歴史ある日米交流イベントで米軍装備を間近に堪能「横田基地日米友好祭2024」

 

Yokota Friendship Festival 24

 

 

2024年5月18日~19日開催の「横田基地日米友好祭2024」は、久々にF-22Aラプターが地上展示されたことなどもあり、来場者が30万人越えを記録したことも話題となった。本誌ではこれら特に注目を浴びた機体に加え、米空軍のK-9ユニットや警備の兵士をクローズアップしていく。

 

来場者30万人以上の一大イベントに

 

 東京・多摩地域にある横田基地は在日米軍司令部、米空軍第5空軍司令部、第374空輸航空団などに加え、航空自衛隊の航空総隊司令部も所在する一大航空基地だ。ここでは毎年恒例の「横田基地日米友好祭」が開催され、都心から近いこともあり人気の日米交流イベントとなっている。米軍および自衛隊航空機の地上展示をはじめ、バンドの生演奏、アメリカンフードを楽しめる屋台など魅力的なイベントも目白押し。さらに今年は2012年以来となるF-22Aラプターの参加が注目されたことなどもあり、2日間合わせて約30万2,000人もの来場者を記録したという。

 

米空軍横田基地および第374空輸航空団司令官のアンドリュー・L・ラダン大佐と航空自衛隊作戦システム運用隊司令兼ねて横田基地司令である石井浩之1等空佐は、会見で地域の方々の支援に感謝すると共に「友好祭を通じてアメリカ空軍と航空自衛隊のパートナーシップを感じ取っていただきたい」と取材陣に語った

 

 

 来場者の多くのお目当ては、やはり地上展示される航空機だろう。内部を見学できる機体もあり、一目見ようとあちこちで行列ができていた。

 

C-130J Super Hercules

 

横田に駐留する米空軍第374空輸航空団の輸送機C-130J。地上展示に加え、陸自第1空挺団の隊員を乗せて落下傘降下の展示も行なった

 

F-22A Raptor

 

来場者に最も注目された米空軍の第5世代戦闘機F-22Aラプター。高度なステルス性と超音速巡航能力などを持ち、世界トップクラスの戦闘機と目されている。今回来日したのはハワイ州空軍第154航空団第199戦闘飛行隊所属機

 

EA-18G Growler

 

米海軍のEA-18Gグラウラーは空母艦載機F/A-18E/Fがベースの電子戦機で、電子戦だけでなく敵防空網制圧任務(SEAD)などの能力も持つ。写真は第138電子攻撃飛行隊所属機

 

CV-22B Osprey

 

陸自も採用したティルトローター輸送機V-22オスプレイ。米空軍バージョンのCV-22Bは夜間飛行能力の強化に加え地形追随装置や電子戦装備などを搭載し、特殊作戦に対応。写真は横田に駐留する第353特殊作戦航空団第21特殊作戦飛行隊所属機

 

K-9によるデモンストレーション

 

 

 友好祭でのK-9(軍用犬)デモンストレーションは3年ぶりで、戦術的従順と不審者確保を展示。K-9のダイナミックな動きと時折見せる愛らしい仕草が、見学者の心を掴んでいた。

 

戦術的従順の展示では、K-9がハンドラーの発砲するライフルの銃声(訓練用の空砲だが鋭い火薬音が鳴った)に動じることなく命令に従っていた

 

パトカーに移送される不審者が突如逃走するものの、よく訓練されたこのK-9は即座に対応した

 

米空軍憲兵

 

 

 月刊アームズマガジン読者なら、基地内の米空軍憲兵のスタイリングや装備も気になるところだろう。憲兵は友好祭の展示だけでなく実際の警備も担当しており、時折来場者に記念撮影を求められては対応していた。

 

こちらは特殊作戦機CV-22の前にいた空軍兵士で、難燃素材FR(Fire-Resistant)のメーカーとして有名なMassifのAdvanced Quarter Zip Combat Shirt(FR)およびHellman Combat Pantの上下に、Eagle IndustriesのAir Force Kit( AFK)に含まれるCombat Integrated Armor Carrier System(CIACS)を着用。米空軍特殊作戦部隊員と航空機搭乗員向けに開発されたAFKはポーチ、パネル、アダプターで構成。モジュール式アーマーキャリアベストCIACSは、航空機搭乗員に適したデザインだ

 

米空軍憲兵は2013年4月にM9用としてサファリランド製ホルスター採用。ハンドガンがM18に更新された際もサファリランド7TS ALSを採用している。各自CUBLやQLSといった純正オプションを活用して最適のポジションにセットアップしているようだ

 

米空軍の小火器

 

Enhanced Sopmod Stock 付きのM4A1にG.P.S Grip Pod Systems、AN/PEQ-15、Trijicon ACOG、バックアップサイトを装着

 

H&K M320は米軍採用のグレネードランチャーで、M4A1のハンドガードのピカティニーレールを介して装着

 

レミントンM870MCS(Modular Combat Shotgun)。18インチバレル、ピストルグリップ付きストック、Aimpoint Comp M4sドットサイトを装備

 

SIG SAUER M18

 

Text&Photos : Ghost(Ghost in the Dark)
Photos : 御山堂
Special thanks to : 在日米空軍横田基地第374空輸航空団広報部

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年8月号に掲載されたものです。

 

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