エアガン

2022/12/14

東京マルイ「VSR-ONE」の精度を上げるカスタム!【Armsカスタムガレージ】

 

 月刊アームズマガジン編集スタッフとライター陣がマイガンのカスタムに挑戦するコーナー「Armsカスタムガレージ」。今回からは月刊アームズマガジンのライターにしてガンスミスとしても卓越した腕前を持つIRON SIGHTが数回にわたって、VSR-ONEをサバゲー向けにカスタムしていく。

 

前回はこちら

 


 

ベースガン

 

 

東京マルイ

VSR-ONE

  • 全長:614mm/800mm
  • 重量:2,100g
  • 装弾数:30発
  • 価格:¥32,780

 

 前回で加工したチャンバーユニットの組み立てが今回の工程だ。組み立てのときにも細かな修正ポイントに手を加えることは、弾道の安定に必ず役立つのでやって損はない。今回は簡単に購入できる部材や社外パーツを使ったお手軽な工程だ。

 

 


 

チャンバーユニット組み立て

 

隙間を埋めるために使用するのはアルミテープとシールテープ。ホームセンターなどで売っているもので充分だ

 

組み立てたチャンバーユニットにDNR製のカーブホップアームを入れて確認する。ホップアームを組み込まずに、外から差し込んで大きさを確認した方が隙間を確かめやすい

 

組み込んだ状態でユニットを振ってみてもよいだろう。振って音がするようなら手を加える必要がある

 

アルミテープはアームが収まる箇所の左右に貼るのでテープを切り出しておく。アームがチャンバーの中央になるように左右に貼る

 

アルミテープを張る箇所はアームとの隙間ができる箇所のみ。今回は軸の周辺にはテープを貼らないようにした

 

テープを貼ったら仮組みをして確認する。アームの動きに若干の抵抗を感じるぐらいがベストだ

 

レバーが入る開口部のテープをデザインカッターで削除。組み立てた状態で作業した方が切りやすい

 

エア漏れを防ぐためにインナーバレルとパッキンのつなぎ目にシールテープを巻く。1周をしっかりと貼れていればエア漏れは防げる。ぐるぐると巻きすぎてはいけない

 

パッキン部に注目してほしい。シールテープがアームに接触していないことから、テープを薄く巻く必要性が分かるだろう。テープを巻き過ぎるとせっかく調整したアルミテープの効果が薄れてしまう

 

チャンバーを組み立てたらレバーを動かしてホップレバーの動きを確認。クリアランスを埋めたため、テープを貼る前に比べて動きは硬くなった

 


 

ハンマースプリングの交換

 

VSRシリーズのセーフティはサイドに付けられたセーフティレバーと中央部に見える銀色のトリガーストップの2つあるが今回はトリガーストップを外す

 

セーフティレバーを外してからユニットを固定する4本のネジを外す

 

分解するとトリガーストップが現れるのでこのパーツを取り外してしまう。この時トリガーストップを押し上げているスプリングも外してしまって構わない

 

左がトリガーストップのないトリガーユニットで右がノーマルのトリガーユニット。トリガーストップはボルトレバーの操作中にトリガーを引かないようにするパーツなので操作に慣れたシューター以外は外さないほうがよいだろう

 


 

まとめ

 

 今回の工程でホップアームの動きを上下だけにすることに成功した。アームの側面にテープを貼ったことで多少のクッション性も期待できる。これで発射時に起きる振動も吸収できるだろう。またレバーが固くなったので、ゲーム中に不意にホップレバーを触っても動く心配がない。今回はノーマルのパワーのままなので、シッカリとBB弾に回転を掛けられる金属製のものをチョイスした。アームの素材については相性があり、どれが良いとは言えないのでその個体に合わせたものをチョイスしてもいい。これで寸法に余裕のあった箇所を詰めることが終わったので、次回は操作性へのカスタムに着手するので楽しみにしてほしい。

 

続きはこちら

 

TEXT:IRON SIGHT

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年1月号 P.133~139をもとに再編集したものです。

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