エアガン

2022/10/16

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」

 

「現代改修型M1911A1」を具現化しよう

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」

 

 こんにちは、結利晴信ゆうりはるのぶです! 本コーナーでは「ストーリーと世界観を持った空想カスタムを製作してみよう」をコンセプトに、一作品の企画から完成までを前後編にわたってくわしく解説しています。読んでみてもし興味を持たれたら、ぜひ前編の記事も参考に製作にチャレンジしてみてください(´ω`)b

 

前編はこちら

 

 さて今回は引き続きごく簡単な加工のみでできる「現代改修型M1911A1」をコンセプトに作品を作っていきます。今なお語り継がれる名銃M1911A1のシルエットとスタイルはそのままに現代カスタムパーツと小加工で実戦的に進化させた銃。そんなコンセプトをカスタムで表現していきます。それではいってみましょう!

 

パーツ加工と黒染め

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
マルイガバメント70Sのハンマー側面を#400のヤスリで研磨し、角を#240で面取りしたあと同じく#400で磨いて仕上げます

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
下地処理を終えたら割り箸に固定して、GunShopインディ「ガンブルー(亜鉛用)250ml浸け込み用」で黒染めします

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
沈めて2分放置→引き上げて空気中で2分放置→水洗いして乾燥…させると、綺麗に黒染めされます! 染めなので塗装よりも自然な仕上がりで表面も丈夫です(´∀`)

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
交換取り付け予定のハイキャパD.O.Rのスライドストップ、ハイキャパ4.3のサムセーフティもパーティングラインが目立つ側面を#240→#400で研磨して、同じく黒染め液漬け2分→引き上げて2分→水洗い→乾燥で黒染めします

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
インナーバレルは先端をバーチウッド「ブラスブラック」を使って黒染めしましょう。液を筆塗りしてティッシュで拭き取る作業を3回ほど繰り返すと渋いメタリックブラックに染まります

 

組み立て

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
前回製作したフロントサイトをスライド側の基部に被せるようにして接着剤で固定しましょう

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
Anvil「東京マルイM1911シリーズ用 マコーミックタイプトリガー アルミ Black」をトリガーバーに組み付けます

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
東京マルイ純正「コルトガバメント マークIV シリーズ'70用ハンマー」にハンマーストラットを取り付けます

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
F&F GunParts「東京マルイ M1911対応 集光ファイバーリアサイト(Type A)」を取り付けます

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
ちなみにリアサイトは裏面の凸部分がブリーチに干渉するようなのであらかじめ削り落としてから組み付けました

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
続けて「ハイキャパ4.3用サムセフティ」「M1911実銃規格マルイ対応G10グリップ」、そして最後に「ハイキャパD.O.R用スライドストップ」を取り付ければ…

 

完成!!

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」

 

 というわけで"エンハンスドM1911A1"完成です。東京マルイのM1911A1コルトガバメントをベースに、ごく簡単な加工のみでできる「現代改修型M1911A1」にアレンジしてみました。

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
集光サイトを装着し、大型化したことで狙いがつけやすくなったリアサイト。視認性に優れたサイトは現代のコンバットオートには必要不可欠な要素といえるものだ

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
インナーバレルを黒染めしたことによりマズルフェイスはいっそうリアルなものとなった。新造したフロントサイトは背が高くなり力強い印象を与える

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
フロントサイトにはホワイトドットを入れて視認性アップ。咄嗟の射撃において頼りになる要素だ。フロントサイトの高さも丁度よく、扱いやすい

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
S70のスパーハンマーを丁寧に面取り研磨し角を落としている。細かい箇所だが、こういった所にこだわることにより全体のディテールが引き締まるものだ

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
トリガーは3ホールのマコーミックタイプ。軽量で引きやすい。近代的なM1911のスタイルを印象付ける重要なパーツだ

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」
ハイキャパシリーズの純正部品を流用したサムセーフティとスライドストップは指を掛けやすく、違和感なく操作できる。黒染めの一体感もありM1911A1のデザインに馴染んでいる。米国海兵隊が採用するM45A1ピストルでも使用されているG10グリップを装着

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”後編」

 

 こんな風に明確なイメージと結び付けて製作すると工夫次第でとても存在感のあるオンリーワンなカスタムガンを作ることができます。もしお家に使わずに眠っているエアガンがあれば、ちょっと想像力を広げてあなただけの「空想銃」を作ってみてはいかがでしょう?(*´ω`)

 

 本作品はYuriCustom WorksのHPでもストーリー設定付きで詳しく紹介しています。よろしければご覧ください。

 

作例製作・文:結利晴信/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年11月号 P.96~99をもとに再編集したものです。

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