エアガン

2022/09/02

【エアガンスキルアップへの道】スリングの使い心地はスリリング【毛野ブースカに訊く!】

 

LESSON 4 スリングの使い心地はスリリング

 

 かのラリー・ヴィッカーズにも師事した経験がある毛野ブースカ指導の下、銃をよりカッコよく、より安全に扱えるシューティングテクニックを学んでいく「毛野ブースカに訊く!エアガンスキルアップへの道」。第4回となる今回は、長物を使う際に欠かせないスリングの正しい使い方と、正しいトランジション(ライフルからハンドガンへの持ち換え)を学んでいこう。

 

「LESSON 3 銃もマガジンも優しく抜き出せ」はこちら

 

スリングは正しく使え!

 

 スリング(負い紐)はアサルトライフルやサブマシンガンなど、いわゆる「長物」と呼ばれるような銃に取り付けることで、銃を保持しやすくするアクセサリーだ。実銃でも軍や警察から民間シューターまで広く使われており、スリングを使用したテクニックは非常にタクティカルで見栄えがいい。しかし、本場の使い方などはなかなか習えるものではなく、見様見真似でスリングを着けているユーザーも多いのではないだろうか。
 今回はアームズマガジン編集部が誇る射撃の名手、毛野ブースカが試行錯誤の末たどり着いたスリング着用法を紹介する。そこからポイントを学び、各々が使いやすいスリング着用法を見つけてみてほしい。

 

 

 

セーフティからフィールド内への移動時など、射撃姿勢に入らない時は銃を内側へ回し込むとよい。こうすることでスリングが銃を外から抑え込み、バタつかずに移動できる

 

 体形や個人の好みなどによって、スリングの着け方は人それぞれ微妙に異なってくる。また、プレートキャリアなどを身に着けていれば、その厚みのぶんスリングの長さや位置も変化してくる。装備や状況に合わせて、自分にもっとも適したスリングの付け方を追求してみよう。

 

確実にトランジションせよ!

 

 サバゲーやシューティングでスリングが役立つ瞬間と言えば、何をおいてもトランジションだろう。弾切れした時、CQBエリアに入る時、至近距離の相手を優しく倒す時…ハンドガンへと持ち換えるシチュエーションは多数ある。そんな時に間違ったトランジションをしてしまうと、銃をぶつけたり落としたりして壊してしまうこともある。そうならないためにも、正しいトランジションを覚えておこう。

 

まずはライフルの射撃姿勢から…

 

サポートハンドでライフルを内側へ回し込んでバタつかないようにしつつ、身体の左前方へ逃がす。この時、身体の後ろまで逃がす必要はない。右手は同時にハンドガンのグリップへ向かっている

 

ホルスターからハンドガンを抜き、サポートハンドもライフルを離して身体の正面へ持ってくる

 

そのままハンドガンを構えて射撃。ホルスタードロウのやり方は前回を参照してほしい

 

 ポイントはスピードよりも正確さを重視すること。急いでトランジションしてもかかる時間はさほど変わらないし、むしろ焦るあまり失敗してしまう方が結果的にマイナスだ。落ち着いて無駄のない手順で行なうことによって、結果的に素早いトランジションに繋がるというわけだ。

 



 スリングを使った射撃姿勢というのはサバゲーやシューティングで活躍するだけでなく、上手くこなせば非常に見栄えがよく満足感が高いという特徴がある。長物を持っているお座敷シューターの方々も、ぜひ一度挑戦してみてほしい。

 

 

TEXT:ポスカ/アームズマガジンウェブ編集部

監修:毛野ブースカ

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年10月号 P.82~83をもとに再編集したものです。

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