エアガン

2022/07/13

フィクションの銃を作る「“グロック19・ザ・サバイバー” 前編」

 

対ゾンビ用民間カスタム拳銃

 

 

 こんにちは、結利晴信ゆうりはるのぶです! 本コーナーでは「ストーリーと世界観を持った空想カスタムを製作してみよう」をコンセプトに、一作品の企画から完成までを前後編に分けて詳しく解説していきます。

 

 今回の作品コンセプトは「ゾンビ禍をサバイブする民間カスタム」です。早速、作っていきましょう。

 

コンセプトを完成イメージ図に

 

 まずはベース銃の画像で「完成イメージ図」を作ります。アイデアを視覚化すれば製作ポイントや完成像を意識しながら作れるのでクオリティが上がりますよ(`・ω・´)

 

 

 A4用紙にほぼ原寸大でベース銃の側面写真を印刷し、色を塗ったりメモを書き込んでイメージを形にします。カスタムするポイントを忘れないように文章でもメモ書きしておくと、後で見返した時にわかりやすいですよ(´∀`)

 

準備した材料

 

  • 東京マルイ「グロック19 サードジェネレーション」
  • DCI Guns「ハイブリッドサイトiM 東京マルイ グロックシリーズ用」
  • COWCOW TECHNOLOGY「アジャスタブルタクティカルトリガー GLOCK  SILVER」
  • GUARDER「M1エクステンデッド スチールスライドストップ for マルイ GLOCKシリーズ用」
  • 大創産業「ファミリーソー」
  • 1/1.5/2mm厚ABS黒板材
  • M4×5イモネジ2本
  • M4×10皿キャップネジ1本
  • A4サイズのクリアファイル(型紙用に用意)

 

 

 

下準備

 

 まずはベース銃を分解して洗浄します。分解方法はホビージャパン刊「トイガン解体新書2019」を参考にしました(´ ー`)分解し終わったパーツは中性洗剤でしっかり洗って油分を落とし、お湯ですすいだ後しっかりと水分をきって乾燥させましょう。

 

 

ナックルガードパーツの製作

 

 ゾンビから手を保護するナックルガード部の素材は100均ショップで見つけたコレ! 「ファミリーソー」です(・∀・)これの刃やネジなどを取り外して柄だけにして、装着しましょう。

 

まずは銃本体に合わせた丁度いいサイズにカットします

 

カットした曲がり棒パーツをトリガーガード前にテープで仮固定し、小さく切ったクリアファイルを乗せてケガいて透明型紙を作ります

 

型紙のトリガーガード内側ラインを切り抜き、2mm厚ABS板にあててケガいて切り出します

 

トリガーガード前部ラインを切り抜き、2.5mm厚(1mm+1.5mm貼り合わせ)板にあててケガいて切り出します

 

トリガーガード上部の曲面にフィットするように2mm厚板パーツを削りましょう

 

2mm厚と2.5mm厚のパーツを瞬間接着剤で貼り合わせ、下の角を切り落とし&前部をテーパー形状に削ります。これで組み上げた際に野暮ったいかんじは避けられるハズ(;´Д`)

 

できたパーツの片方だけを曲がり棒パーツに瞬間接着し、2mm厚の小片を用意

 

2mm厚の小片を貼り足して、トリガーガード前部の曲面にフィットするように削りましょう

 

もう片方も瞬間接着してナックルガードパーツを完成させたらトリガーガードに装着させて、側面から直径3.8ミリの穴を貫通させます。さらにトリガーガードの穴だけ直径4mmに拡張

 

トリガーガード前面のほぼ中心にピンバイスで直径1.5mmの穴を貫通させます

 

ナックルガードパーツを装着して直径1.5mmドリルを差し込んでアタリをつけ、両パーツの穴を2→2.5→3→3.5→3.8mmと順番に拡張していきます

 

トリガーガードの穴だけ直径4mmまで拡張させたら、差込口をリューターなどで削って皿キャップネジの皿が収まるように処理してやりましょう(`・ω・´)

 

最後にナックルガードパーツ全体を#250~#400まで研磨し、角出し処理して製作完了です

 

 以上、前編ではコンセプトと完成イメージ図作成から各パーツの加工までを紹介しました。次回後編では塗装から作品完成までを詳しく解説します。お楽しみに! (*´ω`)ノシ

 

 本作品はYuriCustom WorksのHPでもストーリー設定付きで詳しく紹介しています。よろしければご覧ください。

 

作例製作・文:結利晴信/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年8月号 P.94~97をもとに再編集したものです。

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