エアガン

2022/10/22

【エアガンスキルアップへの道】シュートonムーブにロックオン【毛野ブースカに訊く!】

 

LESSON5 シュートonムーブにロックオン

 

 かのラリー・ヴィッカーズにも師事した経験がある毛野ブースカ指導の下、銃をよりカッコよく、より安全に扱えるシューティングテクニックを学んでいく「毛野ブースカに訊く!エアガンスキルアップへの道」。第5回となる今回は、動きながらターゲットを撃つ「シュートonムーブ」の基礎を学んでいこう。

 

「LESSON4 スリングの使い心地はスリリング」はこちら

 

前後へのシュートonムーブ

 

 「シュートonムーブ」とは射撃しながらの移動に適した移動法のことだ。

 

  • 音を立てない
  • 上体がブレない
  • 足元の障害物に気づきやすい

 

 といった、戦闘に必要な要素を兼ね備えたタクティカルな移動法だ。いくつかポイントがあるので説明していこう。

 

基本はすり足・カカトから!

 

 シュートonムーブの基本はすり足での移動だ。とはいっても完全に地面を擦りながら歩くのではなく、地面ギリギリに浮かせるようなイメージで行なう。また、足はカカトから地面につけると音が立ちにくい。

 

カカトから着地しつつすり足で動くことで、上体のブレも抑えられる。歩幅も小さめにするのが望ましい

 

ダメな例。つま先立ちで大きく踏み出しているため、身体が大きく浮き沈みしてしまう

 

後退時は「継ぎ足」せよ!

 

 タクティカルシューティングの場では前後左右、様々な方向へ移動するシチュエーションが発生しうる。特に後退時は後方を視認せず動かなければならないため、転倒などのリスクも大きい。そこでオススメなのが、下げた後ろ足を追い越さないように前足を下げる「継ぎ足」だ。

 

後ろ足を下げ…

 

後ろ足と揃えるような位置に前足を下げる。これを繰り返す

 

しっかり継ぎ足で移動していれば、人や物に接触しても転倒しにくい

 

こちらはダメな例

 

大きく踏み込んで後退すると、人や物が後ろにいた時転倒してしまう

 

左右へのシュートonムーブ

 

 戦闘時には当然前後だけではなく、左右へ撃ちながら移動するシチュエーションも発生し得る。そういう時のために、左右へのシュートonムーブもマスターしておこう。
 特にライフルを右構えしている場合、右方向への移動はスムーズにできるものの、左方向への移動が難しい。

 

右構えだと右方向へは移動しやすいが…

 

 

左方向へ移動すると足が交差してしまう。これでは不安定だしカッコ悪い

 

 こうならないためには左構えにスイッチング(構えの切り替え)をするのが理想的だが、これも慣れるまではなかなか難しい。そこでオススメなのが、継ぎ足での左右移動、いわゆる「カニ歩き」だ。

 

左足を踏み出し、

 

その横に右足を持ってくる

 

継ぎ足ならば右構えのままでも安定して左に移動できる

 


 

 今回解説したのは、あくまでシュートonムーブの基礎。実戦の場では絶えず状況が変化するので、その時々で相応しい移動法を取れることが望ましい。そのためにも、まずはしっかり基礎を理解しておこう。

 

TEXT:ポスカ/アームズマガジンウェブ編集部

監修:毛野ブースカ

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年11月号 P.96~99をもとに再編集したものです。

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