2019/07/27
S&T「九七式狙撃銃エアコッキングガン」製品レビュー
三八式歩兵銃の狙撃銃バージョンをエアコッキングガンで再現
シンプルなエアコッキングメカと木製ストックが標準装備されていることから発売以来人気が衰えることがないS&Tのエアコッキングガン三八式歩兵銃にバリエーションとして九七式狙撃銃がリリースされた。
実銃の九七式狙撃銃は三八式歩兵銃をベースに命中精度の高いものを選び、レシーバー左側にマウントベースを追加。着脱可能な狙撃眼鏡(ライフルスコープ)が装着され、モノポッド、ボルト操作時に狙撃眼鏡に手が干渉しないようにドロップ型のボルトハンドルを装備したものだ。
実銃をイメージした木製ストック。構えた際の木の温もりは樹脂製ストックでは味わえない特別なもの
フォアエンド下部には九九式短小銃に標準装備されているものと同じ折りたたみ式モノポッドが追加されている
フロントサイト同様リアサイト(照尺)は三八式歩兵銃のラダータイプがそのまま残されており、狙撃眼鏡を外した状態でも照準可能
レシーバー上面には九七式の刻印と菊花紋章、実銃ではチャンバー内の砲圧を下げるために開けられたガス抜き用穴が再現されている
下側に曲げられたボルトハンドルのおかげでボルト操作時に狙撃眼鏡に手が干渉しない
S&Tの九七式狙撃銃は同社の三八式歩兵銃をベースに、最大の特徴である狙撃眼鏡を形状から刻印に至るまでリアルに再現。倍率は2.5倍、実物をイメージした目盛り付きレティクルが付属し、実銃同様のプロセスで着脱可能だ。
九七式狙撃銃の特徴であるレシーバー左側に装着された狙撃眼鏡。左側にオフセットされているので左利き射手は撃ちにくい
倍率は2.5倍。星の中に二重丸が描かれたマークは東京第一陸軍兵器廠製であることを表わしている
実銃同様の目盛りが再現されたレティクル。構造上、レティクルは上下左右に調整できない(実銃の場合はゼロインされた状態で納品される)
狙撃眼鏡を取り外すにはノブを引き上げながら「脱」と書かれた方向にレバーを180度回転させる。装着は「装」と書かれた方向にレバーを180度回転させる
フォアエンド下部に設けられている装弾数25発のボックスマガジン
三八式歩兵銃と同じくボルトを引いてピストンをコッキングするオーソドックスなプル式エアコッキングメカを搭載。ボックスマガジンの装弾数は25発となっている。現代のスナイパーライフルと異なり狙撃眼鏡は左側(射手側)にオフセットして装着されているので実射には慣れが必要だが、弾道は安定しておりサバゲでも充分活用できる。マニアはもちろん他人とは違うスナイパーライフルが欲しい方にお薦めの1挺だ。
DATA
- 全長:1,274mm
- 重量:4,180g
- 装弾数:25発
- 価格:¥65,000
- お問い合わせ先:UFC
TEXT:毛野ブースカ
この記事は月刊アームズマガジン2019年9月号 P.28~29より抜粋・再編集したものです。