エアガン

2022/02/15

東京マルイ「シグ ザウエル P226レイル」を徹底塗装カスタム!!【Armsカスタムガレージ】

 

 月刊アームズマガジン編集スタッフとライター陣がマイガンのカスタムに挑戦するコーナー「Armsカスタムガレージ」。今回のベースガンは東京マルイ シグ ザウエル P226レイル。ジャンク品として手に入れたエアガンをカスタムしていく。

 

外装加工の手順はこちら

 

 


 

ベースガン

 

 

東京マルイ

シグ ザウエル P226レイル

  • 全長:196mm
  • 重量:766g
  • 装弾数:25発
  • 価格:中古のためオープン価格

 

 

 前回は外装を徹底的にカスタムし、不要箇所を削除していった。今回は中古品によくある金属パーツの傷や経年劣化を塗装などで生まれ変わらせていく。塗装テクニックをぜひ参考にしていただければ幸いだ。

 

作業ポイント

 

①各部ダメージ箇所の修正

②不要箇所の削除
③様々な表面処理を行ないグレードアップを図る
④機能の追加と仕様に合わせた刻印の追加

⑤作動不良の修理

 


 

塗装の下準備

 

 まずは、細かいパーツの劣化した古い塗料をペーパーヤスリやシンナーで落としていく。シンナーなどで対応できないものは、ペーパーヤスリで削り落とそう。すべての塗膜は落ちないので、おおよそ変化がなくなったあたりで止めてもよい。

 

リアサイトのホワイトドットをドリルで削り出し、ペーパーヤスリで傷やパーティングラインをすべて消す

 

塗装の食い付きをよくするための作業なので、このぐらい下地が見えていれば充分だ

 


 

ブルー液で黒染め

 

 下地のままでもよいのだがブルー液で黒染めすることで塗膜が薄くても充分な強度が確保できる。スチールパーツと亜鉛パーツでは使用するブルー液が違うので専用品を使おう。

 

 

 


 

下地塗り&焼付塗装

 

 下地に使う塗料はプライマー替わりのミッチャクロンと焼付けができるファインスプレーブラッセンを使用する。パーツを割りばしにマスキングテープで固定し、ミッチャクロン→ファインスプレーブラッセンの順番で吹き付けを行なっていく。塗料がパーツ全体にまんべんなく行き届くように意識しつつ、吹き付けは数回に分けて薄く重ね塗りしていくように行なうようにしよう。

 

 

ファインスプレーブラッセン(左)とミッチャクロン(右)

 

 下地塗装を2時間ほど乾燥させたら焼付工程に移る。ここで登場するのが一般家庭用のオーブンだ。焼付の理想的な温度は100℃ほどであり10分程度高温を維持し続ける必要がある。300Wの出力で10分〜15分ほど加熱するとちょうどよい塩梅で焼付ができるだろう。

 

焼付時に必要以上の高温にしてしまうと塗膜が変色したり場合によっては亜鉛パーツが変形してしまうので出力を不用意に高めたりはせずにじっくりと様子を見ながら作業を行なう事を推奨する

 

焼付塗装後は自然冷却にてパーツを冷ます。これにて焼付塗装は完了だ。焼付塗装は擦れ傷など耐性があり、多少引っ掻いたくらいではびくともしない

 


 

サイトのホワイト入れ

 

 最後はリアサイトにホワイトドットを入れる。使用するのはエナメル塗料。爪楊枝など先の細いもので少量ずつドット部に流し込む。乾燥すると薄くなるので溢れない程度に塗料を入れる。

 

エナメル塗料は発色が良くお薦めだ

 

 

 

 


 

まとめ

 

 亜鉛パーツは金属のなかでも軟らかい材質なので、加工がしやすい。そのうえ綺麗に仕上げれば数千円するサードパーティーのパーツに引けを取らないレベルの物にできる素質があるので加工にお薦めの素材だ。焼付け塗装はどこの家にでもある家電を使用して実施できるお手軽な塗装方法なのでDIY腕試しとしてもぜひ挑戦してみて欲しい。また、専門店で売っているパテなどの各種リペア用の補修材は外観のカスタムに役立つものが多いので、材質を色々と調べてみるのも面白い。まだまだ完成までには至らないので次回もお付き合いいただきたい。

 

続きはこちら

 

TEXT:IRON SIGHT

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年3月号 P.114~119をもとに再編集したものです。

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