エアガン

2023/08/17

フィクションの銃を作る「“9ミリ口径制圧型馬上筒”前編」

 

疾風迅雷の如く

 

 

 こんにちは、結利晴信ゆうりはるのぶです! 本コーナーでは「ストーリーと世界観を持った空想カスタムを製作してみよう」をコンセプトに、一作品の企画から完成までを前後編に分けて詳しく解説していきます。

 

 今回の作品コンセプトは「9ミリ口径制圧型馬上筒」です。早速、作っていきましょう。

 

コンセプトを完成イメージ図に

 

 まずはベース銃の画像で「完成イメージ図」を作ります。アイデアを視覚化すれば製作ポイントや完成像を意識しながら作れるのでクオリティが上がりますよ(`・ω・´)

 

 

 A4用紙にほぼ原寸大でベース銃の側面写真を印刷し、色を塗ったりメモを書き込んでイメージを形にします。カスタムするポイントを忘れないように文章でもメモ書きしておくと、後で見返した時にわかりやすいですよ(´∀`)

 

準備した材料

 

  • 東京マルイ ガスブローバックガン「グロック18C」
  • アクリサンデー「フォーレックス200×300/3mm厚・5mm厚」
  • 厚み各種のABS板素材
  • FAB DEFENSE「グロック ランヤード プラグ GSCA-3」
  • 0.5mm厚/9mm幅黒コットンヘリンボンテープ
  • トカゲ革風合皮シート
  • 小花のメタルチャーム
  • 家紋シール
  • 江戸打ちひも×30cm

など

 

 

 

 

フォアグリップの製作

 

フォアグリップの型紙を透明プラシートで作り、それを使って5mm厚フォーレックス板を3枚カット

 

トリガーガードと同じ15mm厚になるように貼り合わせます

 

トリガーガード側面まで覆う形状で3mm厚フォーレックス板を2枚カットして貼り合わせ

 

ABS板材1.5mm厚でレール部分、2mm厚で側面を切り出し接着

 

レール固定用ネジ(M4×25)の穴を開けて

 

2.5mmABS板材をカットして一番外側になる面を製作&赤矢印の曲面に合わせて内側を削ります

 

すべてを貼り合わせ…

 

各部をヤスリで削って磨いてフォアグリップ形状が完成!(・∀・)

 

加工前に分解・洗浄

 

 まずは「トイガン解体新書」(ホビージャパン刊)などを参考にベース銃を分解します。加工するパーツ(インナーバレル・フレーム)を中性洗剤で洗って油分を落とし、タオルで水気を取ってからよく乾かしましょう(´ω`)

 

 

フロントサイトの製作

 

4mm厚ABSと1mm厚プラ材を切り出して…

 

純正フロントパーツを参考に位置を合わせて接着し、固定ネジ用のΦ2.3mmの穴を開けて完成

 

フレームの加工

 

まずは柄紐を巻く範囲を計算してケガキ針やペンで印をつけます

 

フィンガーチャンネルの突起を削り落とし

 

ヤスリを使って範囲内をおおよそ0.5~1mmの深さで削りましょう

 

両側面にはさらに同じ深さくらいで合皮を埋め込む部分を彫ってフレーム加工完了!
※とても簡単そうに書いてますが根気と時間が必要です

 

塗装準備とインナーバレル染め

 

塗装するパーツに棒を取り付け、塗装したくない部分をすべてマスキングしましょう(`・ω・´)

 

インナーバレル先端にバーチウッド「ブラスブラック」を塗ってティッシュで拭き取る、を数回繰り返して黒染め完了!

 

 以上、前半ではコンセプトと完成イメージ図作成からスライド加工までを紹介しました。次回後半ではグリップ製作~完成までを詳しく解説します。お楽しみに!(*´ω`)ノシ

 

 本作品はYuriCustom WorksのHPでもストーリー設定付きで詳しく紹介しています。よろしければご覧ください。

 

続きはこちら

 

作例製作・文:結利晴信

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年9月号に掲載されたものです。

 

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