サバゲー

2022/08/12

【エアガンスキルアップへの道】構え方も仕事もキッチリ覚えろ【毛野ブースカに訊く!】

 

LESSON 2 構え方も仕事もキッチリ覚えろ

 

 かのラリー・ヴィッカーズにも師事した経験がある毛野ブースカ指導の下、銃をよりカッコよく、より安全に扱えるシューティングテクニックを学んでいく「毛野ブースカに訊く!エアガンスキルアップへの道」。第2回となる今回は、正しい構え方を学んでいこう。

 

「LESSON1:安全管理がデキる奴は仕事もデキる」はこちら

 

1.銃の正しい構え方・狙い方を身に着けろ!

 

 銃の安全な扱い方を知ったあとは、正しい構え方と狙い方を覚えよう。めちゃくちゃな構え方で射撃をすると、周囲も自分も危険に晒してしまいかねない。例えば、このような構え方をしてはいないだろうか?

 

グリップを握る位置が低く、サポートハンドをグリップの下に沿えている(いわゆるカップ&ソーサー)ためリコイルを吸収しきれない

 

サイトを覗き込む際に首が傾きすぎている

 

 こうした構え方では正確な射撃が難しいばかりか、リコイルで暴れる銃を制御できずケガを負う危険性もある。下図に示すような正しい構え方を心がけよう。

 

 構え方以外にも、注意すべき点はいくつかある。どれも無意識にこなせるようになれば、一人前のシューターにぐっと近づいたと言えるだろう

 

トリガーに指をかけるときは、第一関節からやや指先側のあたりがトリガーに触れるようにするとブレにくい

 

このように顔に近すぎる位置で構えると、後退したスライドが顔面を直撃して危険だ

 

逆に銃を遠ざけすぎるのもよくない。リコイルを吸収しにくいし、無駄な力が入って狙いがブレやすい

 

正しいスタンスを知れ!

 

 続けて射撃時に取るスタンスについて学んでいこう。射撃スタンスというと、かつては「アイソサリーススタンス」と「ウィーバースタンス」という2つのスタンスが主流だった。

 

アイソサリーススタンス。両足を平行に開き、両手を身体の正面に突き出して構える

 

ウィーバースタンス。体を斜めに向け、銃を握った手をまっすぐ突き出し、サポートハンドを曲げてホールドする

 

 しかし、その2つにはそれぞれ反動を吸収しづらかったり、動きながらの射撃に適さなかったりと欠点もあった。そこでその2つのいいとこどりのようにして生まれたのが「モディファイドウィーバースタンス」だ。

 

モディファイドウィーバースタンス。ウィーバースタンスの状態から、斜めに向いた身体を正面に向けて構える

 

 モディファイドウィーバースタンスは身体がほぼ正面を向いているのでボディアーマーの防御力を最大限に発揮できるし、前後左右に足を動かしやすい。そのうえ両足を前後に開くので反動が吸収しやすいと、まさにタクティカルシューティングに最適なスタンスだ。

 

状況に適したシューティングポジションを選択せよ!

 

 最後にシューティングポジションについて説明しておこう。言ってしまえば銃を撃つときの体勢のことで、基本的にスタンディング(立射)・ニーリング(膝射)・シッティング(座射)・プローン(伏射)の4つに分けられる。状況に合わせたシューティングポジションを使い分けることで、より効果的な射撃ができるようになる。

 

スタンディングはもっとも基本的なポジション。先に解説したような正しいスタンスを取れるようにしよう

 

ニーリングはサバゲーでよく用いるポジションだ。利き腕とは反対側の足(この場合左足)を軸にして上体を寝かせず(曲げず)にそのまま真っ直ぐ下がり、片膝(この場合右膝)を地面に着け、足首は立てる。この片膝を着いて撃つ方法は通称ワンニーと呼ばれている

 

シッティングは足を閉じてお尻を地面に着けるいわゆる体育座りの姿勢。ヒジを膝の上に乗せるのではなく、ヒジの後方を膝の上に乗せる。ハンドガンではあまり使われないポジションだが、ニーリングよりは安定して射撃できる

 

プローンはスナイパーがよく用いるポジションだ。4つのポジションの中でもっとも安定したポジションで、特に遠距離射撃に向いている。状況によって様々な構え方があるが、両足を開いて足首を外側に寝かせ、腕を曲げて上体を起こすのが一般的だ

 


 

 今回のレクチャーは以上となる。構え方や射撃姿勢は射撃の命中率に直結するだけでなく、見た目のカッコよさにも繋がる大切な要素。スコアにこだわらないエンジョイ勢であっても、意識してみる価値は大いにあるはずだ。
 

TEXT:ポスカ/アームズマガジンウェブ編集部

監修:毛野ブースカ

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年8月号 P.82~85をもとに再編集したものです。

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