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2023/06/12

サバゲー男のキャンプグッズ大公開!! ~雨の日にソロキャンプへ行こう~【アラフィフのブツヨクは止まらない!】

 

 自他共に認める「アームズの物欲大王」こと毛野ブースカが自腹購入したグッズ、気になるグッズをピックアップする「アラフィフのブツヨクは止まらない」。第1回目はソロキャンプに出かけた毛野ブースカが妥協せずに選び抜いた自慢のキャンプグッズを一挙公開する。

 

雨の日のソロキャンプ

 

 新型コロナウイルスによる行動制限が解除された5月下旬、編集作業が落ち着いたところで久しぶりにバイクで1泊2日のソロキャンプに出かけた。行き先は福島県南会津郡只見町の「奥会津ただみの森キャンプ場」。このキャンプ場は17年前に訪れたことがあるのと、東京からアクセスしやすく、道中に湯沢町や魚沼市、栃尾市などの観光地があることからこの地を選んだ。ツーリングの道中の模様は後編でお届けするとして、今回は私が普段使っているコダワリのキャンプグッズやバイクを紹介しよう。

 

奥会津ただみの森キャンプ場

 

 

  • 場所:968-0421

 福島県南会津郡只見町只見向山2832

 

キャンプグッズへのこだわり


 私がキャンプツーリングを始めたのは約20年前。30歳を過ぎてからバイクに乗り始め、同時にキャンプツーリングも始めた。遅咲きと言えば遅咲きだが、なんやかんやで20年近く続けている。キャンプを始めた頃はどんな基準でグッズを選んでいいのかわからず、雑誌を読んでグッズを買い揃えた。適当に買った夏用のシェラフを持って出かけたところ、5月上旬ながら夜の気温が5℃以下になり、シェラフに入っても寒くて顎がガクガクして震えが止まらなかったことがあった。風邪を引くことはなかったが、翌日は一日中調子が悪かった。マンガやアニメで顎がガクガクするシーンを観たことがあったが、まさか自分が体験するとは思わなかった。当時はシェラフに快適温度や使用可能温度があることを知らず、シェラフならどれでも大丈夫だろうと思っていた。それ以来、シェラフは夏でも冬用を携行している。
 こんな体験に加えてもともとのモノ好きな性格とあいまってキャンプグッズにはこだわるようになった。キャンプグッズを使いたいがためにキャンプをするのか、キャンプをしたくてキャンプグッズを揃えるのか…まさに「卵が先かニワトリが先か」の議論みたいだが、いいキャンプグッズがあればキャンプは楽しいし、キャンプを楽しむにはいいキャンプグッズが必要だと個人的には考えている。

 

キャンプツーリングの醍醐味


 さらにバイクでキャンプに行く場合、問題になるのは積載量・積載重量が限られていることだ。キャンプグッズは一見するとどれも同じように見えるが、特にシェラフやテント、スリーピングマットは商品によってサイズや重さなどかなりの違いがある。オートキャンプでは持参できても、バイクでは持参できないものがたくさんある。最低限必要なものからあると便利なものまで、高性能・高耐久な、コンパクトかつ軽量なグッズを自分のバイクの積載量・積載重量にあわせて選ばなければならない。モノ好きな私にとってそれがキャンプツーリングの醍醐味だと思っている。完璧にパッキングできた時や、揃えたグッズが現場でポテンシャルを発揮した時の喜びや充足感は何物にも代えがたい。まさに自己満足の境地とも言える。今はグランピングやキャンプグッズのレンタルが充実しているので、それこそ手ぶらでもキャンプは楽しめる。しかし、自分で厳選したグッズを使ってキャンプをする楽しみは、モノ好きにとっては堪らない。

 

 

毛野ブースカのキャンプグッズ


 前置きが長くなってしまったが、ここで紹介する私のキャンプグッズは長年使い続けているものだけではなく、実戦経験から買い直し・買い足ししたものもある。バーナーとスリーピングマット、キャンプ場内で履くブーツは今回新調した。必要なもの・不要なものは人それぞれ違うが、「衣食住」の「住」にあたるテント、シェラフ、スリーピングマットはキャンプの肝の部分であり妥協せずに選びたい。また、消耗品や故障・破損品、必要なものが発生した場合は、次回キャンプする時ではなくキャンプが終わった翌日に揃えるようにしよう。これからキャンプに最適な季節になってくるので、キャンプを初めてみたい方に参考になれば幸いだ。

 後編ではキャンプツーリングの道中やソロキャンプの模様お届けしよう。

 

今回持参したキャンプ道具一式。右上から着替え、焚き火台と焚き火台シート、コッヘル類、バーナーとガスボンベ、ノーメックスグローブ、真ん中上からテント、折り畳み椅子、折り畳みテーブル、LEDランタン、コップ、調理用具などを入れるバッグ、洗濯バサミやロープ、虫除けが入った袋、左上からスリーピングマット、シェラフ、折り畳み枕、キャンプ場内で履くシューズ。これに洗面用具やタオルなどはバックパックに収納している

 

今回新調したSOTOのST-310レギュレーターストーブ。カセットコンロなどに使われるCB(カセットボンベ)缶に対応しているのが特徴。コンパクトながらゴトクの形状もしっかりしており大きめのコッヘルも置きやすい。以前使っていたMSRのガソリンバーナーに比べて火力調整がしやすい

 

通常のカセットコンロは屋内用なので屋外に持って行くと火力が弱くなってしまう。このバーナーはSOTO独自のマイクロレギュレーターが搭載されているので、外気温に影響されにくく冬期でも安定して使用できる。CB缶なので入手も容易で経済的だ

 

愛用しているコッヘル類。右上の背の高いコッヘルはキャンプを始めた当初から使い続けているため年季が入っている。3種類くらいあればことは足りるが、フライパンや皿代わりになるのがあると便利だ。素材はアルミとチタンがあり、アルミで問題ないかと思う

 

キャンプを始めて以来愛用しているスノーピークのBAJA 400 SLV-001ソロテーブル。アルミ製の天板は3分割式で、折り畳み式の脚が付いた左右のフレームに天板を差し込んで固定する。現在では廃盤になってしまったが、買い替えようとは一度も思ったことがないほど気に入っている

 

キャンプに欠かせないのが刃物類だ。右からブローニングのフォールディングナイフ、ベレッタのシースナイフ、レザーマンのマルチツール、キッチンばさみを揃えている。食材を切るのにキッチンばさみは意外と使いやすい。マルチツールは手で持てないほど熱くなったコッヘルを掴むのに便利。バイクを修理する時にも役立つ

 

食事に欠かせないコップやカトラリーはシンプルな構成。アームズオリジナルのカップ、チタン製お箸、チタン製の先割りスプーン。お箸は割り箸や分割式のお箸を使ってみたが、調理のしやすさから写真のお箸に落ち着いた。スプーンもあるがお箸があれば充分ことが足りる

 

モノ好きの真骨頂と言えるのがフラッシュライトなどの「ヒカリモノ」類。キャンプツーリングには4種類持って行っている。右からモンベルのコンパクトランタン、ストリームライトのプロタック1L-1AA、エナジャイザーのVest Light ROMEOコンパクトL型 LEDクリップライト、ペツルのヘッドランプ。ヘッドランプは両手がフリーになるのでキャンプに欠かせないグッズのひとつだ。ヒカリモノ類は入手しやすい単3乾電池もしくは単4乾電池を使うものを選んでいる

 

焚き火などをしたい時やバーナー類の火が付けにくい時に便利な着火類。SOTOのスライドガスマッチはカセットボンベ缶のガスが注入できるので、バーナーと共用できる。マッチは防水性のあるものをチョイス。今回購入した指揮棒のように伸縮するダイソーの火吹き棒は今回のキャンプで大活躍した。難燃性のノーメックスのグローブも焚き火にあると便利だ

 

テントは購入して10年以上経過しているogawa(キャンパルジャパン)のミルフォード12。これを購入する前もogawa製を使っていた。1~2名用でコンパクト・軽量、当時は20,000円前後で購入できた。前室が狭くて出入りしにくいのがデメリットで、今回のキャンプでの出来事をきっかけに現役引退の可能性が出てきた。現在は廃盤になっている

 

シェラフは10年以上前に購入したモンベルのアルパインウルトラライトダウンハガー#2(0℃~マイナス5℃)。冬季対応ながらコンパクトに畳めるのが特徴。現在は廃盤になっている。枕は空気を入れて膨らませるモンベルのU.L.コンフォートシステムピロー。現行モデルは起毛地を使用したカバーが付いており、快適に寝られるようになっている。枕があると寝心地が全然違う

 

シェラフとともに欠かせないのがスリーピングマット。今まで使っていたモンベルのスリーピングマットが破損してしまったので、新たにサーマレストのトレイルスカウト(サイズ:レギュラー)を購入。素早く展開・収納できるのが特徴。クッション性も高く、快適な寝心地が得られる。キャンプツーリングだといわゆる「銀マット」が定番だが、かさばるうえに濡れてしまうと快適に寝られないので、個人的にはこのようなスリーピングマットをお薦めする

 

アウトドアチェアがあるとリラックスして過ごせる。私はアウトドアチェアの定番中の定番であるヘリノックスのタクティカルチェア(マルチカム)をチョイス。フレームを固定するのに最初は手間取るかもしれないが、座り心地は上々。見た目よりも軽量でコンパクトに収納できる

 

 

愛車は8年前に中古で購入した2014年式のホンダ400X。中型免許で乗れるバイクの中で、荷物が積めて燃費がよく、取り回しやすく、さらに走行性能も充実していることから選んだ。バイク屋で売りに出されていた時、トップケースやパニアケースなどのオプションがすべて付属していたことから即決購入。まさにキャンプツーリングを前提に選んだイケメンなバイクだ

 

シートの後方、トップケース前にはテントと焚き火台、三脚をバンジーコードで固定。このサイズのテントだと無理なく積載できる。さらにバッグなどもその上に載せられる。ユニフレームの焚き火台を使いたかったが、今回は出番がなかった。その理由は後編で

 

トップケース内にはタクティカルチェアや調理用具を入れるバッグ、バーナー、コッヘル類、ガスボンベ、さらに食材を収納。取り外しできる樹脂製のトップケースはナイロン製などのバッグに比べて形が崩れず、防水性も高いのでキャンプグッズを収納するのに適している

 

右側のパニアケースにはダウンジャケット、レインウエア(パンツ)、レイングローブ、キャンプ場内で着用するモンベルのゴアテックスジャケットなど軽めで取り出す機会のあるものを収納。このジャケットが今回のキャンプで大活躍するとは思わなかった

 

左側のパニアケースにはシェラフ、スリーピングマット、着替え、キャンプ場内で履くブーツなど少し重量があって現場でしか取り出さないものを収納。ブーツはワークマンで購入した踵まで覆うスリッポンタイプのもの。サンダルは雨や地面が濡れている時に不快なのと、ヒルなどに噛まれる恐れがあるので、できるだけ脚が露出しないものを選びたい

 

今回キャンプした福島県南会津郡只見町にある「奥会津ただみの森キャンプ場」。広大な敷地内にフリーサイトやAC電源付きオートサイト、コテージ、バンガローなどが設けられている。料金はバイクの場合1,000円とリーズナブル。この日はキャンプしているのは私だけだった。その訳とは…

 

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TEXT:毛野ブースカ

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