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2023/06/19

スマホでも使える失敗しない写真撮影基礎テクニック!エアガンをカッコよく撮ろう!!【アームズフォトスキルアップ教室 Vol.1 】

 

 「アームズフォトスキルアップ教室」はサバゲーマーやガンマニア向けに「写真をちょっと良く撮るためのテクニック、機材についてちょっと詳しくなるためのHow to」を解説していく記事だ。

 今回解説していくのはこちら。

 

 「カッコよくトイガンを撮るテクニック

 

※記事は前後編に分かれており、より詳しい内容が知りたい人は[後半]も併せてお読み下さい

 


 

~写真を撮るテクニック

 

 

 カッコイイ写真を撮るには無数のテクニックが存在する。ただ、最初からそれらすべてを覚え・応用し・撮影するといったことは不可能だ。なので今回は被写体をエアガンやモデルガンといったトイガンに絞って「初心者が意識しやすく実践しやすい基礎の基礎テクニック」を紹介する。

 

 大きく分けて3つのテクニックを紹介するので、これらを活かすと写真の出来がステップアップするはずだ。早速簡潔に紹介していこう。

各タイトルをクリックすると該当項目にジャンプします

 

暗い場所での撮影は避ける 

 

 これは言わずもがなだ、慣れないうちに暗い場所で撮影すると「ノイズ」や「ブレ」が発生し上手く写真を撮るのは難しい。

 なのでしっかり明るめなところで撮影しよう。

 明るめの環境で写真撮るための基礎を習得したらぜひとも挑戦してもらいたい。いつもと違う雰囲気の写真が撮れるはずだ。

 

画面内をしっかり見る

 

 銃の端っこが見切れてしまった、シルバーメッキに自分の顔など映ってほしくないものが反射していた、背景にガス缶やBBボトルが映ってしまった…などと撮影中はトイガンだけに目が行ってしまい意外と起きやすい。

 トイガンだけではなく全体的に目を配ろう。

 

標準から望遠レンズで撮る

 

 「スマホの標準カメラで撮ると顔が長く見える」と感じたことはないだろうか?

 実は広角であればあるほど端にかけて引き延ばされて歪んでいるのである。

 広角や超広角レンズでの撮影は上手く活かせば印象的な写真に仕上がるのだが、こういった特徴があるので最初は「物を撮るなら標準から望遠で撮る」のが実は理想なのだ。

 

 では、ここからはこれらの項目について詳しく解説していこう

 

 

 


 

Shoot 1 

暗い場所で撮影は避ける

 

 暗い場所で月明かりや照明に照らされた銃の姿は重厚感がありカッコイイ。写真を撮る動機は何であれ一度は「こんなカッコイイ写真撮りたいなぁ」と思ったことだろう。

 しかし、暗い場所での撮影はそれなりにテクニックが必要だ。しっかりと準備や知識を持たずに撮影するとミスショットを連発してしまう。なので最初は明るい場所で撮影に慣れてから挑戦しよう。

 

夜に撮影した写真

 

 とはいえ、撮影というのは思ったよりシビアなもので自分が明るいと思っていてもカメラ側は「暗い」と判断して、ISO感度やシャッタースピードといった設定を自動で調整してしまう(ISOとシャッタースピードは後日解説)。

 これによってある問題が起きてしまう、それが「ノイズ」と「ブレ」だ。

 

 問題点 

1.ノイズ

 

 カメラは暗いところで明るく撮ろうとして「ISO」という設定の数値を高くする。これによりノイズが発生したり、解像感やディテールが失われ、色味も違和感が出てしまう。

 

暗いところで撮影してみた写真。暗所ではカメラが明るく撮ろうとしてISOという設定を上げるので、このようにノイズが出てディテールがなくなってしまう

 

2.ブレ

 

 シャッターを切るときカメラをしっかり保持できていなかった、シャッタースピードが遅くなり露光中にカメラが動きブレる、被写体が動いてしまったなど様々な要因でブレは起きる。

 撮影してすぐの確認ではブレてないように見えても、後でよく見るとブレているのに気付くことがある。

 

こちらは写真がブレてしまっている。明るくても起きる現象ではあるのだが、暗くなることでより起きやすくなる

 

 ではこれらを解決するにはどうしたらいいのか? その対処法は単純だ「暗めなところでの撮影は避け、明るいところで撮る」「撮影時カメラをしっかり構える」この2つを注意すれば自ずとブレとノイズの問題は少なくなる。

 

 解決方法 

1.明るいところで撮影する

 

 撮影に慣れないうちや照明機材がない場合は暗めなところを避け、明るいところで撮影しよう。これだけでもブレとノイズ両方の問題を解決できる。

 

明るいところでしっかりと構えて撮影した写真。「ノイズ」と「ブレ」で例として出した写真2枚と見比べてほしい。こちらはしっかりと描写されている

 

2.しっかり構える

(三脚を使う)

 

 

 カメラを固定することで撮影時のブレを抑えられる根本的な対策だ。夜景や暗所での撮影時に一番有用な解決手段である。

 三脚がなく手持ちで撮影を行なう場合しっかりとカメラを保持し脇を締め、息を一瞬止めて撮影する。もしくはセルフタイマーを使うことでシャッターボタンを押すときのブレも抑えられるのでこれも有用だ。

 

 このブレに関しては昼間でも起きやすいことなので、写真を撮るときはカメラをしっかり構える癖をつけよう。

 


 

 Shoot 2 

 画面内をしっかり見る

 

 写真を撮るのに集中しすぎていて疎かになりがちなのが、画面内に写っている画角全体をしっかり見ることだ。意外と後から見返して「あれっ…メッキ面に自分が反射している」「背景のガス缶とBBボトルさえなければなぁ」「銃の端が見切れてるなぁ」といったことが起きる。

 地味ながらも写真の出来映えに直結してきて、解決方法もそこまで難しいものではないのでしっかりと意識するようにしよう。

 

 問題点 

1.被写体の見切れ

 

 画面中央にしか撮影時に目が行っていなかったり、撮影時の手振れによって画面いっぱいに収めようとしたトイガン画面端のバレルやストックが見切れてしまった。

 意外とありがちな撮影ミスだが、わずかに見切れているくらいだと撮影時に気付きにくいポイントだ。

 

画面いっぱいに収めようとして見切れてしまっている1枚だ

 

2.自分の影

 

 太陽光の下だと自分の影も強く出るためカメラを構える前に気付くが、室内だと薄いので意外と気付かない。これが銃に被っておらず背景に被っていたりするとよりわかりにくく、撮影後に気付くことが多い。

 

この写真は自分の影が左下にかかってしまっている

 

3.映り込み

 

 「鏡面仕上げのトイガンや小物に自分が映ってしまう」「背景にガス缶やBBボトルといった小物が映りこんで少し微妙な写真になってしまった」といったことは意外とよくある。そして意外と目立ちやすいのでこれも注意ポイントだ。

 

極端な例ではあるが、背景や前景にこういったガス缶やBBボトル等といったものが映りこんでしまっていると、少し残念な一枚になってしまう

 

シルバー色で光沢が強い物は撮影者である自分自身も反射して映り込んでしまうので注意だ。この写真ではマガジンの上部に自分自身の肌色が反射してしまっている。もう少し鏡面的な物だったらより反射が強いので注意

 

 解決方法 

1.撮る位置と背景を意識する

 

 「画面内をしっかり見る」で紹介した問題点ほぼすべてを解決する手段であり、今回の項目すべての根幹である。

 

 自分やカメラの位置を変えることで、画面内での反射や影の映り込みが変わり、撮る位置を変えて少し余白を作ることで写真を撮るとき見切れてしまうのを防止できる

 また、背景をしっかりと意識することで余計な物を映り込ませなかったり、そのロケーションの自然光を活かしたりすることもできる

 

反射が強い物は角度を少し変えるだけで大きく映り方が変わってくる。左のマガジンは正面を向かせ、左のマガジンは少し傾けてみた。これだけでかなり写りが変わるのがよくわかる

 

銃の位置はそのままに撮る角度を少し変えた2枚の写真だ。自分自身の影が入ってしまう場合は少し立ち位置を変えるか光源の場所を変えると影の映り込みがなくなる

 

屋内で入口の方から光が入っていたので、光源の方を画面斜め右上部に持ってきて撮影した。
半逆光になり、トイガンのディテールやパーツの鈍い光沢も相まって重厚感のある雰囲気に仕上がった

 


 

 Shoot 3 

標準から望遠レンズで撮る

 

 人を撮った時「何か顔が実際より伸びて映ってるな……」「この風景写真の奥行き感すごいな」と思ったことはないだろうか? 写真というものは広角や超広角レンズで撮ると画面端に向かって歪んで伸びでしまう特徴(パースペクティブ)がある。

 風景写真や人物であればこの特性を多くの場面で生かすことができるのだが、物撮り(トイガン)ともなると話は変わってくる。

 

 問題点 

被写体の歪み

 

 広角カメラや超広角カメラで画角いっぱい大きく撮るために被写体に寄って撮影したことで、広角特有の強いパースペクティブにより被写体が大きく歪んでしまう

 意外とありがちな問題でなおかつ撮影時はこれも結構気付きにくいポイントだ。

 

この写真では少しわかりにくいが、広角で近付いて撮影したことによって銃が間延びしてしまっている

 

これは広角でかなり寄って撮影したのでハンドガード部が大きく協調されすぎてしまった。ただし、表現としてはこれもありで、一概に広角が悪いわけではない

 

 解決方法 

標準から望遠レンズで撮影する

 

 歪みを抑えるときにやるべき手段だ。広角・超広角レンズで寄って撮影するのではなく、標準から望遠(スマホだと×2以上などのレンズ)を使用することで歪みの少ない写真を撮ることができる。

 

 また、カメラはどの距離でもピントを合わせられるわけではなく、絶対に最短撮影距離が存在する。それに気付かず広角・超広角レンズで近付いて撮影しようとして寄りすぎてピントが合わずそのままシャッターを……ということもあるので注意が必要だ。

 

 これについて詳しくは次の解説で行なう予定なので、今回は「広角レンズ・超広角レンズで寄っての撮影は避け、標準や望遠レンズで少し引いて撮る」と覚えてもらえれば幸いだ。

 

広角で撮影した写真(上)と望遠で撮影した写真(下)だ。広角側はバレル側が大きくなりちょっとアンバランスにも見える。一方、望遠側は銃本来のサイズ感がしっかりと描写されている。広角の歪みも活かせればいい写真にはなるが、最初は望遠で慣れるのが吉

 


 

 

 いかがだっただろうか? 今回解説したことはあくまでも一例であり、基礎的なポイントだ。写真撮影というものは奥深く、まだこの程度の解説では序の口に過ぎない。

 また写真の表現は個人個人で感じるものが違うため、失敗はあっても正解はない。本記事で扱う内容はあくまでも参考で、自分だけの一枚を撮ってもらえたら幸いだ。

 

Part2はこちら

 

PHOTO&TEXT:出雲

 


 

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