2026/07/03
アメリカ海兵隊と陸上自衛隊が真剣勝負!ギャリソンゲームズ 潜入取材 第1弾
アメリカ海兵隊と陸上自衛隊が真剣勝負!
ギャリソンゲームズ潜入取材 第1弾
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今回取材したのは、富士地区のアメリカ海兵隊と陸上自衛隊が競技を行う交流イベント「ギャリソンゲームズ2026」。キャンプ富士と5つの駐屯地から6チームが集結。各部隊がフィジカル能力とチームワークを競い合った。
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代々木の編集部から車で約1時間半。富士山を横目に進んでいくと、いつの間にか標高が上がり、東京よりもひんやりとした空気に包まれていた。「もう着きますね」と編集者さんとカメラマンさんと話していると、滝ヶ原駐屯地の正門が見えてきた。門前では、迷彩服姿の自衛隊員が入門する車両を1台ずつ確認している。「運動会の見学の気分で大丈夫だろうか」少し不安を抱きつつ、車の窓を開けて自衛隊員に声をかけた。「アームズマガジンです」
駐屯地には続々とアメリカ海兵隊員と富士地区各駐屯地の自衛隊員がやって来ていた。広い駐屯地の敷地内を車で広報室へ向かう途中、既に隊列を組んでいる部隊や、カモフラージュメイクをした隊員が3人地面にあぐらをかき、ヘルメットを擬装している姿も見えた。私も自然と背筋が伸びた。
ギャリソンゲームズはキャンプ富士の提案から始まった。目的は、キャンプ富士のアメリカ海兵隊と、富士地区の5駐屯地の自衛隊の親睦を深めること。キャンプ富士、滝ヶ原駐屯地、北富士駐屯地、富士駐屯地、板妻駐屯地、駒門駐屯地の6チームが一堂に会し、さまざまな競技を行う。普段の訓練とは異なる気軽な雰囲気ではあるけれど、勝負となればバチバチだ。今年は2回目の開催。去年はキャンプ富士のみでの開催だったが、今年はキャンプ富士と滝ヶ原駐屯地の2会場での開催となった。種目も、スポーツ的なものからよりミリタリー色を強めたものに変更した。分隊バトルロワイヤル、耐久力チャレンジ、サバイバルチャレンジ、障害走、情報収集及び目標発見識別、スナイパーストーキング、長縄跳びの7種目。
さて、いよいよ開会式が始まった。駐屯地朝礼場に全ての参加部隊が集合し、滝ヶ原駐屯地司令とキャンプ富士司令官による挨拶、去年の優勝チームであるキャンプ富士から優勝カップの返還、滝ヶ原駐屯地とキャンプ富士の隊員による宣誓が行われた。
まず最初の競技は「分隊バトルロワイヤル」。バトラー(レーザー送受信装置)を装着し、交戦銃(レーザー)で模擬戦を行う。準備をしている様子を眺めていると、自衛隊の中に少し配色の異なる迷彩服の部隊を発見した。それは、滝ヶ原駐屯地に所属する陸上自衛隊唯一の対抗部隊、「評価支援隊」だった。部隊の敵役を務める精鋭たちで、部隊訓練ではほぼ負けなしだそう。炭酸のエナジードリンクを開けた拍子にこぼし、笑顔になっている隊員もいる。さすが、余裕が感じられる。
ふと視線を逸らすと、キャンプ富士の隊員たちがしゃがみ込んで地面を見つめていた。近寄ってみると、地面に戦場のフレームを描き、石や木の枝を置いてロックドリル(図上戦闘予行)を行っている。やや空気が張り詰めている。さらに目線を上げると、芝生にうつ伏せになり、交戦銃のレーザーと照準器を真剣に合わせる自衛隊員の姿もあった。
そして、装甲車やパーテーションが配置された会場で競技が始まった。数人が固まって攻撃に出たり、装甲車のタイヤに隠れて寝そべって援護したり。装甲車の前と横という近距離での撃ち合いは見ていて緊張した。板妻駐屯地の隊員が駒門駐屯地の隊員5人に至近距離で狙われる一幕もあった。狙われた本人は、苦笑いを浮かべていて、その表情には悔しさが滲んでいたように見えた。彼の真剣さに、私は笑ってしまったことを少し反省した。
外野から吠えるような大きな声で仲間を励ましていたキャンプ富士の隊員が、係の自衛隊員に注意される場面もあった。周囲は笑顔に包まれたが、そのエネルギッシュな声援は、勝負ムードをより一層高めていた。
分隊バトルロワイヤルの観戦に夢中になっている間に、「耐久チャレンジ」が始まっている。次回は滝ヶ原駐屯地で繰り広げられた、ギャリソンゲームズ前半の残りの競技についてレポートする。ギャリソンゲームズはまだまだ続く。
編集後記
滝ヶ原駐屯地とキャンプ富士は目と鼻の先にある。取材当日、滝ヶ原駐屯地に着いて入門手続きをしていると、キャンプ富士の方向からアメリカ国歌が聞こえてきた。手続きをしながら広報担当の隊員と話していると、今度は「君が代」が聞こえてきた。これもキャンプ富士で流しているそう。2つの国歌を聞いて、自衛隊と米軍が協力関係にあることを体感できた気がした。誌面を通して、読者のみなさんにもこうした現場の空気を少しでもお届けできれば嬉しい。 白河 理子
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TEXT:白河 理子
日時:2026年5月12日
場所:滝ヶ原駐屯地、キャンプ富士
取材協力:陸上自衛隊 滝ヶ原駐屯地、米海兵隊 キャンプ富士
この記事は月刊アームズマガジン2026年8月号に掲載されたものです。
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