スポーツライン電動ガンの中でありながらハイエンドモデルと同じG3電子トリガーを搭載しているHK416Dは、その射撃性能の高さとシンプルな構造からカスタムベースに選ばれることも多い。そんなS&T製HK416Dスポーツライン電動ガンを分解しつつ、どのようなパーツ構成となっているか調査していこう。
※トイガンを分解すると、メーカー保証や修理を受けられなくなります。分解する場合は自己責任の下に行なってください。
ベースガン
S&T
HK416D 10RS
スポーツライン G3電動ガン

DATA
- 全長:715mm/800mm(ストック伸長時)
- 重量:2,330g
- 装弾数:340発
- 価格:¥23,650
- お問い合わせ先:UFC e-mail:wholesale@ufc-web.com
S&T HK416D 10RS スポーツライン G3電動ガンのレポートはこちら
レシーバーの分解とチャンバーの取り出し
ハンドガード後端近くにあるロアレシーバーピンを左側面からピンポンチで押し出す。このとき、ピンポンチをハンマーで叩くとピンを押し出しやすい
ピンは完全に抜けるタイプなので外れるまでピンポンチを押し込む
ハンドガードを持ち、アッパーレシーバーを前方にずらす。ある程度のところまで動くと引っ掛かりがあり動かなくなるのでそのまま次の工程に進む
ハンドガードを掴み、ロアレシーバーピンの辺りを軸にするイメージで下方向に押し下げる。テイクダウンをするような感覚だ。するとメカボックス上部の突起が外れ、アッパーレシーバーを取り外すことができる
メカボックス上部の突起。これがアッパーレシーバー内部の溝と組み合うことで剛性を生み出している。ナイロン製レシーバーが強固に固定されている工夫のひとつだ
アッパーレシーバー内部にはインナーバレルと結合したチャンバーが収まっている
調整幅が広いドラム式のもので、上位モデルでも使用されているものだ。先端には小さいスプリングがあるので紛失に注意しよう
ロアレシーバーの分解とメカボックスの取り出し
ストックのロックレバーを押し下げてスライドするとストック本体を取り外すことができる
バッテリー収納部も兼ねたバッファーチューブ内には奥まったところにプラスネジがあるので長めのドライバーでこれを外す
ネジを外すとバッファーチューブが取り外せるようになるので、バッテリー配線を痛めないように気をつけながら分解する
次はモーター周りの分解だ。グリップ底部にある六角ネジを2本外す
内部にはトルク型のモーターが収まっていた。配線の取り回しも無理がなく、全体的に余裕があるため端子の取り外しも楽に行なえる
モーター配線の+極と−極を取り外し、モーター本体を取り出した。スムーズに取り外しができるので配線も傷まない
グリップ奥にはプラスネジが2本、対角上に配置されている。ここでも長めのプラスドライバーを使用してネジを緩める
ネジを完全に取らなくてもグリップは引き抜ける
マガジンキャッチボタンにある六角ネジを外す
内部にはスプリングが入っており、取り出すことができる。左側面よりマガジンの保持パーツが取れるのでこれも落とさないように注意する
マガジンキャッチの組み合わせはこのような関係性となっている。パーツをなくさないように六角ネジで仮止めし、組み立てた状態で保管しておこう
S&T HK416Dスポーツライン電動ガンはボルトキャッチボタンを可動できるが、ボルトカバーをロックする機能がないのでダミーとなっている。しかし、メカボックスを保持する役割を担っているようだ
ボルトキャッチボタン前方から固定するネジにアクセスできる。ここは六角ネジで締め込まれておりレンチを差し込んで回転させることでネジを取り外せる
ボルトキャッチボタンとメカボックスの右側面は繋がっており、銀色のパーツを押し込みながらボルトキャッチボタンを引き抜くことで分解できる
セレクター左のトリガーピンと、セレクター右上のロアレシーバーピンをピンポンチとハンマーで叩きだす。この時、セレクターをセーフティとセミオートの中間に合わせておくとメカボックスを取り出しやすくなる
メカボックスは銃口側に引き出すようなイメージで引き抜くと取り出しやすい。ナイロン樹脂製のレシーバーは程よく弾性があり、こういった作業がしやすい
取り出したメカボックス。G3電子基板に合わせてセレクタープレートなどが独自の形状となっている。メインスプリングはQDタイプとなっており分解も容易な作りとなっている。カスタムベースに選ばれるのも納得だ
この記事は月刊アームズマガジン2023年7月号に掲載されたものです。
※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。