エアガン

2022/08/02

G&Gアーマメント「CM16」の内部メカを洗浄&研磨!【Armsカスタムガレージ】

 

 月刊アームズマガジン編集スタッフとライター陣がマイガンのカスタムに挑戦するコーナー「Armsカスタムガレージ」。今回も前回に引き続き、G&Gアーマメント CM16 カービンDSTに電子トリガーを組み込むべく作業を進めていこう。

 

メカボックス分解編はこちら

 



ベースガン

 

 

G&Gアーマメント
CM16 カービンDST

  • 全長:675mm 
  • 重 量:2,012g
  • 装弾数:450発 
  • 価 格:中古品のためオープン価格
  • 備 考:東京マルイ EG1000モーターに換装

 

 G&G CM16シリーズは高い精度によって機械加工されており、スムーズに分解できる電動ガンだ。前回はトントン拍子にメカボックスの分解まで行なったわけだが、今回はちょっとしたトラブルが発生し、少しだけ作業工程が増えてしまった。カスタム作業にはトラブルは付きもの。適切に対処して楽しみながらカスタムを続けていこう。

 


 

メカボックスの全体図

 

前回でメカボックス内部はあらかた分解できたが、左側面のセレクタープレートがまだ残っている。G&G製.Ver2タイプメカボックスのセレクタープレートは取り外しに少しだけコツがあるので解説していこう

 

セレクタープレートの取り外し

 

セレクタープレートを銃口側(セーフティ方向)に目いっぱい押し込む。赤い棒で示した後端下部を慎重に持ち上げて基部から外す

 

持ち上がった状態になったら後端部をつまんで引き抜く。破損する恐れがあるので工具は使わない

 


 

メカボックスの洗浄

 

グリスは適量が塗布されていたが、少しばかり古くなっていたようだ。中古で購入してからメカボックスを開けた記憶がないので、おそらく出荷状態から手つかずだったのだろう

 

メカボックスのグリスや油分を落とすにはパーツクリーナーを使用する。ホームセンターなどでも購入することができるので便利だ。溝に入り込んだグリスは歯ブラシなどを使うと落としやすい

 

メカボックスの洗浄をしているとトラブルが発生。軸受けがポロッと落ちてしまった。このままではギアを装着できないので、軸受けを接着することにしよう

 


 

軸受けを接着する

 

軸受けをはめる穴を洗浄する。写真のように接着剤のカスやグリスが付いていると新しく塗った接着剤がうまく貼りつかず、軸受けが不安定な状態になってしまう

 

軸受けにパーツクリーナーを吹いて洗浄・脱脂を行ない接着剤を外周に塗っていく。筆者は持ち合わせの多用途接着剤を使用したが、アロンアルファなどスティックタイプを使う方が作業はやりやすい

 

接着剤を塗布した軸受けをメカボックスの穴に収める。軸受けを親指で押し込み、ピンポンチとハンマーで軽く叩いて固定する。コツとしては軸受けの上下左右を均等に叩くことだ

 

写真のように斜めに入ってしまったら取り出して再度取り付けを行なう

 


 

ピストン溝の研磨

 

軸受けの接着剤が硬化するまでの間、ピストンの溝を磨いて作動時の抵抗を減少させるプチカスタムを行なうことにした

 

400番の紙ヤスリを小さく切り、指先で押し込みスライドさせることで研磨する。シリコンオイルなどを少量吹くとすべりが良くなってやりやすい

 

400番の紙ヤスリだけでもこの程度まで表面をなだらかに研磨できる。ここから番手を変えて仕上げたりピカールなどの研磨剤で磨く方法もあるが、今回は軽く磨く程度に止めておく

 

研磨作業がひと段落したらピストンを組み合わせて動かしてみる。すり合わせが向上し、以前より滑らかに動くようになった

 

電子トリガー基盤を慎重にメカボックスへ載せる。純正スイッチの固定ネジを流用し、仮固定をして位置決めをしておく。干渉もないので、スムーズに調整作業を行なえそうだ

 


 

まとめ


 今回は軸受けが脱落するという思わぬトラブルも発生したが、再度接着することにより軸受けをより強固に固定でき、トラブルを解消できた。ピストン溝の研磨はお手軽にできるカスタムなので機会があればトライしてみてほしい。次回はいよいよ大詰め、電子トリガーの設定を行なっていく。次回もお楽しみに!

 

TEXT:津軽太郎/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年9月号 P.94~95をもとに再編集したものです。

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