

 

 2026年8月29日と30日、群馬県のぐんまジャイアントクレー・ライフル総合射撃場で第一回となるベレッタゴールドカップ ジャパンが開催された。
 この射撃大会はベレッタの日本総代理店である株式会社サイトロンジャパンが主催するもので、共催はイタリアのピエトロ・ベレッタ、及びサイトロンパイロテクニクスとなっている。サイトロンパイロテクニクスとは、ウィンチェスターやフィオッキなどの海外ブランド装弾の輸入と国産RB装弾の製造販売などをおこなっている企業で、名称からも想像が付くようにサイトロンジャパンの子会社だ。
 日本におけるクレー射撃競技会は、公益社団法人 日本クレー射撃協会(日クレ)が主催する全日本選手権、本部公式、地方公式などの正式かつ本格的な競技会がある一方で、銃砲店がそのお店の顧客サービスのような位置付けでおこなっている射撃会や月例会、あるいは射撃場や猟友会主催の競技会、もしくは有志が集まっておこなう仲間内の競技会といったものがある。

▲ベレッタDT11

 

▲青矢印のところをクレーが飛んでいる

 

▲ベレッタ694+TSKストック

 

 

 日クレ主催の競技会は、ISSF(国際射撃連盟)ルールに基づく世界基準でおこなわれ、日クレに登録した会員のみが参加できるものだが、その他の競技会はどちらかといえば草試合的なもの、あるいは親睦会的なものが中心となっている(草試合と言ったら失礼なほどの規模、並びにレベルの高い競技会も一部にはある)。そしてその多くはジャパンルールという日本独自の試合形式でおこなわれている。従ってその両者にはだいぶ“隔たり”があるのが現状だ。
 ベレッタゴールドカップジャパンは、その中間的な位置付けの競技会を目指している。日クレの会員では無くても参加でき、それでいて試合内容はISSFルールに則った本格的なものだ。これまで日本にはそういう中間的な位置付けのクレー射撃競技会はほとんど無かった。しかし、“ある程度の実力はあるが、さりとて日クレに所属して日本の頂点を目指して切磋琢磨するほど射撃に打ち込んでいるわけはない”という、いわばアマチュア上級者の受け皿もあった方が、射撃スポーツの普及に繋がるだろう。
 ベレッタのショットガンを扱うサイトロンと、装弾を扱うサイトロンパイロテクニクスは、ハードウェアを売るだけでなく、それを使って楽しむ射撃会というソフトウェアも提供しようと考えた結果が、今回のイベント開催に繋がっている。やる以上、今までの日本ではおこなわれてこなかったスタイルの競技会にするべきということで、この方向性が定まったらしい。
 参加資格は、“日本における合法的ショットガン所持者”であり、“安全にISSFルールでのトラップ射撃競技ができる事”、ただそれだけだ。

 

 競技はISSFルールに準拠しておこなわれた。初日が3ラウンド、2日目に2ラウンドで125枚のクレーターゲットを撃ち、そのスコアが上位となった選手のみで最後にファイナルを実施して、優勝者を決める。一般的な競技会は1日に4ラウンドを撃ち、ファイナルなどはおこなわれない。
 ファイナルとはどのようなものかは、192ページの写真キャプションで説明させて頂くが、これはなかなか緊迫感がある。そういった部分も一般的な射撃会との違いだ。
 ISSFルール準拠ではあるが、例外的にこの大会では、セミオートショットガンでの参加を認めた。ISSFの規定ではトラップ競技は上下二連銃、もしくは水平二連銃のみを使用すると定められている(スキートはセミオート可、ポンプは不可だ)。幅広く参加者を募る上で多少は門戸を広げた格好だ。尚、ダットサイト等の光学サイトの使用は認められない。これはISSFルールに則っている。
 開催された8月29日、30日は小雨と曇りが繰り返されるあいにくの空模様で、2日目のファイナルのころになってやや晴れ間が見られた程度だ。幸い酷暑とはならず、最高気温も25℃程度で、時間によっては肌寒くも感じ、参加されたシューターの皆さんも暑さと闘うことが無かったのは幸いだ。
 今回はベレッタゴールドカップ ジャパンの第1回ということで、ベレッタからコマーシャルマーケット インターナショナルセールスシニアマネージャーのMarcos Fernàndez(マルコス・フェルナンデス)氏が、視察と参加者への御挨拶のために来日された。またサイトロンジャパンの渡邉 晃代表取締役は両日共、サイトロンジャパンの親会社である株式会社ケンコー・トキナーの櫻井 匡代表取締役社長は2日目に参加され、このベレッタ ゴールドカップ ジャパン成功に向けて、主催、共催企業としての意気込みを強く感じられた。
 また今大会の優勝者は、来年イタリアで開催されるベレッタゴールドカップ決勝大会出場権が与えられる。イタリアへの渡航費は自己負担だが、イタリア国内での移動費、滞在費、競技参加費はすべてベレッタが負担してくれるというもので、これはベレッタ500周年の一環として今回のみの特典だ。
 それでは競技の様子を写真とキャプションでご覧頂こう。

 

小雨が降る中、開会式は予定通り、7時50分に始まった。まずは株式会社サイトロンジャパンの渡邉 晃代表取締役による開会の御挨拶、続いてピエトロ・ベレッタから来られたマルコス・フェルナンデス シニアマネージャーから参加選手への祝辞が述べられ、この大会の予選がスタートした。

 

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続きは「月刊アームズマガジン2026年11月号」でどうぞ。

 

 

Text & Photos by Satoshi Matsuo

 

この記事は月刊アームズマガジン2026年11月号に掲載されたものです。

 

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