2023/05/21
アメリカの軍・法執行機関で使用される拳銃エアガン5選【2023年版】
アメリカの軍・法執行機関の銃って?
50の州で構成される広大な国土を持ち、強大な軍事大国として知られるアメリカ合衆国には、国防や治安維持のため各種の軍および法執行機関が存在する。そこでは様々な銃器が使われていることはいうまでもないが、今回はハンドガン(拳銃)に注目。アメリカの軍・法執行機関で使われるハンドガンをエアガン化した製品の数々から、お薦めの5挺をご紹介しよう。
KSC
U.S.9mmM9 ヘヴィウェイト
DATA
- 全長:212mm
- 重量:895g
- 装弾数:24発
- 価格:¥23,100
- お問い合わせ先:KSC
約70年以上にわたってアメリカ軍制式拳銃の座を守り続けてきたM1911A1コルトガバメントに代わって1985年に採用されたのが、イタリアのベレッタ92F(アメリカ軍の制式名称M9)である。この銃は2017年にSIG SAUER P320(M17/M18)に代わるまで活躍し続けてきており、今も一部では使用し続けられている。
この銃はたくさんのエアガンメーカーがリリースしているが、中でもKSCのM9はこだわりを随所で発揮。同社のSTIエッジ5.1やHK45などに採用されたラバーチャンバーに加えブローバックエンジンは最新のシステム7を採用。各部の刻印やスライドのアッシーナンバーも初期生産型を再現している。
ウエスタンアームズ
スプリングフィールドMEUピストル
バトルダメージver.
DATA
- 全長:220mm
- 重量:910g
- 装弾数:23発
- 価格:¥47,300
- お問い合わせ先:WA渋谷店 TEL03-3407-5922
水陸両用作戦など、アメリカ軍の先陣を切って戦地に投入される海兵隊は、陸軍とも異なる独自装備にこだわるところがある。その象徴と言えるのがMEUピストルであろう。正式にはM45 MEU(SOC)と呼ばれ、倉庫にあった古いM1911A1をベースにカスタマイズされたものだ。MEUピストルはフォースリーコンやMARSOCなどを中心に装備。何度かの改修が加えられ前期、中期、後期の3パターン以外に過渡期のモデルも加えると数えきれないほどのバリエーションが存在するという。
このモデルは最後期型がチョイスされており、丹念な手作業によるバトルダメージが一番の特徴だ。また。元来のMEUがそうであるように実用性のみを追求したパーツセレクトは本銃でも発揮されていて、とても使いやすいモデルとなっている。使い込まれた軍用ピストルに興味がある方はぜひお手に取っていただきたい。
東京マルイ
M45A1 CQB PISTOL
DATA
- 全長:222mm
- 重量:823g
- 装弾数:27発
- 価格:¥20,680
- お問い合わせ先:東京マルイ
コルトM45A1 CQBピストルは、キンバーICQBMod.1の後継機種として2012年にアメリカ海兵隊にて制式採用された。2010年に始まった採用テストではスプリングフィールドやキンバーなどが参加したが、ファクトリーカスタムに準じる特徴を有するコルト・レールガンで参加したコルトが採用を勝ち取ったことは、M1911が制式採用されてから100年以上の時を経て、再びコルトのガバメントが制式採用されたと話題になった。
その銃を再現したこのエアガンには新開発のブローバックエンジンとショートリコイルシステムを採用。刻印はもちろん、20mmアンダーレール、前後セレーション、ノバックとの正式契約により再現されたノバックサイト、チェッカーグリップなど外観をリアルに再現している。
東京マルイ
グロック19 Gen.4
DATA
- 全長:185mm(バックストラップ無し)
- 重量:640g(未装弾マガジン装着時)
- 装弾数:22発
- 価格:¥18,480
- お問い合わせ先:東京マルイ
州警察、特殊部隊など幅広く使用されている拳銃といえば、グロックだ。特にグロック19はグロック17のコンパクトモデルであり、扱いやすいサイズと重量が好評となり、アメリカのみならずさまざまな軍・法執行機関で採用されている。グロックは現場の意見を取り入れ、使いやすいように改良を続けており、FBIの次期制式ハンドガンプログラムの要綱にあわせて第4世代(Gen.4)に改良を加え、2017年に第5世代(Gen.5)がリリースされている。とはいえ、グロック19 Gen.4もまだまだ現役だ。
それを再現したこのエアガンの外観は実銃から採寸し、サードジェネレーションと刻印の違いはもちろん、Gen.4の特徴であるデュアルリコイルスプリング、大型マガジンキャッチボタン、Gen.4 RTF(ラフ・テクスチャー・フレーム)を忠実に再現。グリップサイズは交換可能なバックストラップ(2種類+2サイズ)と未装着状態を含めて5パターンに変更できる。外観だけでなく、実用性も満足できる1挺だ。
ウエスタンアームズ
キンバーLAPDメトロカスタム
DATA
- 全長:220mm
- 重量:975g/1,065g(ウェポンライト付き)
- 装弾数:24発
- お問い合わせ先:WA渋谷店 TEL03-3407-5922
※すでに完売
アメリカ合衆国で知名度の高い警察機構の一つが、映画やドラマにもたびたび登場するロサンゼルス市警(LARD)だ。その中の部署であるMetropolitan Division(通称「メトロ」)のDプラトゥーンに属するSWATチームは、しばしば凶悪事件に立ち向かっている。LAPD SWATでは発足当初から1911が使用されていたが、隊員が自費で購入したもの、あるいは押収された1911から程度の良いものを専属アーマラーがカスタムしたものなどさまざまで、統一されていなかった。そこで2002年、LAPDは大手銃器メーカー5社が参加するハンドガントライアルを実施し、キンバーの1911がLAPD SWAT CUSTOM Ⅱとして採用された。
今回紹介するエアガンはメトロ隊員のオーダーによってナローフォルムのアンビセーフティやマガジンウェルを追加したモデルがモチーフになっている。2022年1月現在は完売しているが、再販された際にはぜひとも手にしたい1挺だ。
ハンドガンが好きな貴方にお薦め!!
素晴らしきハンドガンの世界
トイガン&実銃で見るメカニズム
ハンドガンの魅力をトイガン、実銃の両面から解説した1冊。ハンドガンの作動方式や各部機能について本誌「月刊アームズマガジン」のライターが詳しく解説。そして実銃を再現した多種多様なトイガンも紹介する。
ハンドガンが好きな方はぜひお手に取ってご覧いただきたい。
TEXT:珈琲