
“V has come to” Casual Wear Tactics
2025年11月1日(土)、千葉県山武市にあるサバイバルゲームフィールド、サバゲーパラダイスにて『第5回 Casual Wear Tactics』が開催された。
Casual Wear Tactics(通称CWT)は、私服にミリタリーギアを着用してサバイバルゲームや撮影を楽しむ「私服スタイリングを楽しむための交流会」。ゲームだけでなく撮影の時間を設ける装備系イベントゆえに、イベントテーマとそれに即した特殊戦ゲームのために細かくドレスコードが規定されている。
参加者は基本的に、街中で違和感なく過ごせる私服を着用し、ミリタリーギア(少なくともホルスターをひとつ)を必ず着装することが求められる。逆に言えばウェアは私服、銃はハンドガン、装備はホルスターだけでも参加できるところが大きな魅力。装備系レギュレーションがありつつも、初心者が参加しやすいので、初心者からベテランまで多くの参加者が集う大型イベントとなっている。
今回は募集開始から早々に満枠となった。当日は140名の参加者が集まり、フィールド各所で激戦が繰り広げられた
『楽園』を意味する『El paraiso』を舞台にした戦い


第5回 Casual Wear Tactics(以下CWT5)では、午前に『CWT限定・見つかってはいけないコンシールド戦』というコンシールドキャリー戦を、午後に『CWT限定・ボーダーライン』というボーダーライン戦と言う特殊戦が行なわれた。
世界観に没入し特殊戦を楽しむために、主催からは以下の現地情報が発信された。
「中南米に位置する街で『楽園』を意味する『El paraiso』(エル・パライソ)は、メキシコ南部のアカプルコを拠点とした麻薬カルテル『Santero cartel』 (サンテロ・カルテル)、南米のコロンビアを拠点とした麻薬カルテル『Reyes cartel」 (レイエス・カルテル)、エル・パライソの治安を管理するバルベルデ軍という覇権を狙う3つの組織が暗躍している」。
この世界感を把握し、特殊戦の任務などを理解した上でゲームを堪能できた。


1ゲーム10分で攻防を一巡して行なうことや任務成功による勝利条件など、体力と頭脳を使う。コンシールドしたオペレーターは、ヒットカウントにならない市民もいるため、無駄弾を撃つことなく敵からヒットを取っていく。バルベルデ軍の職質を回避するために、逃走や賄賂としてゲーム内の通貨を使う。発砲を知られないように小物で隠して撃つなど水面下で戦闘は行なわれた。
ウッドランドパターンの迷彩服に身を包んだバルベルデ軍の兵士たち。私服の参加者を威嚇し時に逮捕して収容所に送る姿は、ここは中南米の街なのではないかと錯覚させた
出展ショップも充実の品揃え!!
CWT5には、ゲームで使えるアイテムを販売するショップと、参加者やスタッフなどの胃袋を満たしてくれるキッチンカーが多数参加していた。出展したショップの販売品の中でCWTらしいエアガンやパーツの一部をご紹介しよう。
イロドリミリタリーのブースに出展していたA&S GUNSは、コッキングガンや対象年齢10歳以上用の電動ガンボーイズなどをベースに、本業の塗装技術を生かしたダメージ加工やリアルなペイントを施したカスタムエアガンを物販イベントなどで販売している。
Stardust Gearでは、カイデックスホルスターや同社初めてのガンパーツSDG×M-3Dグロック用AOMタイプ オプティックマウントを販売。装着したグロックを収納できる専用ホルスターも販売しているので、セットで購入するユーザーが多い
URBAN REGIONは、グリップ内にミニバッテリーが収納可能なMP5-GANG GRIP for M-LOKや次世代電動ガンMP5SD6にライトなどを装着可能とするMP5SDシリーズ対応ライトマウントを販売。いずれもMP5系ユーザー必見のアイテムだ
Good Islandは、E&L製のAKMをベースにカスタムモデルをはじめハンドガンとライフルを多数販売していた。電動ガンやガスガンのカスタムや修理を行なう同店は、オンリーワンの1挺を作ってくれるということもあり、秋葉原の店舗には多くのユーザーがオーダーに訪れている
CWT5チェックポイント

一見するとハンドガンを携帯しているように見えないが、シャツをめくるとIWB(インサイド・ウエスト・バンド)ホルスターを12時方向(正面)に装着してハンドガンを携帯している。シャツの裾を出してハンドガンを携帯していることを目立させない定番AIWBスタイルだ
この参加者は女性の護身用ハンドガンをコンシールドキャリーできる5.11タクティカルのバックだ。デザインの秀逸さから、バルベルデ軍の検問を何度も受けながらも一度も発見されなかったという
一見、手にしたMP7A1以外は目立たないが、ハンドガンと予備マガジン1本はAIWBホルスターに、MP7A1とハンドガンの予備マガジンをデニムのポケットにダイレクトに差している。隠し持つという目的に合った携帯方法である
CWT5では、武器を携帯していることが見つかってはいけないコンシールド戦があったため、多くの参加者がハンドガンなどの武器を隠して携帯するために各種ホルスターを使っていた。特に多かったAIWB(Appendix Inside the Waistband)は、ハンドガンを身体前面の1 〜2時方向(盲腸=アペンディックス付近、左利きの場合は11 〜10時方向)に装着する。携帯していることが外から見てわかりづらく速射可能なポジションである。ここではハンドガンを隠し持つための携帯方法をご紹介しよう。
アウタージャケットの内側に使用するチェストパネルホルスターやショルダーホルスター以外にもチェストリグのポーチをホルスターにして使用するユーザーもいた
OWB(Outside the Waistband)ホルスターを使う参加者もいて、機種を選ばないナイロン製ホルスターや身体に密着できるパンケーキホルスターを使用していた
ホルスターの素材はカイデックスが主流だが、レザーやナイロン製のホルスターを使う参加者も多かった。AIWBホルスターは、ホルスター単体に加えてマグポーチとセットにできるモデルを使う参加者もいた。インサイドホルスターを使うためにはベルトも重要だが、ナイロンやレザーベルト、バックルの有無など多種多様なベルトを見かけた
ホルスターを使わずに直接パンツに差して携帯する、いわゆるメキシカンキャリーの参加者もいた。一般的な銃なら種類を問わず使用可能で、銃を隠せば民間人に偽装できる携帯方法である
サファリランドQLS19クイックロッキングホルスターフォークをベルトループ代わりにしてホルスターを固定していた。今回の取材で見つけた素晴らしい携帯方法だ
写真左からCWTを主催するマサクロ(X:@MSKR_airsoft)さん、らっこ(X:@39Racko)さん、TAIGA(X:@TAIGA7331)さんの3人のスタイリング。毎回テーマに即したスタイリングに身を纏いつつも、そこには進化と変化がある。数多くのゲームイベントに参加し、国内外の情報に触れて学ぶことを継続する彼らは、イベントとともに進化していく。そのスタイリングは多くの人に影響を与えている
アメリカからYouTubeやSNSで実銃や狩猟などの情報を発信するSato_Hunt(X:@Satohunt1776)さんが実際にアメリカでトレーニングやEDCで使っている装備でCWTに初参戦した
オープンキャリー用のベルトキット。Warrior Poet SocietyのモールベルトにEsstacのピストルとライフルマガジンポーチ、Flatline Fiberのダンプポーチ、ブルーフォースギアのメディカルキットポーチ、スピリタスシステムズのユーティリティポーチ、サファリランドのホルスターを装着。必要最低限をすべて収めた見本となるセットアップだ
実銃を目にすることの多いSato_Huntさんが、おすすめポイントとして特に本体の刻印の良さをアピールしてくれた。エアガンで完全再現を目指すユーザーは刻印にもこだわる
Sato_Huntさんが『これ以外は使いたくない』と絶賛するTier 1 Concealedホルスターは、高い保持力を持つベルトループ「アルティクリップ」が特徴のアペンデックスキャリーモデルだ
CWT5スタイリング&ピックアップアイテム

CWTは、通常のサバイバルゲームとは違い、ロールプレイングゲームのように目的達成など勝利条件があることはお伝えしたが、ゲーム中には様々な職業の参加者がいる。ここでは、そんな参加者のスタイリングやピックアップしたアイテムをご紹介していこう。


参加者が手にするのは、協賛企業であるプロテインメーカーVerifystから提供された新製品だが、それをイベント内の祝賀会の乾杯で活用。ただ協賛品として配るだけよりも、ゲーム中のイベントでの配布は、新鮮さを感じた
敵の制圧を行なう軍の特殊部隊隊員、検問所の警備を行なうヨーロッパ系法執行機関職員、重要人物を警護する民間軍事会社社員、極秘作戦を遂行する所属不明の武装した人物たち、というそれぞれに目的を感じさせるリアルオペレータースタイリングだ

市長や重要人物はノンプレイヤーキャラクターだが、報道カメラマンや工事現場の作業員は参加者である。ゲームキャラクターの選択肢の中に非武装の『市民』があるので、攻撃や守備側だけでなく、地元住民としてゲームにも参加できるのだ
スカジャンにデニム、個性的なジャケットに同系色のスニーカー、オーバーサイズのTシャツやアウターにダボっとしたパンツなどストリートギャング系スタイリングの参加者たち。その完成度の高さはCWTなら世界観に溶け込んでいた
CWTは女性の参加者も多い。オープンキャリーではライフルを携行したフル装備で、コンシールドキャリーでは武器の携帯を悟られないようにしてゲームに活躍していた







好循環を繰り返して魅力を増しているイベント
CWTは、回を重ねるごとにゲーム内容も洗練されている。それに合わせて参加者もCWTならではのスタイリングを会場で見せてくれる。どちらも時間をかけてしっかり練り上げられたものだ。本記事を読んで興味を持った読者は、次回のCWT6までに是非カッコいいスタイリングを考えて参加してほしい。
TEXT&PHOTO:Ghost(Ghost in the Dark)
開催日:2025年11月1日(土)
主催:CasualWearTactics(X:@CasualWearTac)
開催地:サバイバルゲームフィールド サバゲーパラダイス(千葉県山武市大木470-1)(X:@Saba_Para)
協賛企業:Verifyst
出店: Stardust Gear、CRAZY MeaT、PASSiVE SHOOT、URBAN REGION、MONGOLIAN CHOP SQUAD、Rebel Good Island、IRODORI MILITARY、A&S GUNS
フード:沖縄キッチンカー、トレストキッチン、暇人珈琲焙煎所
この記事は月刊アームズマガジン2026年2月号に掲載されたものです。
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