2023/09/19
【実銃】『ジョン・ウィック』シリーズの俳優たちの射撃トレーニングを取材!!【Chapter 5】
JOHNWICK
PARABELLUM
の
銃器
『ジョン・ウィック』シリーズは独特な世界観を持つ娯楽作品だ。派手なガンアクションが全編を貫いており、登場する銃器はどれも入念な検討の上に選ばれ、強い個性を発散、出演者と共に物語を盛り立てる存在となっている。
シリーズ3作目『ジョン・ウィック:パラベラム』で使用された銃について、その主なものをここに集めてみた。それぞれの銃の来歴を知っておけば、映画をもっと楽しめるだろう。
※この記事は月刊ガンプロフェッショナルズ2019年11月号に掲載されたものです。
Q:今回はハル・ベリーの射撃訓練も行ないましたが、それについてお聞かせ下さい。
A:彼女はこれまで大きなガンアクション映画の経験もなく当初はソフィア役に迷いがありました。監督は無名女優も含めてソフィア役を再検討しましたが、是非とも彼女に演じてほしいとオファーを諦めませんでした。
射撃訓練といえば警察の射撃場で軍人教官のような人物が怒鳴りつけて訓練するものを彼女は想像していたそうですが、監督がこんな感じだよ、とTTIのジェイドなど女性陣が射撃する動画を見せたところ
「こんなにも素敵な女の子達が格好よく楽しそうに銃を撃っているの? 思っていたのとまったく違う。すごいわ!」
とソフィア役に挑むことを決めました。訓練の最初の頃、私が彼女に「きっと今回の映画があなたのキャリアを変えてくれる」と助言したところ「なぜ?」と半信半疑の答えが返ってきました。
やがてNYロケが始まり、モロッコでの撮影は2018年秋に予定されていたので監督不在の状況でも続けました。彼女は格闘訓練でつま先、指、肋骨の3箇所を骨折してしまい、それでも厳しい訓練過程をこなしました。5月のNRAショーの後、彼女から携帯に連絡がありました。少し前に開催されたNYでのファンを招いた最初の試写会における反響がとても良く
「こんなクールなアクション女優は見たことがない!」
とファンから高く評価され、大きな自信に結びついたとのことでした。
LAでの試写会後のアフターパーティーで彼女と再会し、その時にハル・ベリーは
「ベイビー、本当にあなたの言った通りになったわ。あなたは私の女優人生を救ってくれた!」
と深く感謝の気持ちを表してくれました。オスカーを受賞しても1つの作品がダメなら、ずっと不評を買い続ける事もある映画業界で、特にラジー賞をもらった2004年の映画『キャットウーマン』の事で今だに否定的に言われ続け、そこから抜け出すのに15年かかった。JW3によって女優として返り咲いた思いだ、と語っておりました。
キアヌにとっても同じで、今回JW3の試写会前にチャイニーズシアターに手形を残し、ハリウッド俳優としての殿堂入りしました。今後は『マトリックス4』(2021年公開『マトリックス レザレクションズ』)やマーベル作品なども企画されており、彼のキャリアにとっても頂点に辿り着いていると思います。
TEXT&PHOTO:Gun Professionals LA支局
Special thanks to Taran Butler, Gary Tuers, Chad
Stahelski, and Keanu Reeves.
この記事は月刊ガンプロフェッショナルズ2019年11月号に掲載されたものです。
『ジョン・ウィック』シリーズ最新作を観る方にオススメ!!
月刊ガンプロフェッショナルズ 2023年10月号
キアヌ・リーブス演じる伝説の殺し屋ジョン・ウィックの最終決戦が描かれる第4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が、いよいよ9月22日に日本でも公開される。この映画でジョンは様々な銃を使いながら戦いを進めていくが、今月号のガンプロフェッショナルズではメインとなる3機種について、デザインを手がけたタラン・バトラーのインタビューを交えながら詳しくご紹介している。登場銃について知ることができるので、上映前にぜひご一読いただきたい。
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