実銃

2026/05/03

【実銃レポート】SIG SAUER P365-XMACRO COMP【Gun Pro A.T.】

 

SIG SAUER P365-XMACRO COMP

 インテグラルコンペンセイターを備えたP365バリエーション 

 

Text & Photos by Yasunari Akita

 

P365-XMACRO COMP CALIFORNIA

●口径:9mm×19 ●全長:168mm●バレル長:79mm
●全高:132mm ●全幅:28mm ●重量610g
●マガジン装弾数:10発(カリフォルニア仕様のため:本来は17発)
メーカー希望小売価格 $899.99

 

 アメリカ全土において拳銃携帯許可証、すなわちCCW(Concealed Carrying Weapon)パーミットの発行数は年々増加している。その背景には治安悪化があり、かつては取得がほぼ不可能とされていた筆者在住のカリフォルニア州ロサンゼルスやその近郊においても許可を下ろす都市が大幅に増加している状況だ。

 州や地域によっては、最初から銃を露出して携帯していることを明確にするオープンキャリーを許可している地域も多くある。さらにアメリカ合衆国憲法修正第2条に基づき、許可証がなくてもハンドガンを携帯できるConstitutional Carry(コンスティチューショナル・キャリー)を採用する州の数は現在29州におよび、既に全州の半数を超えた。

 

 こうした動向を背景にキャリーガン市場は大きく成長、各ハンドガンメーカーは長時間の携行における快適性と高い隠匿性を両立させる、スリムかつコンパクトなモデルの開発に力を注いでいる。

 その中でもSIG SAUERのP365シリーズは、2017年の発売以来、全米でベストセラーとなっているハイキャパシティマイクロコンパクトピストルだ。小型軽量でありながら薄型のグリップに10連ダブルスタックマガジンを収め、従来は小型化に伴う妥協点とされてきた装弾数の減少を抑えつつ、実用的なファイアパワーを実現したことからデビュー当初から大きな話題となった。

 

 その後もバレル長を3.7インチに延長し、15連マガジンを備えたP365 XL、加えて4.3インチバレルに17連マガジンを組み合わせたフルサイズモデルであるFuseに至るまで、そのバリエーションは増加し続けている。これらはすでに一般的なフルサイズコンバットオートに匹敵する性能を有しており、従来のポケットピストルの枠を超えた新たなカテゴリーというべき状況だ。

 そして何よりP365の人気の根幹となっているのが、P320シリーズから継承されたモジュラーフレーム構造だ。シリアルナンバーが刻印された金属製シャシーをポリマーフレームから分離し、それを銃本体としてユーザーが好みに応じてスライドアッセンブリーやグリップモジュールを自由に組み換えられる高い拡張性を備えている。

 

 今回取り上げるのは、その中でも実用におけるSuitability(適合性・適格性:シュータビリティ)を重視したモデルがP365-XMACRO COMP(エクスマクロコンプ)で、インテグラルコンペンセイターを備えている。銃器規制の厳しいカリフォルニア州のルールにも適合する仕様も用意されており、キャリーガンとして大きな魅力を備えている。

 

マイクロスタンピング規制の廃止により、2024年半ばにカリフォルニアで販売許可を得たP365-XMACRO COMP

 

 

続きは「月刊アームズマガジン2026年6月号」でどうぞ。

 

 

 

Text & Photos by Yasunari Akita

 

この記事は月刊アームズマガジン2026年6月号に掲載されたものを一部抜粋したものです。

 

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