エアガン

2025/09/17

「ARES AMOEBAストライカーASシリーズ」バレルの長さ別 性能比較

 

 エアコッキングガンはバレルの長さが違うと性能は変わるの? 

 

 ARES AMOEBAストライカーASシリーズにはバレルのレングス違いで3種類ある。そこで同じ機関部パーツを使用したエアガンで異なるバレルレングスが実射性能にどのような影響を与えるのか検証を敢行した。カスタム派のユーザーも結果を注視してほしい。

 

 


 

ARES

AS01 GEN2ボルトアクション エアコッキングガンアーバングレー

 

 

 DATA 

■全長:1,085mm

■重量:2,340g
■装弾数:85発

■価格:オープン

 

 

ARES

AS02 ボルトアクション エアコッキングガンデザートカラー

 

 

 DATA 

■全長:855mm

■重量:2,550g
■装弾数:55発

■価格:オープン

 

 

ARES

AS03ボルトアクション エアコッキングガンアーバングレー

 

 

 DATA 

■全長:470mm

■重量:1,495g

■装弾数:45発

■価格:オープン

 

 商品のお問い合わせ先  キンワ e-mail:sales@kinwa-co.jp

 

 

AS03モデルを除きストックが搭載されているため、頬付けを行ない安定した射撃ポジションをとることができる。一方で、AS03モデルはストックがオミットされているが。その分ハンドリング性能が最も高いモデルになっている

 

 

 ARES AMOEBAストライカーASシリーズ 

共通の特徴

 

マズルキャップを外すことで22mm正ネジ仕様のアタッチメントが現れる。別売の専用サイレンサーを装着可能。インナーバレルはマズルパーツでしっかり咥えこんでおり、高い命中精度の実現に貢献している

 

ストックパーツには高品質な樹脂パーツが使用されており、射撃ポジションをとった際にガタつくことは一切ない。機関部パーツは金属製で光学機器をマウントしても不安感は一切ない

 

ホップアップ調整はスコープマウントベース先端にあるイモネジを回して行なう。工具を用いて強弱を調整するが、使用する工具は本体に備え付けられており、別途工具を用意する必要がない

 

シリーズに共通してボルトのストロークは短い。このことで速射がしやすくなり、火力の乏しいボルトアクションライフルの欠点を補うことに成功している

 

二重給弾を防止するためのコッキングインジケーター機能が備わっている。コッキングを行なうとインジケーターが突出し、赤い目印で発射可能な状態であることを知らせてくれる

 

大型化されたトリガーガード前方にトリガーフィンガーで操作が可能なマガジンキャッチレバーが設けられており非常に操作性しやすい。センターレバー式も選択できるので状況に応じてマガジン交換できる

 

付属するマガジンはモデルによって異なる装弾数となっているが、各モデルに共通して使用できる。軽量な樹脂製でハンドリング性能を阻害しないデザインになっている

 

 

各モデルの特徴

 

バレル

 

 AS01 

最もバレルレングスが長くスナイパーライフルらしいビジュアルに仕上げられている。テーパードタイプのアウターバレルはフルートが入っており実銃でもよく見られるスタイルがチョイスされている

 

 AS02 

AS01と同じくアウターバレルはフルート入りを採用。直径はAS01よりも短くなったことでひと回り太く、迫力のあるマズルフェイスになっている

 

 AS03 

アウターバレルはブルバレルを採用。このことで他機種とは違った個性的なマズルフェイスに仕上がっている。バレル表面はマットブラック仕上げで高級感を感じ取れる

 

 

フォアエンド

 

 AS01 

AS01はプレーンなテクスチャーで、フォアエンドの先端部分にはスイベルスタッドが装着されておりHARRISタイプのバイポットなどが追加できる

 

 AS02 

左右下部にはM-LOK規格に対応するスロットが設けられており、対応するアタッチメントが装着できる。スナイパーライフルでありながら汎用性の高いデザインとなっている

 

 AS03 

フォアエンドの下部には2スロットのM-LOKが設けられている。ストックレスのためここにフォアグリップを追加することでより安定した射撃ポジションをとることができる

 

 

トリガー

 

 AS01 

一般的なアールがかった形状のトリガー形状。トリガーフィーリングはやや遊びのある感じだが、シアが落ちる場所がわかりやすく、2ステージトリガー風のフィーリングに仕上がっている

 

 AS02 

トリガーにはセーフティ機能が追加されており、トリガーを引くことでセーフティが解除される。前面にはセレーションが入っており、スタディなトリガーフィーリングが得られる

 

 AS03 

AS02モデルと同様のセーフティ付きトリガーがインストールされている。M&Pシリーズに酷似したデザインのトリガーとなっており、見た目以上にクセや扱い難さは感じられない

 

 

ボルトハンドル/セーフティ

 

 AS01 

ボルトエンド側面にセーフティレバーがレイアウトされている。写真の状態で発射可能状態。ボルトハンドルは小ぶりなレミントンタイプが採用されている

 

 AS02 

このモデルはセーフティ機能がトリガーに集約されているため、セーフティレバーがオミットされている。ボルトハンドルはAS01に比べて大型化されている

 

 AS03 

AS02モデルと同じくセーフティの解除はトリガーフィンガーで行なう。ボルトハンドルは大型のものが備わっている。操作性も良好であり、速射に向くデザインになっている

 

 

ストック

 

 AS01 

一般的なライフルストックよりもチークピースがスリムで低く、フェイスマスクをした状態であっても頬付けがしやすい。大型なスリングスイベルも備わっており可搬性能も高い

 

 AS02 

AS01よりも大型化したチークピースのおかげで安定した射撃ポジションをとることができる。ショルダーレストが追加されプローン射撃時に安定した姿勢をとることができる

 

 AS03 

ストックがオミットされピストルグリップ仕様となっている。そのフォルムはまるでソウドオフショットガンのようだ

 

 

使い勝手・重量感

 

 AS01 

ビジュアルの通り、まさにスナイパーライフルらしい外観どおりの使い勝手が得られる。しっかり構えてスコープを覗きつつトリガーを徐々に絞りながら的を撃つ。狙撃手の雰囲気に浸りながら撃つことができた

 

 AS02 

近代化改修を施したスナイパーライフルらしく、高さのあるチークピースのおかげで頬付けしやすくなっている。バレルレングスはストックとほぼ同じ長さであるため、ハンドリング性能が高く狭い場所であっても扱いやすく感じた

 

 AS03 

最も軽量なモデルだけあってハンドリング性能はピカイチ。ストックがオミットされたレシーバーデザインのため、射撃ポジションはやや不安定であった。だが、そのデメリットを補って余りある魅力を持っている

 

 

20mでの集弾性

 

 AS01 

20mから10発撃ち込んだ結果。この距離でこのグルーピング結果はさすがの一言。30m以上の距離であっても問題なく命中させることができる性能を有していることが確認できた

 

 AS02 

ターゲットのやや下部に着弾しているが、集弾性そのものは良好な結果となった。インナーバレルの長さとグルーピングの相関関係はこれくらいの長さであればあまり差がないようだ

 

 AS03 

今回2機種と公平を期すためにショートスコープを使ったが、ドットサイトのほうが使いやすいだろう。結果そのものはストックレスモデルのため射撃ポジションが不安定であった要因が大きそうだ

 

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:風見れん/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年9月号に掲載されたものです。

 

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