2019/07/22
S&T「DSR-1 エアコッキングガン DE」製品レビュー
あのDSR-1をエアコッキングガンで再現
●異色のブルパップ式ボルトアクションライフル
スナイパーライフルと言えばレミントンM700のようなストックが付いたボルトアクションライフルが一般的だが、ドイツのDSR-1はステアーAUGやFAMASと同じブルパップ方式を採用したボルトアクションライフルである。ブルパップ方式の利点と言えば、グリップよりボルトなどの機関部を後方にすることでバレル長を維持しつつ全長を短くできることだ。まさにスナイパーライフルにはうってつけなのだ。
マガジンは着脱式でトリガー前方にスペアマガジンホルダーが設けられている。ハンドガード上部のバイポッドや下部にあるフォアエンドは前後に移動させることができる。近未来的なフォルムとあいまってトイガンでも人気が高い。そんなDSR-1をS&Tはエアコッキングガンで再現した。
DSR-1のアイコンであるハンドガード上面に標準装備される吊り下げ式バイポッド
右利き射手用にサムレストが大きく張り出したアナトミカルタイプのグリップ
レシーバー中央にはスペアマガジンホルダーがデフォルトで装備されている
チークピース、バットプレート、さらにモノポッドはすべて微調整できる
●ガスガンからのコンバートモデル
もともとS&TのDSR-1はガスガンでリリースされており、今回発売されるエアコッキングガンはガスガンをベースにコンバートしたモデルだ。
ストックを兼ねたレシーバーに組み込まれたボルトは、ボルトを後退させた状態からボルトを前進させてピストンをコックするプッシュ式を採用。レシーバー中央にあるアンビセーフティはライブ。マガジンはガスガン用マガジンからガス放出バルブやガス注入バルブがオミットしたものが付属している。その他の機能はガスガンを踏襲している。
ボルトをホールドオープンさせたところ。この状態からボルトを前進させるとピストンがコックされる
アンビセーフティレバーはグリップした手で操作できる位置にある
装弾数22発のマガジン。マガジンキャッチはマガジン側面に付属している
ハンドガード下部のフォアエンドは前後に移動させることが可能。ピカティニーレールが追加されているのでフォアグリップなどを追加できる
フルメタルのボディは重量があり、振り回すにはそれなりの体力が必要だが、それもDSR-1の魅力のひとつ。他人とはちょっと違うスナイパーライフルを持ちたい方にお薦めだ。
DATA
- 全 長:960mm
- 重 量:6,680g
- 装弾数:22発
- 価 格:¥65,000
- お問い合わせ先:UFC
TEXT:毛野ブースカ
この記事は月刊アームズマガジン2019年8月号 P.84より抜粋・再編集したものです。