自他共に認める「アームズの物欲大王」こと毛野ブースカが自腹購入したグッズ、気になるグッズをピックアップする「アラフィフのブツヨクは止まらない」。第1回目はソロキャンプに出かけた毛野ブースカが妥協せずに選び抜いた自慢のキャンプグッズを一挙公開する。
雨の日のソロキャンプ
新型コロナウイルスによる行動制限が解除された5月下旬、編集作業が落ち着いたところで久しぶりにバイクで1泊2日のソロキャンプに出かけた。行き先は福島県南会津郡只見町の「奥会津ただみの森キャンプ場」。このキャンプ場は17年前に訪れたことがあるのと、東京からアクセスしやすく、道中に湯沢町や魚沼市、栃尾市などの観光地があることからこの地を選んだ。ツーリングの道中の模様は後編でお届けするとして、今回は私が普段使っているコダワリのキャンプグッズやバイクを紹介しよう。
奥会津ただみの森キャンプ場
福島県南会津郡只見町只見向山2832
キャンプグッズへのこだわり
私がキャンプツーリングを始めたのは約20年前。30歳を過ぎてからバイクに乗り始め、同時にキャンプツーリングも始めた。遅咲きと言えば遅咲きだが、なんやかんやで20年近く続けている。キャンプを始めた頃はどんな基準でグッズを選んでいいのかわからず、雑誌を読んでグッズを買い揃えた。適当に買った夏用のシェラフを持って出かけたところ、5月上旬ながら夜の気温が5℃以下になり、シェラフに入っても寒くて顎がガクガクして震えが止まらなかったことがあった。風邪を引くことはなかったが、翌日は一日中調子が悪かった。マンガやアニメで顎がガクガクするシーンを観たことがあったが、まさか自分が体験するとは思わなかった。当時はシェラフに快適温度や使用可能温度があることを知らず、シェラフならどれでも大丈夫だろうと思っていた。それ以来、シェラフは夏でも冬用を携行している。
こんな体験に加えてもともとのモノ好きな性格とあいまってキャンプグッズにはこだわるようになった。キャンプグッズを使いたいがためにキャンプをするのか、キャンプをしたくてキャンプグッズを揃えるのか…まさに「卵が先かニワトリが先か」の議論みたいだが、いいキャンプグッズがあればキャンプは楽しいし、キャンプを楽しむにはいいキャンプグッズが必要だと個人的には考えている。
キャンプツーリングの醍醐味
さらにバイクでキャンプに行く場合、問題になるのは積載量・積載重量が限られていることだ。キャンプグッズは一見するとどれも同じように見えるが、特にシェラフやテント、スリーピングマットは商品によってサイズや重さなどかなりの違いがある。オートキャンプでは持参できても、バイクでは持参できないものがたくさんある。最低限必要なものからあると便利なものまで、高性能・高耐久な、コンパクトかつ軽量なグッズを自分のバイクの積載量・積載重量にあわせて選ばなければならない。モノ好きな私にとってそれがキャンプツーリングの醍醐味だと思っている。完璧にパッキングできた時や、揃えたグッズが現場でポテンシャルを発揮した時の喜びや充足感は何物にも代えがたい。まさに自己満足の境地とも言える。今はグランピングやキャンプグッズのレンタルが充実しているので、それこそ手ぶらでもキャンプは楽しめる。しかし、自分で厳選したグッズを使ってキャンプをする楽しみは、モノ好きにとっては堪らない。
毛野ブースカのキャンプグッズ
前置きが長くなってしまったが、ここで紹介する私のキャンプグッズは長年使い続けているものだけではなく、実戦経験から買い直し・買い足ししたものもある。バーナーとスリーピングマット、キャンプ場内で履くブーツは今回新調した。必要なもの・不要なものは人それぞれ違うが、「衣食住」の「住」にあたるテント、シェラフ、スリーピングマットはキャンプの肝の部分であり妥協せずに選びたい。また、消耗品や故障・破損品、必要なものが発生した場合は、次回キャンプする時ではなくキャンプが終わった翌日に揃えるようにしよう。これからキャンプに最適な季節になってくるので、キャンプを初めてみたい方に参考になれば幸いだ。
後編ではキャンプツーリングの道中やソロキャンプの模様お届けしよう。
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