エアガン

2022/03/12

東京マルイ「シグ ザウエル P226レイル」のスライドを徹底カスタム!!【Armsカスタムガレージ】

 

 月刊アームズマガジン編集スタッフとライター陣がマイガンのカスタムに挑戦するコーナー「Armsカスタムガレージ」。今回のベースガンは東京マルイ シグ ザウエル P226レイル。ジャンク品として手に入れたエアガンをカスタムしていく。

 

外装加工の手順はこちら

 

 


 

ベースガン

 

 

東京マルイ

シグ ザウエル P226レイル

  • 全長:196mm
  • 重量:766g
  • 装弾数:25発
  • 価格:中古のためオープン価格

 

 

 前回までにフレームをオミットしてきたので、初期型のP226に近づけたスタイルを目指すこととする。今回は専用の機械を使用した上級者向けの加工も行なっていこう。

 

作業ポイント

 

①各部ダメージ箇所の修正

②不要箇所の削除
③様々な表面処理を行ないグレードアップを図る
④機能の追加と仕様に合わせた刻印の追加

⑤作動不良の修理

 


 

スライドの加工

 

エキストラクター部とエジェクションポート部の形状を変更するためマスキングをしてからプラリペアでモールドをすべて埋めてしまう

 

ペーパーヤスリを使ってエジェクションポート部の形状と側面を平らに仕上げる

 


 

フライス盤によるスライド加工

 

フライス盤にスライドを固定してプラリペアで盛った箇所と、さらに1本追加でセレーションの溝を切る

 

スライドの操作性の向上のためにフロント側にもセレーションを追加。リアのセレーションと同じ幅と深さに削るのがポイントだ

 

スライド最後部はエッジが立っている

 

なので、初期型っぽくなるようにヤスリで削ってR処理を施した

 

後方のセレーションの上部を斜めの面を設けるためマスキングで削る範囲を決めヤスリで慎重に削る

 

初期型のP226にある頭頂部のフラット部はペーパーヤスリだけで再現している

 


 

小傷、成型痕をパテ埋めする

 

よく見ると、プラパーツのへこみや不要な刻印そして加工箇所やプラリペアを使った箇所のアラが見える

 

それを隠すためにエポキシパテを盛る

 

多少の加工の失敗や成型時に起こるヒケもシッカリと直しておく。この工程を丁寧に行なうことで完成度が高くなる

 


 

レーザー刻印

 

モデルナンバーなどの刻印をスライドの右側に変更するためレーザー刻印を施した。まずはパソコンのイラストレーターでデータを作る

 

レーザーを照射

 

このように刻まれる。素材に応じてレーザーの照射出力とスピードの調整が必要となる難しい工程だ

 


 

まとめ

 

 スライドはブローバックガンの顔となる部分だ。スライドに、なるべく多くの手を加えることで確実なグレードアップが図れる。モールド刻印に比べてレーザー刻印は線がシャープなので高級感も出るのが最大の魅力だ。
 さすがにフライス盤やレーザー刻印機は個人で所有している方は少ないだろうが、予算と用途に合わせて必要な箇所だけを取り入れ、専門家に頼む手もあるので諦めないでほしい。まだこのP226への作業は続くので次回を楽しみにしていただきたい。

 

TEXT:IRON SIGHT

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年4月号 P.126~127をもとに再編集したものです。

Twitter

RELATED NEWS 関連記事

×
×