2019/09/16
東京マルイ ハイキャパ D.O.Rを塗装で美しく仕上げる
ガンフィニッシュワークショップ
東京マルイ ハイキャパ D.O.R ガンブルースライド編(後編)
塗装をメインにカスタムテクニックやアイデアを紹介する本コーナー。前回に続き、今回も東京マルイのガスブローバックガン「ハイキャパ D.O.R」を題材にスライドのガンブルー塗装にチャレンジする。後編では各部のカスタマイズに加え、塗装の方法について解説していく。
スプレー塗料でスライドを美しいブルー仕上げに
塗装するスライドとフレームの表面は、細目のサンドペーパーを軽く当てて下地処理し、中性洗剤で洗浄・脱脂する。塗装前に脱脂しないと塗料が食いつかず剥離の原因となるので必ず処理し、乾燥させておこう。
使用塗料は左からブラックスチール(¥2,800)、メタルブルーコート(¥3,500)、ブルースチール(¥2,900)、チタニウムシルバー(¥2,900)
スプレー塗装の際は棒などの持ち手を付ける。今回下塗りに使ったブルースチールはABSなどの樹脂への食い付きがよいのが特徴だ。1時間ほど乾燥させたらメタルブルーで仕上げ塗装する。薄くフワッと吹きかけるのがコツだが、初めて行なう際は事前にテストピースに吹いて練習するとよい。仕上げ塗装後、24時間ほど乾燥させ塗膜が完全硬化したら、細目コンパウンドで優しくポリッシュしてツヤを出せば完成だ。
前回分解したベースガン、東京マルイ ハイキャパ D.O.Rのパーツ一式
塗装するスライドとシャーシは、下地処理として800番~1000番のサンドペーパーで表面を均しておく
スライドとシャーシは塗装後の塗膜剥がれを防ぐため中性洗剤で脱脂洗浄する
洗浄・乾燥させたら、まずスライドへの下塗りとしてブルースチールを全体に吹く。下塗りが乾燥したら、メタルブルーで仕上げ塗装を行なう。薄くフワっと吹くのがコツ
完全に乾燥したら、細目のコンパウンドでポリッシュしてツヤを出す
シャーシはブラックスチールで塗装して質感をアップ
スライドストップをチタニウムシルバーで塗装し、サムセーフティやトリガーなどとカラーリングの統一感を出した
筆でフロントサイトにホワイトドットを入れる。塗料はタミヤエナメルのフラットホワイトを使用
各部のカスタム
グリップにはガバメントシリーズらしくコルトのメダリオンを移植してワンポイントにした。エンドミル加工はボール盤などの工作機械が必要になるが、市販のホールソーでも代用できる。自分の好みのメダリオンを埋め込むのも楽しい。
グリップに13mmのエンドミルで深さ2mmの平穴を開け、コルトのメダリオンを嵌め込んでみた
精密インナーバレルとハイキックバルブの交換はベーシックなカスタムだが、命中精度と作動性アップを期待できるので、チャレンジしてみてはいかがだろうか。Gunを手に入れた瞬間「自分だけの特別なツール」という摩訶不思議な感覚が生まれることがある。そしてカスタムすれば唯一無二のものとなり、思い入れはさらに高まることだろう。
左からマルイガバメント 精密インナーバレル(¥2,000)、マルイガバメント ハイキックバルブユニット(¥2,000)
完成!!
スライドが美しいブルー仕上げとなり、グリップにコルトのメダリオンが入ったことで見映えがグッと向上。シルバーに塗装したスライドストップもアクセントになっている。光学サイトは東京マルイの「マイクロプロサイト」(¥6,800)と組み合わせてみた。ダイレクトにマウントできるため、低くセッティングできターゲットを捉えやすい。外観もスタイリッシュだ
塗料・パーツのお問い合わせ:キャロムショット
TEXT:樋口マサル
PHOTO:川本孝
この記事は月刊アームズマガジン2019年10月号 P.118~119より抜粋・再編集したものです。