エアガン

2022/10/03

東京マルイ「VSR-ONE」の高精度化カスタム!【Armsカスタムガレージ】

 

 月刊アームズマガジン編集スタッフとライター陣がマイガンのカスタムに挑戦するコーナー「Armsカスタムガレージ」。今回からは月刊アームズマガジンのライターにしてガンスミスとしても卓越した腕前を持つIRON SIGHTが数回にわたって、VSR-ONEをサバゲー向けにカスタムしていく。

 


 

ベースガン

 

 

東京マルイ

VSR-ONE

  • 全長:614mm/800mm
  • 重量:2,100g
  • 装弾数:30発
  • 価格:¥32,780

 

 今回は新製品の検証用に購入したVSR-ONEを使ってサバイバルゲーム用のカスタムを試みることにした。あくまでノーマルのVSRの性能向上を目的としているので可能な限りノーマルパーツを使用したい。シンプルなエアガンだけにカスタムの範囲が広いので目標を設置して数回にわけてご紹介しよう。

 

 



カスタムの目標

 

① パワーに頼らず命中精度を上げる
② ホップを掛けると右に曲がってしまう症状の改善
③ 素早いアクションとアンビ化
④ 接近戦への対策

 


 

基本分解/シリンダー取り出し

 

マガジンを外し、ストック下部の3本のネジを外しレシーバーとストックを分離させる

 

レシーバー分離時の注意点。レンチの刺さっている箇所には隠しネジがあり、緩めるとストック側に残る。ネジを無理に外そうとせず、固定が解除されたらストックを取り外そう

 

トリガーユニットは前後のネジを外しユニット丸ごと外す

 

トリガーユニットが外れればシリンダーがフリーになるので簡単にシリンダーユニットを外せる

 


 

レシーバーの分解

 

マウントベースを固定しているネジは全部で4本ある。分解するには1本目と4本目を外すだけでもよいが、作業しやすくするために今回は4本すべて外してしまう

 

マウントベースのネジを外すとレシーバーエンドを後方に引き抜くことができる

 

レシーバーエンドにはシリンダーのサポートリングがはめ込まれているのでこれも外す

 

レシーバー底部にアウターバレル固定用のネジがあるので外す

 

アウターバレルを外す。ネジロック剤が塗布されており、固い場合もあるので注意

 

アウターバレルが外れると前側のサポートリングを外すことができる

 


 

レシーバーリングの密着度を高める

 

アルミテープを使ってサポートリングの調整をする。アルミテープはホームセンターなどで売っている一般的なものだ

 

サポートリングはシリンダーを保持するのに欠かせないパーツだ。最初の状態でシリンダーとのガタがどの程度あるのか確認する

 

レシーバー側のサポートリングが収まる箇所にアルミテープをひと回り貼り、ガタを少なくする

 

前側のサポートリングは円形をしているので、そのままでは径が小さくならない。なので右側のように径が小さくなるよう、一部をカットしてC型形状に加工する

 

前側のサポートリングが収まる箇所にもアルミテープをひと回り貼る。奥まった位置で貼りにくいがチャンバーとの兼ね合いがあるので行なうべき作業だ

 


 

まとめ

 

 シリンダーが緩いとストレスなくボルト操作ができるが、発射時の衝撃でシリンダーが暴れてしまう。当然、シリンダーの末端にあるノズルも同時に暴れてしまうので、BB弾への安定したエア圧を与えることができない。そこでシリンダーに抵抗になる程度にはサポートリングの厚みを増して絞る必要がある。今回の加工によってシリンダー内のピストンが前進した時の衝撃を抑えられ、安定した初速が得られるはずだ。

 

続きはこちら

 

TEXT:IRON SIGHT/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年11月号 P.88~89をもとに再編集したものです。

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