サバゲー

2022/08/14

【エアガンスキルアップへの道】銃もマガジンも優しく抜き出せ【毛野ブースカに訊く!】

 

LESSON 3 銃もマガジンも優しく抜き出せ

 

 かのラリー・ヴィッカーズにも師事した経験がある毛野ブースカ指導の下、銃をよりカッコよく、より安全に扱えるシューティングテクニックを学んでいく「エアガンスキルアップへの道」。今回は正しくこなせると非常にカッコいい「ホルスタードロウ」と「リロード」をみっちり学んでいくぞ。

 

「LESSON 2 構え方も仕事もキッチリ覚えろ」はこちら

 

1.ホルスタードロウを学べ!

 

 サバゲーでトランジションする時など、ホルスターから拳銃を抜く機会は非常に多い。そういう時に正しいホルスタードロウができていないと、いくら撃っても当たらない、なんてことになりかねない。
 以下で示したように、正しいホルスタードロウはいくつかのフェイズに分かれる。これをすべてこなせるようになれば、意識しなくても自然と正しいホルスタードロウができるようになるはずだ。

 

フェイズ0。まっすぐ立った状態

 

フェイズ1。自然にグリップに手をやり、サポートハンド(この場合は左手)は胸に当てる

 

別角度から見たフェイズ1。上体がブレず、腕の動きだけでグリップに手をやっている

 

フェイズ2。体に沿うように腕を動かし、銃をホルスターから抜く。この時、トリガーに指がかからないよう注意する

 

同じく別角度のフェイズ2。こちらも腕の動きだけで銃を抜いている

 

フェイズ3。銃を体の前に持っていくと同時に、グリップにサポートハンドを添える

 

フェイズ4。腕を自然な角度でまっすぐ伸ばす

 

 

別角度のフェイズ3・4。構えるまで無駄な動きがないのがわかるだろう

 

 意識するのは、膝を曲げたり腕を無駄に開いたりしないこと。必要最小限の動きで素早く構えるようにしよう。

 

ダメな例。銃を抜く段階で力が入り、腕が大きく開いているうえ膝も曲がっている

 

こちらもダメな例。体の上を通して銃を持ってきている。構えるまでに時間もかかるし、無駄に力んでしまう

 

 無駄な動きをなくすことで素早く・正確な射撃へと繋げることができるのだ。

 

2.リロードテクニックを体に叩き込め!

 

 リロードもサバゲーやシューティングではよく使う技術だ。リロードでもたついてしまうと、無防備な姿を敵に晒すことになるし、シューティングでも大きなタイムロスとなる。正しいリロードができれば戦果も上がりやすいだけでなく、とてもカッコよく見えるのでぜひチャレンジしてみてほしい。
 リロードにはいくつか種類がある。状況に応じて使い分けよう。

 

①スピードリロード

 

 スピードリロードはチャンバーに弾が残っている状態で、素早くマガジンを交換するリロードだ。

 

残弾が減ってきたところで、

 

マガジンを地面に落とす。同時にサポートハンドは新しいマガジンを握る

 

新しいマガジンを確実に装填する

 

再度射撃。弾が切れる前に素早くマガジンを交換することで、断続的に射撃できる

 

②エマージェンシーリロード

 

 エマージェンシーリロードは文字通り緊急時、つまり弾切れした際に行なうリロードだ。基本はスピードリロードと似ているが、ホールドオープンしたスライドを戻す必要があるのでより手順が増える。

 

弾が切れてホールドオープンしたところで、

 

素早くマガジンを落とし、新しいマガジンを抜く。このあたりはスピードリロードと同じだ

 

新しいマガジンを装填し、

 

スライドストップを下げて初弾を装填する

 

再度射撃。弾切れ時は焦りがちだが、だからこそ落ち着いて動く必要がある

 

③タクティカルリロード

 

 タクティカルリロードはサバゲーで一番使うであろうリロードだ。また前の2つと違い、比較的余裕がある時に行なうリロードでもある。2パターンのやり方があるので、上手く使い分けよう。

 

パターン1

 

まず新しいマガジンを抜く

 

この時マガジンは人差し指と中指で挟む

 

古いマガジンを人差し指の腹と親指でホールドして抜く

 

このようにホールドする。すっぽ抜けないよう気を付けよう

 

手を平行移動させるようにして新しいマガジンを装填する

 

古いマガジンをダンプポーチにしまう

 

パターン2

 

古いマガジンを抜いて、

 

ダンプポーチにしまう

 

新しいマガジンを抜き、

 

装填する。こちらの方がシンプルなのでミスしにくいだろう

 

リロード時のポイント

 

リロード時は銃を持つ手の肘を体に寄せ、銃を顔の前方に持ってくる。(この位置をワークスペースと呼ぶ)装填時はしっかりとマグウェル部分を視認しておこう

 

マガジンは底の部分を握り、人差し指を前部に沿わせる。これが装填時にガイドの役を果たしてくれる

 

マガジンをポーチに入れるときは、人差し指を添えやすい方向に向けて入れておく。逆だと上手く装填できないぞ

 

TEXT:ポスカ/アームズマガジンウェブ編集部

PHOTO:須田壱

撮影協力:東京サバゲパーク

監修:毛野ブースカ

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年9月号 P.66~71をもとに再編集したものです。

Twitter

RELATED NEWS 関連記事

×
×