エアガン

2020/01/05

G&Gアーマメント「SR25 E2 APC M-LOK電動ガン 」【毛野ブースカの今月の1挺!】

「月刊アームズマガジン」編集部の毛野ブースカがおくる『毛野ブースカの今月の1挺!』 。今月はG&Gアーマメントの電動ガン『ナイツアーマメントSR25 E2 APC M-LOK』をご紹介!

 

前回の「今月の一挺」はコチラ

 


 

 

ARスタイルのバトルライフルとしてもっとも知名度があるナイツアーマメントのSR25。構造、操作系はM4カービンと同じだが、7.62㎜×51弾が発射できるため、スナイパーライフルとしてはもちろん、カービンモデルはアメリカ陸軍特殊部隊デルタフォースが採用している。そんなSR25をG&Gアーマメントはナイツアーマメントと正式契約により電動ガンで再現した。G&GアーマメントにはGR25というSR25をモチーフにした電動ガンがすでにラインアップされているが、今回再現されたSR25はGR25とは互換性のない完全新規の電動ガンである。

 

ナイツアーマメントとの正式契約により再現されたSR25 E2 APC M-LOK。表面は重厚感溢れるマットブラック仕上げ。

 

G&Gアーマメントと聞くとオリジナルデザインの電動ガンを思い浮かべる方が多いだろう。実際、ARP9やCM16シリーズといった同社の人気モデルは、実銃をモチーフにしているものの、刻印をはじめとした各部のパーツはG&Gアーマメントのオリジナルだ。今回リリースされたリアルテイストなSR25は同社の中でも異彩を放つ1挺だ。

 

バレル長は16インチなのでそれほど長くはないのだが、M4カービンよりレシーバーが大きいため長く感じてしまう。重量は約3.3㎏と思ったより重くない。

 

G&GアーマメントはSR25のバリエーションの中から16インチバレル+M-LOKハンドガード付きの最新モデルをチョイス。M4カービンよりひと回り大きいレシーバーにしっかりと刻まれたナイツアーマメントのロゴや、各部のディテールはもちろんセレクターレバーやマガジンキャッチ、ボルトリリースレバーなどのアンビコントロールレバー類は実銃同様に機能する。前後サイトは実銃同様のフォールディングマイクロサイトが標準装備されている。付属の専用マガジンの装弾数は100発。

 

レシーバーにはナイツアーマメントのロゴが誇らしげに入っている。コントロールレバー類はすべてアンビ仕様。

 

内部には同社が誇る最新のG2ギアボックスをベースにSR25専用にモディファイされたG2Hギアボックス、ETU/MOSFETを標準装備。残弾がなくなると自動的に作動が停止する機能が搭載されている。さらに今回、実銃にあわせて発射モードはセミオートオンリーとなっている。この辺りはリアル派には嬉しい配慮だ。バレル周りはARP9などに採用されているロータリータイプのホップシステムを搭載。アウターバレルをメカボックス側に延長することでホップチャンバーを専用品とすることなくARP9などと共通のものを採用している。メンテナンスはもちろんチューニングもしやすくなっている。

 

実銃同様にセミオートオンリーという男仕様。ETU&MOSFET搭載なのでセミオートでも十分なレスポンスを実現している。


実射してみるとETU&MOSFETらしいシャープなレスポンスながらもトリガーストロークがしっかり確保されており、狙いを定めてトリガーを引き絞りながらじっくり撃つことができる。作動時の静粛性も高く、実射性能は申し分ない。16インチバレルとはいえ狭い場所では取り回しに苦労しそうだ。実銃同様にアクティブなスナイパーライフルとして活用するのが理想的だろう。

 

ハンドガードは汎用性の高いM-LOK仕様。リアルな7.62 QDCフラッシュサプレッサー、フォールディングマイクロサイトが付属している。

 

オフィシャルライセンスドモデルらしいリアルな外観と実績のあるギアボックスとのコンビネーションは、サバゲーやシューティング用としてはもちろんコレクションアイテムとしても魅力的。SR25以外にもSR15とSR30もラインアップされており、ナイツアーマメント好きならどれも欲しくなってしまうはずだ。ぜひ一度手に取ってハイエンドモデルにふさわしい完成度を体感してほしい。

 

 

TEXT:毛野ブースカ

PHOTO:須田壱

撮影協力:バトルシティ

 


[プロフィール]

アームズマガジンの編集ライター。エアガンシューティング歴35年。数多くの国内シューティングマッチ入賞経験に加えて、1999年、2000年に開催されたIDPAナショナルズ参戦、シグアームズアカデミーや元デルタフォース隊員のラリー・ヴィッカーズのタクティカルトレーニングを受講するなど実弾射撃経験も豊富。今まで23年、280冊以上のアームズマガジンと関連MOOKの制作に携わる。

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