2023/07/19
【横田基地友好祭】関東最大規模の米軍基地イベントを撮影!【アームズフォトグラフ Photo Shoot Vol.3】
「アームズフォトグラフ」は筆者が撮影した写真についてロケーションや設定、レタッチなど写真全般について色々語るコーナーだ。できる限り詳しく語っていこうと思っているので、ぜひとも写真を撮る際の参考にもしてもらえたら幸いだ。
今回は「横田基地友好祭2023」にて撮影した写真を見ていただきたい。同イベントは東京・多摩地域にある横田飛行場で毎年開催される国内有数の規模の基地祭で、コロナ禍で中断はあったものの、昨年より再開。あくまで友好祭なので基本的に航空機は飛ばない(飛行展示や急遽航空機が飛来するなど、嬉しいサプライズが起きることもある)が、地上展示の航空機をじっくりと眺められ、レアな航空機が参加することもあるので、貴重なイベントだ。

米空軍C-130Jが離陸する瞬間。手前に一般人や展示機を見切れさせて友好祭の雰囲気を醸し出してみた。C-130を撮るときはシャッタースピードが1/400ぐらいだと気持ち背景が流れ、プロペラはしっかりと回転し、それでいてブレにくい。航空機撮影初心者にもオススメのシャッタースピードだ
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~戦闘機~
横田基地友好祭は文字通り開催場所が米軍基地内ということで全体的にレタッチや写真の雰囲気もちょっとアメリカンな映画の雰囲気を意識してみた。
今回は横田基地で見られる機体の三大人気ジャンル(筆者の偏見)である「戦闘機」「輸送機」「空中給油機」。これらを見ていこう。

駐機している航空機を撮影するなら、これが王道の角度&構図だろう。
ちなみにこの機体は沖縄の嘉手納基地に配備されている米空軍第18戦闘航空団(18FW)第44戦闘飛行隊(44FS)のF-15C。しかも隊長機である

機首をアップで撮ってみた。明るい空を背景に陰影のついたロービジ迷彩の機体が独特の色味を見せ、出撃前のワンシーンを思わせる。
なお、機首に描き込まれた2つの星は、1990~91年の湾岸戦争(Operation Desert Storm)にてイラク空軍のMiG-29およびMiG-23を撃墜したことによって与えられた撃墜マークとのこと
やはり戦闘機は、基地祭でも老若男女問わず大人気だ。何と言ってもカッコイイ。とにかくカッコいい。某F-14が活躍する映画や某三本線が活躍する戦闘機ゲームの影響もあったりするのだろうが、その洗練された姿は見る人を魅了する。

こちらは青森県の三沢基地から飛来した米空軍35th Fighter Wing 14th Fighter SquadronのF-16Dファイティングファルコン。F-15Cが順光だったのに対して、こちらは逆光だったので写真の雰囲気を少し暗めにしてみた

正面から少しずらして撮影してコックピットを切り撮ってみた。あえて全体を写さずにこのようにカッコよく見える部分を切り抜いて撮影してみるなどこういう構図も面白い
横田基地友好祭では米軍機だけでなく航空自衛隊の航空機も展示されている。今回はF-2A、F-15J、そして最新鋭機のF-35Aが飛来していた。

航空自衛隊のF-2A。筆者が西側諸国の戦闘機で一番好きな機体だ。
撮影時に少し太陽が雲に隠れていたので、レタッチでもコントラストと色味を抑えて少し重い写真に仕上げてみた

キャノピーが開き、ヘルメットが良い感じに掛けられていたので望遠レンズで切り撮ってみた。地上展示ではこういった小ネタ(?)が仕込まれている時があるので、ちゃんと見ないと時々見落としてしまう

こちらは青森県の三沢基地から飛来した、航空自衛隊の最新鋭戦闘機 F-35Aのコックピット。コーティングが施されたキャノピーは、見る角度によって色味が変化する。全体的な露出を下げ、ハイライトだけを少し上げたレタッチをしてみた

第301(写真手前)および第302(写真奥)の各飛行隊の部隊マークが並んで撮れるポイントがあったので撮影。両飛行隊とも最近まで茨城県の百里基地でF-4EJを運用していたが、三沢基地に移駐しF-35Aに機種転換していた。再びこの並びが関東で見られたことに感動した。
この写真は望遠で可能な限り横並びになるように撮影し、白色の部隊マークなので影にすることで分かりやすく演出してみた
~輸送機~
戦闘機は基地祭の花形だが、ここ横田基地友好祭では輸送機もとても人気だ。
米空軍の誇る大型輸送機C-5MギャラクシーやC-17グローブマスターⅢ、この基地に所属するC-130J、特殊作戦に従事するために改装が施されたMC-130J コマンドーⅡやティルトローター機CV-22オスプレイなどと米空軍の輸送機オールスター勢揃いといった趣になった。

見学しているときちょうど狙えそうだったので、狙って撮った1枚。手前にC-130の尾翼に書かれた星条旗を写し、奥に飛行するCV-22とアメリカらしさを演出してみた

実は日本では少し珍しいアメリカ陸軍のCH-47チヌークが飛来。この写真は某戦闘機ゲームの7作目 ミッション1でメイジ隊の戦闘機が飛び立つ瞬間、横で飛行していたチヌークを意識した構図で撮影し、色味もそのゲームの雰囲気に合わせてみた

C-17グローブマスターⅢを横から撮影した1枚。手前や機体下に人がいることで圧倒的なサイズ感を表現。エプロン(飛行場を駐機する場所)の模様がC-17へ向かう道みたいになっていたりと、全体的な雰囲気が良く今回の写真で一番好きな1枚だ

米軍の輸送機……と見せかけて航空自衛隊のC-130Hだ。こっちは機首をアップで撮影。輸送機はそのサイズ感も相まってアップで切り取るとより迫力が増す
ここでは遠くから見るだけではなく、飛行機の真下や機内に入れたりと距離が近いのもイベントの魅力だと思っている。

アメリカ空軍機の証である1つ「U.S. AIR FORCE」の文字が青空に映える。こういった文字はよく撮ってしまいがちだ

C-17のエンジン下から撮影してみた一枚だ。理想はエンジンの間、画面中央に航空機が飛んでくれると完璧だった……。
こういった明暗差の激しい構図で撮る際は測光モードを中央測光などにすると撮影しやすい。
本イベントは普段は撮影できない場所から撮影できるのも魅力的だ

横田基地友好祭では機内を見学できる機体もある。こちらは輸送機の機内で撮った写真で、掲げられた星条旗に光が差し込んでおり、アメリカらしさが強調された1枚になった
~空中給油機~
空中給油機も意外と人気がある。特に旅客機のDC-10をベースに開発された3発エンジンのKC-10 エクステンダーはその独特なフォルムから根強いファンが多く、また一般参加者から見てもその姿は異様なものに映るだろう。

米空軍最大の空中給油機 KC-10。下の来場者の方々と比べるとその大きさが際立つ。50mmで広すぎず狭すぎない画角で全体を抑えて、これもちょっとアメリカらしさを狙ったレタッチを施した

エクステンダーで一番目を引く3発目のエンジン、そこを切り取ってみた。青空に尾翼下の独特な三発エンジンが映える

ちょっと工夫を凝らして撮った写真だ、広角で給油用のブームを下から見上げて撮影した。その後暗めに撮った機体の明るさを上げ、空を深い青にすることで空中給油を受ける瞬間のような写真に仕上げてみた
今回の撮影はイベントということもあり、ズームレンズを主に使用していた。24-105と幅広いレンジを使えるレンズを使用したが、改めて記事のために見返すとそれだけ広いレンジがあっても50mm前後の写真が多く見受けられた。やはり50mmは写真における標準域という定説はあながち間違ってないなと思った。
このイベントは地上展示から航空展示をあらゆるアングルから撮影できる貴重なイベントだ。また、航空機だけではなくアメリカンフードやアメリカンサイズのドリンクを楽しめるのも醍醐味だ。あらゆる楽しみ方のできる横田基地友好祭。興味がある方は、来年はぜひとも訪れてほしい。
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PHOTO&TEXT:出雲
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