2023/06/20
スマホ・一眼で使える写真撮影の基礎テクニック!!エアガンをカッコよく撮る!! Part 2【アームズフォトスキルアップ教室 Vol.2 】
「アームズフォトスキルアップ教室」はサバゲーマーやガンマニア向けに「写真をちょっと良く撮るためのテクニック、機材についてちょっと詳しくなるためのHow to」を解説していく記事だ。
それでは今回解説していくのはこちら。
「カッコよくトイガンを撮るテクニック Part2」
「画角」「構図」「背景」「光」。これさえしっかりとしていればそれなりの写真は撮ることができる。なので今回は「簡単にかっこいい写真」を撮るためにこれらを噛み砕いて解説していこう。
▼ 前編はこちら ▼
エアガンをカッコよく撮る!! スマホでも使える失敗しない写真撮影基礎テクニック!【アームズフォトスキルアップ教室 Vol.1 】
「カッコよくトイガンを撮る!!」 目次
広角標準望遠とそれぞれの画角についての解説
オススメの構図とそれぞれの特徴について解説
背景による印象の違いや与える影響について解説
自然の活かし方や室内での撮り方について解説
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画角
写真を撮るうえで最初に意識しないといけないポイントの1つが画角だ。簡単に説明すると、撮影する際、実際に映る範囲のこと(撮影する際ファインダー/モニターに映る範囲)のことを示す。
画角が広い状態=[広角]
↕
両者の中間=[標準]
↕
画角が狭い状態=[望遠]
一眼カメラやコンパクトデジタルカメラで撮る場合、[mm]と単位のある数値が小さいほど広角になり、その対が望遠となる。標準はカメラのセンサーサイズによって変化するが、一般的な一眼カメラなら[35~60mm]辺りが標準、それ以下が広角でその反対は望遠だ。
「じゃあスマホだとどうなるの?」という話だが、多くのスマホでカメラを起動してすぐの画角(x1)は広角だ。それ以下は超広角、それ以上は[標準~望遠]となる場合がほとんどだ。
では、これらは実際に撮影するとき何が違うのか? それぞれの特徴を実際に画像を見ながら解説しよう。
広角
- 画角が広い。背景をかなり広く映せる
ただ、広く映せる分情報量が増えるので写真を撮るにはそれなりの腕が必要になってくる。また、画角の端に近づくにつれパースペクティブ(以下パース)が強烈になる(歪む)。
標準
- 画角は人間が注視している時の視界に近い
背景と被写体のバランスが良く、様々なシチュエーションでも使いやすいのがこの標準だ。広角と比較すると歪みは少なく、望遠より画角が広いので室内でも使いやすい。
望遠
- 画角が狭い 背景がかなり切り取られる
歪みがほぼなく圧縮効果を得られるため、物の正確な形を歪みなく撮影できる。また、圧縮効果により背景と被写体を分離させやすく、かつ背景をぼかしやすいので物を強調できる。
つまり、トイガン単体をしっかり見せて撮影したいのであれば[標準以上]で撮影するのがオススメだ。しかし広角で撮るのが悪いのではなく、パースを上手く活かせればカッコよく撮影できる。ただし、そのパースを使いこなすのは至難の業だ。
構図
恐らく今回の解説内で写真の良し悪しを決めるうえでかなりの比重をもつ要素だ。今回は三分割構図や消失点構図という話ではなく、噛み砕いて「銃をどうやって置いて、どの向きから撮るとカッコイイか」という要素として話していこう。
今回は比較的実践しやすく見映えのいい撮り方の作例を6つ用意した。
真上から
斜め上から
斜め前から
立てて横から
トイガンを縦で壁に立て掛ける
パーツをクローズアップして
背景(ロケーション)
写真全体の雰囲気を決める中で「光」と並び重要な要素だ。分かりやすく言うと「どこで撮って、銃以外に何を映すか」だ。
かなり極端な例になるが、例えば同じ置き方をした下記の写真、どちらがよりいい雰囲気に見えるだろうか?
個人差はあると思うが、恐らく多くの人は右の写真を選ぶだろう。同じ被写体をほぼ同じ構図・ライティングで撮影しても、背景が変わるだけで雰囲気は大きく変化する。やはりロケーションの与える印象は大きい。それらを踏まえて次の例を見てもらいたい。
同じエアガン、同じ設定、同じ角度で撮ったとしても、カメラが画角の大半を占める背景に色温度を合わせてしまい、トイガンの色はここまで変わってしまう。ただ、撮り方によっては後の編集で簡単に修正可能だ。
黒やシルバーは意外と少し変わっても気づきにくいが、こういったタンカラーは顕著に出る。ちなみに一番実物に近い色は実は中央ではなく右側の写真だ(モニターによっても見え方は異なる)。
「コンクリートや鉄といった無機物」「車内」「森林」といった背景だとやはり実際に使用されているロケーションであったり、同じ無機物で無骨な存在という背景は映えやすい。後に解説する【光(ライティング)】の項目でも作例として様々なロケーションで撮影しているので、参考にしていただければ幸いだ。
(例)
また、背景だけではなく「前景」と「一緒に写っている物」も重要だ。後者の「一緒に写っている物」については撮影中ガス缶が映りこんでしまったなど、意外と抜けがちなので注意だ。後者に関しては前編で紹介しているのでぜひ見ていただきたい。
光(ライティング)
写真自体の雰囲気を決める一番の要素だ。ただ、スマホ/一眼カメラ単体だとどうしてもライティングは難しい。なので今回は「自然光の活かし方」と「室内で撮る際の注意点」を中心に解説していこうと思う。
・自然光を活かそう
「自然光」少し聞き馴染みのない言葉かも知れないが、日本での解釈だと「太陽光」「月の光」といった自然の光を指す。欧米の解釈では「街灯」「蛍光灯」など、撮影者が意図して作り出していない光も含めることが多い。今回は欧米の解釈に従った自然光の活かし方を解説する。
自然光の中で一番印象的なものが、夕日と朝日だ。これらの光を活かせる時間に銃を撮るのは難しいが、活かせるとかなりいい雰囲気の写真になる。
(例)
・室内で撮る際のポイント
では最後に室内で撮る際のポイントだ。
環境によって状況は変化するが、基本的に室内は野外と比べて暗い環境での撮影になる。なので前記事で解説した「光量不足」「ブレ」は特に注意して撮影しよう。
またもし手持ち機材にライトがないのであれば室内で撮るときは窓際で太陽光を利用して撮影しよう。窓から差し込む横方向の光なので、上からの室内照明で撮影より印象的な写真になる。
注意点としては、太陽光を利用して撮るときに室内の照明も点けてしまうと、色温度(後日解説)の違う2つの明かりに照らされてしまい、画角内で色が変わってしまう場合がある。なので室内で撮るときはどちらか片方のみの光を利用して撮影しよう。
いかがだっただろうか? 今回はカメラの設定をほぼいじらず、撮影で意識するポイントの基礎を解説した。このように写真一枚を撮影する中でも、様々な要素が絡み合っているのがおわかりいただけるだろう。
ここまで撮影における基本的な要素を解説してきたが、実際のところ写真の表現方法は多様で必ずしも型にはめる必要はない。記事はあくまでも参考であり、ここから自分なりのオリジナリティを見出していただけたら筆者冥利に尽きる。
撮影者がそれぞれ一番カッコいい撮り方や写真を探求したり、あるいは撮影方法に困っている人にアドバイスが必要な際には、この記事のことを参考にしていただければ幸いだ。
PHOTO&TEXT:出雲
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