エアガン

2023/11/11

フィクションの銃を作る「“パイソン.357 ゾンビハンター”後編」

 

職人技が光るコンプカスタム

 

 

 こんにちは、結利晴信ゆうりはるのぶです! 本コーナーでは「ストーリーと世界観を持った空想カスタムを製作してみよう」をコンセプトに、一作品の企画から完成までを前後編に分けて詳しく解説していきます。

 

前回はこちら

 

 前回に引き続き「某有名ゾンビゲームに登場しそうなマグナム」を作っていきましょう。

 

リブマウントの製作

 

まずはざっくり切り出した5mm厚ABS板材に、左右へ貫通するようにイモネジ用のネジ穴を開けます

 

前回製作した型紙のラインどおりに5mm厚ABS板材をカット。これを2枚ずつ瞬間接着剤で接着します。これで幅が10mmになりました(´ω`)

 

「背骨」の20mmレールにリブマウントを固定するためのネジ穴を開けましょう。皿小ネジを使うので頭の皿を収めるためにテーパー加工もしておきます

 

3セットのうち先頭に配置する1セットには、前回作ったコンペを固定するためのネジ穴も開けておきましょう(゚∀゚)

 

塗装

 

製作した各パーツを塗装棒に固定します。今回は特にマスキングしなくていいので楽~♪(・∀・)

 

今回使用するスプレー塗料
染めQテクノロジィ「ミッチャクロン マルチ」
GUNショップ インディ「ブラックパーカー」

 

 

まずは全パーツにプライマー(素材との密着剤)として染めQテクノロジィ「ミッチャクロン マルチ」(20分乾燥)を使用。薄く塗るのがコツです

 

乾いたらGUNショップ インディ「ブラックパーカー」(30分乾燥)で塗装&乾燥。このとき細かい亀裂や表面の荒れが浮き出てくるので接着剤やヤスリを使ってリカバー&再塗装したら塗装完了

 

製作したパーツをすべて組み立て、フラッシュライトとマイクロプロサイトを取り付けたら完成です!!

 

 

完成!!

 

 

このリボルバーを象徴するかのようなコンプとバレル上のトップレール、そして肋骨のような造型のライトマウント。無機物の銃であるにも関わらず、どこか獰猛な肉食獣のような印象を抱かせるデザインだ

 

ストリームライト製のフラッシュライトはコンパクトなモデルだが光量は充分に確保されている。ゾンビを駆除する際は視界が悪い場所で戦うことも多いので、優れたライトは必需品だ

 

コンプを正面から見るとガスポートや銃口周りが丁寧な加工で仕上げられているのがよくわかる。強力な.357マグナム弾を用いるリボルバーは絶大な火力を有する反面、リコイルも相応に強く扱いは難しい。この高品質なコンプは射撃時の衝撃を大きく緩和してくれるだろう

 

バレル上部に増設されたトップレールはコルト パイソンのデザインと上手く溶け込んでいる。これだけの大規模なカスタムが施されているにも関わらず、パイソンの上品な雰囲気とコンプカスタムの荒々しいイメージがちょうどよい塩梅に融合している

 

光学機器は小型のマイクロドットサイトを搭載している。ゾンビ駆除では死角からの不意打ちによって近距離での戦闘も発生するため、コンマ数秒の照準が生死を分ける。最新の光学機器を搭載するという選択肢は当然のことだ

 

 というわけで“パイソン.357 ゾンビハンター”完成です。東京マルイのエアリボルバー・コルトパイソン.357マグナムをベースに「某有名ゾンビゲームに登場しそうなマグナム」にアレンジしてみました。こんな風に明確なイメージと結び付けて製作すると工夫次第でとても存在感のあるオンリーワンなカスタムガンを作ることができます。もしお家に使わずに眠っているエアガンがあれば、ちょっと想像力を広げてあなただけの「空想銃」を作ってみてはいかがでしょう?(*´ω`)

 

 本作品はYuriCustom WorksのHPでもストーリー設定付きで詳しく紹介しています。よろしければご覧ください。

 

作例製作・文:結利晴信

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年12月号に掲載されたものです。

 

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