エアガン

2022/09/26

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」

 

「現代改修型M1911A1」を具現化しよう

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」

 

 こんにちは、結利晴信ゆうりはるのぶです!本コーナーでは「ストーリーと世界観を持った空想カスタムを製作してみよう」をコンセプトに、一作品の企画から完成までを前・後編にわけてくわしく解説していきます。

 

 今回は「現代改修型M1911A1」をコンセプトに作品を作っていきたいと思います。今なお語り継がれる名銃M1911A1のシルエットとスタイルはそのままに現代カスタムパーツと小加工で実戦的に進化させた銃。そんなイメージを実際に形にしていきましょう!

 

コンセプトを完成イメージ図に

 

 まず製作前にベース銃の画像を使って「完成イメージ図」を製作します。脳内イメージだけでいきなり製作を始めるのもアリですが、先にイラスト化しておくとアイデアが視覚化されて具体的な完成像や目標をハッキリ意識して製作ができ、結果的に完成品のクオリティが上がります(`・ω・´)

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
できた「完成イメージ図」はこちら!カスタムするポイントを忘れないように文章でもメモ書きしておくと後で見返した時にわかりやすいですよ(´∀`)

 

準備する材料

 

  • 東京マルイ「M1911A1 コルトガバメント」
  • Anvil 「東京マルイ M1911シリーズ用 マコーミックタイプトリガー Black」
  • F&F GunParts「東京マルイ M1911対応 集光ファイバーリアサイト(TypeA)」
  • 東京マルイ純正「コルトガバメント マークIVシリーズ'70用ハンマー/グリップセフティ」
  • 東京マルイ純正「ハイキャパD.O.R用スライドストップ」
  • 東京マルイ純正「ハイキャパ4.3用サムセフティ」
  • メーカー不明「M1911実銃規格マルイ対応 G10グリップ」
  • 0.5mm/2mm厚ABS黒板材
  • 直径2mmABS白棒材

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」

 

 

分解・洗浄

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」

 

 まずはベース銃を分解して洗浄します。特にリアサイト、トリガー、ハンマー、インナーバレルは交換したり加工する予定なので完全分解します。分解方法はホビージャパン刊「トイガン解体新書」等を参考にしました(´ ー`)

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
分解し終わったパーツは中性洗剤でしっかり洗って油分を落とし、お湯ですすいだ後しっかりと水分をきって乾燥させましょう

 

フロントサイトの製作

 

 今回はフロントサイトを自作しました。厚みの違うABS板を組み合わせることで格段に作りやすくなります!

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
まずはオリジナルのフロントサイトをヤスリで削り落としました(赤い部分)。これが新造するパーツの基部になります

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
2mm厚と0.5mm厚(2枚)のABS板材を幅11mmにカットします

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
2mm厚板をフロントサイト基部に合わせて削ります

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
0.5mm厚板で挟むように接着して、基部にはまるポケット形状にします

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
基部は厚み調整が必要でした。作ったポケットに収まるように両面を均等に研磨しましょう

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
高さが4mm程になるようにカット

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
白ドット用の穴をピンバイスで開けましょう。1mm→1.5mm→2mmと順番に径を広げていくと綺麗に開けられます

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
直径2mmのABS白棒を適当な長さにカットします

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
棒の挿入面を斜めにカットし、全体に研磨・面取りすればフロントサイトの完成です

 

フロントサイトの塗装

 

 小さなパーツですがしっかり塗装して完成させましょう。今回使用するスプレー塗料は染めQテクノロジー「ミッチャクロン マルチ」とGUNショップ インディ「ブラックパーカー」です。

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
塗装するために持ち手をつけます。今回はちょうど穴があるのでそこに割り箸を突っ込んだだけです(≧∇≦)

 

フィクションの銃を作る「“エンハンスドM1911A1”前編」
まずはプライマー(素材との密着剤)として染めQテクノロジー「ミッチャクロン マルチ」(20分乾燥)をスプレー。次にGUNショップ インディ「ブラックパーカー」(30分乾燥)を塗装します。コツは“薄く・何度も・重ね吹き”!

 

後編につづく

 

 以上、前半ではコンセプトと完成イメージ図作成からフロントサイト製作~塗装までを紹介しました。次回後半では各パーツ加工&染め~完成までを詳しく解説します。お楽しみに!(*´ω`)ノシ

 

 本作品はYuriCustom WorksのHPでもストーリー設定付きで詳しく紹介しています。よろしければご覧ください。

 

作例製作・文:結利晴信/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年10月号 P.90~93をもとに再編集したものです。

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