2022/05/15
【コラム】アメリカ軍で使われる文具、SKILCRAFTのボールペン
アメリカの公的機関で使われているペン
ある日、編集部スタッフの珈琲の元に荷物が届いた。アメリカの友人から配送されてきたのはボールペン。同封されていた彼の手紙によれば、これはアメリカの公的機関で広く使われているペンだという。
今回はこのSKILCRAFTのボールペンについて紹介しよう。
SKILCRAFTとは?
そもそもSKILCRAFTとは、National Industries for the Blind (NIB) による製品ブランドである。SKILCRAFTの製品は障害を負った人たちによって作られている。アメリカではジャビッツ・ワグナー・オデイ法によって、公的機関は彼らを雇用する非営利機関から製品を優先的に購入することを義務づけられているため、特に米軍ではSKILCRAFTの製品が多く使用されているのだ。
ジャビッツ・ワグナー・オデイ法
1938年にフランクリン・ルーズベルト大統領がニューディール政策の一環として署名した法案、ワグナー・オデイ法が元となって生まれた。当時は視覚障害者を雇用しているサプライヤーから優先的に製品を購入するものだったが、1971年の第92回アメリカ合衆国議会でその対象を拡大された。現在、4万人以上の雇用に役立っているとされている。
RETRACTABLE
BALL POINT PEN
SKILCRAFTのボールペンは前述の通り、アメリカの公的機関に多く納入しているため「U.S GOVERNMENT」の文字が刻まれている。高級感のある見た目なので、どこか特別な雰囲気がある。先端のボールには炭化タングステンを使用することで滑らかな書き心地を実現。書ける距離は5,000フィート、約1.5kmと長持ちだ。芯は真鍮製で保存期間が長くなっている。また、気候や高度を問わず書け、陸上や水上どちらでも書くことができるのだ。まさに軍にもってこいのボールペンである。ちなみにREFILLABLEであり、環境にも優しい。
実際に書いてみると滑らかな細字を書くことができる。日本製の事務用ボールペンに負けていない書き心地だ(※あくまで個人の意見です)
友人曰く、お土産としても人気があり、日本にも輸入されている商品だという。折角いただいたので、今後は撮影や装備の小道具として活用させていただくことにする。ちなみにこちらはAmazonでも購入可能であり、比較的お手頃価格で手に入れられる。興味がある方や米軍装備を集めている方は、こちらもチェックしてみてはいかがだろうか?
TEXT:珈琲