エアガン

2025/09/18

東京マルイショットガンシリーズ 発射方式別 ショットガンの特徴

 

 1度に複数の弾が発射されるショットガンにはどんな種類があるの? 

 

 東京マルイはショットガンタイプのエアガンを発射方式別に4タイプをラインアップしている。4タイプともBB弾が3発同時に発射できるのだが、操作方法などが異なっている。ここでは発射方式別に東京マルイのショットガンシリーズの特徴を解説する。

 


 

東京マルイ

 エアショットガン  M3スーパー90

 

 

 イタリアのベネリM3スーパー90をモチーフにしたエアコッキングガン。同時に3発発射されるユニークなエアコッキングシステムを搭載。ショットシェル型マガジンにはBB弾が30発装填でき、10ショット分(3発×10回)発射できる。トリガーを引きながらコッキングすると連続で発射できるラピッドファイアシステムを搭載。

 

 DATA 

■発射方式:エアコッキング
■全長:1,040mm
■重量:2,000g(空ショットシェルマガジン含む)
■装弾数:30発
■発射モード:3発同時発射
■価格:¥26,400

 

 

東京マルイ

 ガスショットガン  M870タクティカル

 

 

 レミントンのM870をモチーフにしたガスショットガン。軽快で実銃のような作動音が楽しめるポンプアクション、発射弾数が3発⇔6発切り替えできるシステム、発射弾数に関係なく安定したホップがかかるダブルホップアップシステム、デタッチャブルガスタンク、ショットシェル型マガジンを採用している。

 

 DATA 

■発射方式:ポンプアクション式ガス
■全長:954mm
■重量:2,680g(空ショットシェルマガジン、ガスタンク含む)
■装弾数:30発
■発射モード:3発同時・6発同時切り替え可能
■価格:¥50,380

 

 

東京マルイ

 ガスブローバックショットガン  SAIGA-12K

 

 

 AKのメカニズムをベースにしたセミオートショットガンを再現したガスブローバックガン。3発同時発射とリコイルショックが同時に体感できる。マガジンケースからマガジン内部はワンタッチで取り出すことができ、ガスタンク背面には温度測定シールが備わっている。また、弾切れ時にはボルトが実銃と同じく前進して停止する機能を再現。

 

 DATA 

■発射方式:ガスブローバック
■全長:666mm / 908mm(ストック展開時)
■重量:3,140g(空マガジン含む)
■装弾数:45発

■発射モード:3発同時発射
■価格:¥71,280

 

東京マルイ

 電動ショットガン  SGR-12

 

 

 東京マルイオリジナルの電動ショットガン。内部には東京マルイの技術が集約された3発同時発射のセミ/フル切り替え式3シリンダーメカボックスを採用。FETも搭載され、正確かつ安定した作動を実現している。3本のインナーバレルに搭載された可変ホップアップシステムは独立して調整可能だ。

 

 DATA 

■発射方式:電動
■全長:730mm

■重量:4,400g(空マガジン含む)
■装弾数:96発
■発射モード:3発同時発射/セミ・フル切り替え可能
■価格:¥87,780

 

 

 東京マルイショットガンシリーズ 

各モデルの特徴

 

フォアエンド/ハンドガード

 

M3スーパー90のフォアエンドは樹脂製で滑り止めが施されているためコッキングしやすくなっている

 

M870タクティカルのストレート形状のフォアエンドは滑り止めに加えてスリムな形状なので握りやすい

 

オートマチックタイプのサイガはAK47などとは異なるスポーティーな樹脂製フォアエンドが装着されている

 

SGR-12のハンドガードには4機種の中で唯一M-LOKスロットが設けられており拡張性が高められている

 

 

ボルト/エジェクションポート

 

M3スーパー90のボルトはダミーで可動しない。実銃はセミオートに切り替えできるのでボルトにコッキングハンドルが付属する

 

M870タクティカルはフォアエンドを最後部まで引くとボルトが後退して発射弾数を切り替えるためのレバーが現れる

 

ガスブローバックガンのサイガは実銃同様にボルトを引くことでハンマーをコッキングする

 

SGR-12はチャージングハンドルを引くとボルトが後退してホップアップ調整用ダイヤルが合計3つ現れる

 

 

セーフティ/セレクターレバー

 

M3スーパー90は実銃同様のクロスボルト式セーフティ。トリガーガード右側にあるのがマガジンリリースレバーだ

 

M870タクティカルもクロスボルト式セーフティを採用。マガジンリリースレバーはトリガーガード左側に設けられている

 

サイガはAKシリーズと同じくレシーバー右側にセーフティレバーが設けられている

 

SGR-12はセレクターレバーを用いてセミ・フルの切り替えを行なう。下からセーフ、セミ、フルとなっている

 

 

ストック

 

ピストルグリップ付きのストックが採用されているM3スーパー90。グリップはラバーコーティングが施されている

 

M870タクティカルにはショットガンとしてはオーソドックスなライフルタイプのストックが採用されている

 

サイガはAK74MNなどと同じサイドフォールディングストックが付属しており実銃同様に折り畳むことができる

 

SGR-12はレシーバーから伸びるようにストックが設けられている。ストック基部にはスリングを装着するためのスイベルプレートが付属

 

 

マガジン

 

M3スーパー90のショットシェル型マガジンはレシーバー下部、実銃ではシェルキャリアが設けられているところに装填される

 

M870タクティカルもM3スーパー90と同じレシーバー下部にショットシェル型マガジンが装填される

 

サイガのマガジンは樹脂製ケースとマガジン内部の二重構造。ガスタンク背面には温度測定シールが備わっている

 

SGR-12はダミーショットシェルが見えるハーフシースルーマガジンを採用。装弾数は96発

 

 

パワーソース、etc.

 

M3スーパー90はマガジンチューブ前部に予備のショットシェル型マガジンを入れるスペースが設けられている

 

M870タクティカルはストック内にダイキャスト製の着脱式ガスタンクが内蔵されている

 

サイガは実銃同様にレシーバーカバーを外すことでリコイルスプリングガイドやボルトキャリアが取り出せる

 

SGR-12はバットプレートを外すとバッテリーコンパートメントにアクセスできる

 

 

剛性・重量感

 

M3スーパー90は樹脂製パーツが多用されているものの剛性はしっかり確保されている。全長が長いわりに軽量だがストックが長いので小柄な方だと構えにくいかもしれない

 

アウターバレルやレシーバーなどの主要パーツが金属製なので実銃のような質感と剛性感が得られる。フォアエンドとストックは実物を採寸し再現性が高められている

 

AKをベースとしたサイガはグリップやストックの形状・アングル、操作感も同じなので、AKを扱ったことがある方なら違和感なく扱えるはず

 

SGR-12は金属製のアッパーレシーバー一体型のハンドガードによる剛性感の高さは申し分ないが、重量は4㎏をオーバーしており、サバゲで振り回すにはそれなりの体力が必要だ

 

 

操作性/実射フィーリング

 

M3スーパー90はシリンダーが3つ(=ピストンスプリングが3本)付属していることからコッキングに力が必要。エアコッキング式なのでパワーソースの心配がいらない

 

ガス式のM870タクティカルはエアコッキング式の比べて軽快にコッキングできて連射も楽に行なえる。ただしガスがなくなると弾が撃てなくなる

 

ガスブローバックガンのサイガはボルトが実銃のように前後動してリコイルショックが体感できる。ただし連続して撃ちすぎるとガスが冷えてブローバックスピードが遅くなる

 

SGR-12はセミ・フルの切り替えができる。連射速度は秒間10発(メーカー公表値)となっており、単純計算して3発×10発=30発が1秒間に発射されることになる

 

 

実射性能

 

M3スーパー90で10mから5ショット(15発分)を撃ち込んだ結果。エアコッキング式なのでコッキングに力を要するがパターンはまとまっている

 

M870タクティカルで10mから3発発射モードで5ショット(15発分)を撃ち込んだ結果。パターンはほどよく散っており弾速も安定している

 

M870タクティカルで10mから6発発射モードで5ショット(30発分)を撃ちこんだ結果。3発に比べて濃い弾幕を張ることができる

 

サイガで10mから5ショット(15発分)を撃ちこんだ結果。ブローバックとともに3発が一度にターゲットに当たる感触はサイガでしか味わえない

 

SGR-12で10mからセミオートモードで5ショット(15発分)を撃ちこんだ結果。3つ独立してホップアップの調整ができるので他のモデルに比べてパターンを変えやすい

 

最後にSGR-12でフルオートモードで96発分を一気に撃ちこんだ結果。全弾ターゲットに着弾しており電動ショットガンの真骨頂発揮といってもいい

 

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年9月号に掲載されたものです。

 

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