2020/05/18
陸上自衛隊 新小銃『20式5.56mm小銃』報道公開!
89式小銃にかわる陸上自衛隊の次世代小銃が5月18日(月)、防衛省にて報道公開された。その名も「20式小銃」! どのような小銃なのか? そして、なぜこの時期に新小銃は採用されたのか?
■離島防衛を重視
20式小銃(「ニーマル」と呼ぶ)を導入する背景として、陸上自衛隊側からは「作戦環境の変化」そして「現代戦」への適応があると説明された。特に南西諸島防衛を踏まえたものである点が強調され、耐腐食性や排水性の高さが挙げられた。
また、全長は89式小銃に比べて短縮されており、もっとも短い状態(リトラクタブルストック短縮時)で783mm。64式や89式に見られたバイポッドは、オプションのフォアグリップ内蔵タイプとなり、従来の野戦重視からの変化と見ることができるだろう。
■将来への拡張性を備える
SNS等で噂されていたマルチキャリバー、現場レベルでの銃身交換といった機能は備えていないようだ。一方で、フォアグリップ先端からレシーバー後部まで通された上面レールや、側面のM-LOKシステムなど、任務に応じた拡張性を持たせている。
なお、89式小銃にあった3点射機能は廃止され、セレクターの表示が「ア-タ-レ」に戻っていた。
【20式5.56mm小銃】
口径:5.56mm
重量:3.5kg
銃身長:330mm
全長:854mm(ストック短縮時783mm)
装弾数:30発弾倉
■新拳銃SFP-9
あわせて新拳銃に採用されたSFP-9も公開された。こちらは従来の9mm拳銃(SIG P220)と異なり、現時点ではライセンス国産は行なわず、輸入されると言う(ただし、将来のライセンス国産の可能性を完全に否定するものではないという)。
6月27日(土)発売の「月刊アームズマガジン8月号」、および「月刊ガンプロフェッショナルズ8月号」にて、新小銃と新拳銃をさらに詳しく解説する。お楽しみに!