2025/08/29
購入する前に知っておきたい ライフルの選び方・買い方「ライフルの種類と発射方式」
購入する前に知っておきたい ライフルの選び方・買い方
【ライフルの種類】
ライフルは大きさや構造、弾薬別に「アサルトライフル」「ボルトアクションライフル」「マシンガン(=機関銃)」「サブマシンガン(=短機関銃)」「ショットガン(=散弾銃)」に分類できる。ボルトアクションライフル(一部のショットガン)は1発ずつしか発射できないが、アサルトライフルやマシンガン、サブマシンガンは連射できる。ほとんどのエアガンは実銃にあるものを再現しており、実銃をモチーフにしてエアガンメーカーが独自にデザインしたものがある。
アサルトライフル
「アサルトライフル」はアメリカ軍のM4A1カービンや自衛隊の89式5.56mm小銃など、軍や警察などで使われている弾を全自動(フルオート)もしくは半自動(セミオート)で撃てるライフルのことである。弾は20〜30発装填できる。


ボルトアクションライフル
「ボルトアクションライフル」は弾を手動で1発ずつ撃つライフルのことである。スナイパーライフルやハンティング用ライフル、アサルトライフルが採用される前の軍用銃がこれに当たる。弾は5〜10発しか装填できない。

マシンガン
「マシンガン」はアサルトライフルやボルトアクションで使われる弾をフルオートで撃てるライフルのことである。ライトマシンガン(=LMG)と戦車などに搭載されているヘビーマシンガン(HMG)に分けられる。

サブマシンガン
「サブマシンガン」はハンドガン用の弾をフルオートで発射できる小型のマシンガンである。セミオートとフルオートの切り替えができるものとできないものがある。弾は20 〜30発装填できる。

ショットガン
「ショットガン」(=散弾銃)は小さな丸い弾が詰まったショットシェルが撃てるライフルのことである。オートマチックタイプとポンプアクションタイプ、クレー射撃などで使われる2連装タイプがある。

【ライフルの発射方式】
電動ガン
エアコッキングガンのメリットである安定した実射性能をそのままに、デメリットである連射性をモーターの力によってピストンをコッキングする方法を取り入れたものが電動ガンだ。本物のマシンガンのように連射できる。また再充電可能なバッテリーを電源としていることから経済的。しかしエアコッキングガン同様、本物のようなブローバックアクションが再現しにくかったり、メカボックスを搭載する関係からハンドガンやコンパクトなサブマシンガンは製品化しにくい、内部構造がリアルではないなどのデメリットがある。しかし次世代電動ガンは、本物のようなリコイルショックが体感できる。


ガスブローバックガン
ガスブローバックガンのメリットは、ブローバックしないガスガン(=ノンブローバックガスガン)やコッキングガンに比べて素早く連射できる。また内部構造がリアルで、ブローバックアクションやリコイルショックが体感できる。しかし反面、連射しすぎてマガジン(ガスタンク)が冷えてガス圧が低下すると、ブローバックスピードが遅くなり、最悪の場合は撃てなくなってしまうデメリットがある。またガス圧は連射だけではなく周囲の気温が低い場合でも低下してしまう。冬場の使用は厳しい。


エアコッキングガン
エアコッキングガンはピストンのコッキングを手動によって行なうため経済的かつエコロジカル。またガスガンとは違って気温などに左右されることなく、季節を問わず安定した性能を発揮する。そのため、構造上組み込みやすいこともあり、命中精度を重視するボルトアクションライフルに多用されている。しかし手動なので電動ガンやガスブローバックガンのような連射は難しい。電動ガンはエアコッキングガンの連射性能を補うために登場したと言っても過言ではない。エアコッキング式のショットガンは、本物と同じポンプアクションを活用することで連射性能をアップしている。


TEXT:毛野ブースカ、風見れん
撮影協力:バトルシティ
この記事は月刊アームズマガジン2025年9月号に掲載されたものです。
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