エアガン

2023/04/02

黎きガンブルーフィニッシュの名銃、コルトガバメント Mk.IV SERIES 70【素晴らしきハンドガン】

 

美しき黎さを秘めた名銃

 

 M1911は生まれてから100年以上経った今も愛され続け、様々なバリエーションに富んでいる。その中でもColt Government Mk.IV SERIES 70はガバメントシリーズのフラッグシップモデルだ。今回はその魅力を簡単にお伝えしよう。

 

M1911 コルトガバメント

 

 M1911、通称コルトガバメントはアメリカ軍の制式拳銃として70年以上にわたり、使用され続けた名銃だ。オートマチックピストルの開発に成功したジョン・ブローニングによって設計され、.45口径が生み出す高威力と信頼できる作動性で評判を得た。ティルトバレル式ショートリコイル機構を採用し、ハンマー式で撃発。装弾数は7発+1で、カートリッジは.45ACPを使用。シングルアクションオンリーだ。都度改良が行なわれることで作動性、安定性が高まり、第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争と数多の戦場で活躍し続けてきた。100年以上経った今もガバメントモデルは使用され続け、アメリカ人にとってはもはや「拳銃」以上の価値を持つ存在である。

 

2016年8月30日、アメリカ海兵隊による戦闘射撃訓練にて。公開された写真のキャプションでは「M1911A1」と表記されていたが、スプリングフィールドのスライドやノバックサイトなどから改修型の、いわゆるMEUピストルが使用されているようだ (U.S. Marine Corps Photo by Lance Cpl. Joseph Prado)

 

Colt Government Mk.Ⅳ SERIES 70

 

 Colt Government Mk.Ⅳ SERIES 70はガバメントシリーズのフラッグシップモデルだ。最も品質が安定していた時期のコルトを代表する銃であり、製造終了後も人気は衰えず、復刻版が出ている。基本的なパーツ構成は当時のコマーシャルモデルと同じであり、M1911の魅力を存分に味わうことができる。それを再現した東京マルイのコルト ガバメント マークⅣ シリーズ'70はニッケルフィニッシュ版とガンブルーフィニッシュ版があり、どちらも芸術品のような美しさを楽しむことができる。

 

東京マルイ

コルトガバメント マークⅣ シリーズ70

 

 

DATA

  • 全長:217mm
  • 全高:138mm
  • 全幅:35mm
  • 重量:799g
  • 装弾数:26発
  • 価格:¥19,580

 

 

 金型ではなく成型後に打刻で再現した刻印、コマーシャルモデルらしいメダルオン付きフェイクウッド・フルチェッカーグリップなど、実銃のColt Government Mk.Ⅳ SERIES 70の魅力をしっかり再現。スライドトップをはじめとする部分はブラストフィッシュになっており、スライドストップやサムセーフティはブラックフィニッシュ、スパーハンマーはサイドポリッシュ後に曇り止めコートを施工、バレルはチャンバーカバーのみシルバーメッキと、塗装や仕上げを巧みに使い分けることで実銃同様のカラーリングを再現している。手に取って眺めてみれば、まるで黎明の夜空のように透き通るような黒であり、惚れ惚れしてしまう美しさだ。ニッケルフィニッシュと並べて楽しみたい1挺である。

 

スライド左側面の刻印。シリーズ70の中で最もポピュラーなスモール刻印を打刻によって再現している。シリコンオイルを適量塗るとより美しく見える

 

溝(グルーブ)入りのショートトリガー、指かけ部分がセレーション仕様のスライドストップなど、オーソドックスなパーツ構成だ。シングルアクションなので、トリガープルは軽く引き心地が良い

 

リアサイトとスライド上面にあるゼロインポイントを示すインデックスをリアルに再現。必要最小限のサイズで無骨なデザインだが、これも厳つくガバメントらしい魅力を感じさせる

 

M1911に設けられたランヤードリングは廃されている。アーチドタイプのメインスプリングハウジングはセレーションタイプの滑り止めが施されている。流線状のフォルムが美しい

 


 

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TEXT:珈琲

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