2026/06/11
パトリア社製のAMVが初参加「宇都宮駐屯地創立76周年記念行事」
陸自の戦い方を変える新型装輪装甲車の配備が始まった。それがヘルシンキ(フィンランド)に本社を置くパトリア社製のAMVだ。同社の看板商品であり、欧州、中東、アフリカと多くの国に配備されており、日本も導入決定。今年3月には中央即連隊にも配備された。
陸上自衛隊は、96式装輪装甲車の後継として、フィンランドのパトリア社が開発したAMV(Armored Modular Vehicle)の導入を決めた。早速2025年9月より、第8師団の第42即応機動連隊や第2師団の第3即応機動連隊などへと配備した。
今年3月には中央即応連隊にも配備された。これが即応機動連隊以外にAMVが配備された初のケースとなった。そして配備間もない2026年4月4日に挙行された「宇都宮駐屯地創立76周年記念行事」にて公開された。
宇都宮駐屯地には中央即応連隊の他にも、東部方面特科連隊第2大隊、第1施設団第307施設中隊等が配置されている。駐屯地司令を務めるのは第2特科大隊長だ。
記念行事の前段では、前述した各部隊の隊員及び車両が行進していく。しかし、そこにはAMVは参加せず。意外にも後段の訓練展示において2両が参加した。
車上にある12.7mm重機関銃M2を射撃しながら進出し、会場中央で停止。後部ハッチから隊員が展開していった。AMVは、車長・射手・操縦手の3名の他に、最大12名の隊員が搭乗できる。
下車した隊員たちは、20式小銃をかまえ、レールが標準装備されたハイカット型の新しいヘルメット「18式鉄棒」と「18式防弾ベスト」を着用していた。これら個人装備も刷新した。その中には、小銃のハンドガード部分に擲弾発射器を装着していた隊員もいた。これはベレッタ GLX160がベースのグレネードランチャーだ。こうしてAMVにより送り込まれた隊員たちにより、見事敵を制圧し、訓練は終了した。
96式装輪装甲車の配備数は380両であったのに対し、AMVは810両を配備する計画だ。即応機動連隊に行き渡れば、次は偵察戦闘大隊や普通科連隊などへも配備される可能性もある。まもなく陸自の主要な装甲車となる。
Text & Photos : 菊池雅之
この記事は月刊アームズマガジン2026年7月号に掲載されたものです。
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