2019/12/01
東京マルイ「電動ガン ハンドガンタイプ HK45」【毛野ブースカの今月の1挺!】
「月刊アームズマガジン」編集部の毛野ブースカがおくる『毛野ブースカの今月の1挺!』 。今月は東京マルイの電動ガンハンドガンタイプ『HK45』をご紹介!
HK45のライバルといえばFNHのFNX-45タクティカル。どちらも魅力的なハンドガンだ
東京マルイの電動ガンハンドガンタイプ(以下電動ハンドガン)の最新作であるHK45。実銃のHK45は、元デルタフォース隊員でありシューティングインストラクターであるラリー・ヴィッカーズをアドバイザーに迎えて、アメリカ軍の特殊部隊が理想的なタクティカルハンドガンを具現化すべく開発された。残念ながら特殊部隊への制式採用はならかったが、現代のハンドガンに求められるあらゆる要素が詰め込まれており、完成度の高さは群を抜いているといっても過言ではない。
実銃の口径が.45ACP弾を10発装填できるということもあり全体のサイズはちょっと大きめ
東京マルイの電動ハンドガン第1号機であるグロック18Cが登場したのは約15年前。電動ガンのパイオニアである東京マルイらしく、デフォルメを極力抑えることに成功したマイクロメカボックスやセミ・フル切り替え可能、ワンタッチで交換可能なコンパクトなカートリッジ式バッテリー(7.2Vマイクロ500バッテリー)を採用するなど業界に衝撃を与えた。
マガジンキャッチはアンビタイプ。バックストラップは実銃のように交換できないが、グリップサイズの割には握りやすい
電動ハンドガンはガスブローバックガンに比べて季節を問わず安定した実射性能が得られることから、冬場やインドアゲームで愛用しているプレイヤーが多い。また、最近ではシューティングマッチでも愛用者が増えている。電動ハンドガンに対応するFETやリポバッテリーが普及し、ガスブローバックガンに比べて弾道・初速が安定しており、リコイルショックがなく、トリガープル/ストロークともにギリギリまでチューニングできるためだ。そんな電動ハンドガンシリーズに2019年春にラインアップされたのがHK45なのだ。
セーフティ/デコッキングレバーを下げるとフルオート、水平でセミオート、跳ね上げるとセーフティオンとなる
HK45は東京マルイからすでにガスブローバックガンとしてリリースされているが、電動ハンドガンの特徴であるセミオートとフルオートの切り替えはセーフティ/デコッキングレバーがセレクターレバーとなっており、スムーズに切り替えできる。パドル式のアンビマガジンキャッチはライブ。ガスブローバックタイプのHK45をお持ちの方なら違和感なく扱えるはずだ。
ハンマーを引きながらスライドを後ろから持ち上げるとフレームからスライドが取り外せる。戻す時はバレル先端をスライドのマズル部分に差し込み、そのまま下げるとロックがかかる
実銃の特徴であるバックストラップの交換はできないが、エルゴノミックデザインの通称「スパイダーマングリップ」は握りやすい。スライド着脱/バッテリー交換はハンマーを起して行なう。マガジンの装弾数は30発。オプションのマズルアダプターを使えばサイレンサーや光学機器の装着できる。
マガジンの装弾数は30発。オプションでスプリング給弾式の100連射タイプが用意されている
実射性能は電動ガンらしく安定しており、命中精度・飛距離は申し分ない。箱出しのままでサバゲのメインウェポンとして十分活用できる(実際にそうしているプレイヤーも多い)。電動ハンドガンシリーズの中でも扱いやすさはピカイチ。HK45の登場で電動ハンドガンシューターが増えそうだ。
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次回の更新もお楽しみに!
[プロフィール]
アームズマガジンの編集ライター。エアガンシューティング歴35年。数多くの国内シューティングマッチ入賞経験に加えて、1999年、2000年に開催されたIDPAナショナルズ参戦、シグアームズアカデミーや元デルタフォース隊員のラリー・ヴィッカーズのタクティカルトレーニングを受講するなど実弾射撃経験も豊富。今まで23年、280冊以上のアームズマガジンと関連MOOKの制作に携わる。