2020/07/02
徹底比較! 東京マルイグロック17「Gen.4」vs「Gen.3」
新型Gen.4の特徴と実力を全方位チェック
M1911A1シリーズ、ハイキャパシリーズに次いでロングセラーモデルのグロック17がGen.4となってアップデートした。基本的には先に発売されたグロック19 サードジェネレーションがベースになっており、リアルディメンションに加えて内部メカニズムは一新され、第一線級の撃ち味を手に入れた。
月刊アームズマガジン8月号では新旧比較を通して最新型であるGen.4の全貌に迫っている。ここではその記事の中から特徴的な違いをピックアップしてご紹介しよう。はたして最新型は最良なのか…?
●オーバービュー
東京マルイ
グロック17 Gen.4
- 全長:202mm
- 重量:709g
- 装弾数:25発
- 価格:¥16,800
リアルディメンションと交換可能なバックストラップ
従来のグロックシリーズからリファインされたグロック19サードジェネレーションのブローバックエンジンやバレルアッセンブルをベースに、実銃の特徴であるデュアルリコイルスプリング、4タイプのモジュラーバックストラップ、新規の滑り止めテクスチャー、大型化されたマガジンキャッチなどを忠実に再現。リアルな刻印が入ったスライドはより実銃を思わせるカラーリングが施されている。さらにグロック17用実物ホルスターに収納できるのもこのモデルの大きなアピールポイントだ。
東京マルイ
グロック17 Gen.3(3rdジェネレーション)
- 全長:201mm
- 重量:703g
- 装弾数:25発
- 価格:¥14,800
ハイキャパシリーズに次ぐロングセラーモデル
東京マルイのガスブローバックハンドガンの中でもバリエーションが多く、発売から15年近く経っているにも関わらず人気が衰えることがないこのモデル。当時最新だったレールドフレームタイプ(サードジェネレーション)を再現し、トリガーポジションによって発射可能な状態が把握できるギミックが搭載され、シャープなブローバックアクションを体感できる。表面はマットブラック仕上げ。重量は実銃と同じ703gとなっている。蓄光タイプのナイトサイトが標準装備されている。
●ディテール比較
マズル周り
▲上:Gen.4/下:Gen.3
リコイルスプリングガイドの形状によりGen.4とGen.3はマズルフェイスにも大きな違いが見られる。デュアルリコイルスプリングガイドを採用したGen.4はヘッド部分が大型化されており、それに伴い共用できなくなっている。さらにGen.4はスライド下部内側も補強されている。ライフリングが再現されたマズルはどちらも9mm×19弾仕様。
▲上:Gen.4/下:Gen.3
Gen.4はデュアルリコイルスプリングガイドの名のとおりリコイルスプリングが2本になり、ガイド基部にラバー製のバッファーが追加されている。Gen.3はリコイルスプリングが1本でバッファーは付属しない。Gen.4はデュアル化されたことでリコイルショックにシャープさが加わり、スライドのリカバリースピードが向上している。
エキストラクター
▲上:Gen.4/下:Gen.3
エキストラクターはGen.4では金属製の別パーツとなっており質感がアップしている。一方のGen.3はスライドにモールドしたものだ。エキストラクター後方の刻印はGen.4はグロックのマーク、Gen.3はプルーフマークとなっている。
トリガー周り
▲上:Gen.4/下:Gen.3
トリガーの比較。Gen.4はGen.3に比べてトリガーセーフティの飛び出し量が少なく、トリガー自体の角度も異なっている。トリガーピン上部のロッキングブロックピンがGen.4は別パーツで再現されている。スライドストップ下の盛り上がっているガードの形状も異なる。またGen.4のマガジンキャッチはGen.3に比べて幅が広げられ押しやすくなっている。形状が異なるのでGen.3との互換性はない。ちなみに実銃のGen.4のマガジンキャッチは左右に入れ替えができる。
バレルアッセンブル
▲上:Gen.4/下:Gen.3
アウターバレルのカラーリングが異なっているのも話題となったバレルアッセンブル。Gen.4は左側にガイドと切り欠きを設けることで、スライドの後退にあわせてよりポジティブにアウターバレルがティルトするようになっている。可変ホップアップシステムはGen.3がダイヤル1枚に対してGen.4はダイヤルが2枚になり、分解しなくても調整が可能になった。
スライドストップ
▲上:Gen.4/下:Gen.3
スライド左側内部のスライドストップがかかる部分は、Gen.4ではレール形状にすることで耐久性・作動性がアップしており、しっかりスライドストップを受け止める。一方Gen.3では小さな金属製のピンを埋め込んで破損防止を図った設計だ。この部分のバージョンアップはグロックシリーズに限らずハイキャパシリーズやM1911A1シリーズでも積極的に行なわれている。
5ページに渡る徹底比較&実射インプレッションのさらにくわしいレポートは月刊アームズマガジン8月号をぜひお読みいただくとして、Gen.4はGen.3と比べてディテールはもちろん実射性能も進化していることがわかった。単なるパーツの相違だけではなく、セッティングもしっかり煮詰められており「最新型が最良」という言葉に恥じない完成度を有しているのだ。
- 製品のお問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2020年8月号 P.102~107より抜粋・再編集したものです。