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2025/04/01

昭和大好きかるた 時代を超えた普遍の良き「何か」を振り返る 第24回「ね」

 

時代を超えた普遍の良き「何か」を振り返る

 

第24

ネコキャラ

 

 令和となってはや幾年。平成生まれの人たちが社会の中枢を担い出すようになった今、「昭和」はもはや教科書の中で語られる歴史上の時代となりつつある。
 でも、昭和にだってたくさんの楽しいことやワクワクさせるようなことがあった。そんな時代に生まれ育ったふたりのもの書きが、昭和100年の今、"あの頃"を懐かしむ連載。 

 第24回は、軍事フォトジャーナリストの菊池雅之がお送りします。

 

 


 今も昔もネコは大人気ペットです。ペット界の最上位に位置する”ペット王”といっても過言ではないでしょう。

 

 

時代を超えたツンデレは、子どもたちの人気者

 

 と威勢よく書き進めておりますが、最初に謝っておきます。私がネコ派なので、この結論は偏見に満ちておりますので、イヌ派、はたまた鳥派、爬虫類派、その他のペット派の皆様お許しください。


 ただ、順位はさておき、ネコが万人から愛される存在であることは概ねご納得いただけるのではないでしょうか? 
 ただし、ネコは、大変クセのある生き物です。私は2匹のネコを飼っていますが、はっきり言って超塩対応です。どこの家の飼いネコも大体そうかもしれませんが、イヌのように飛びついてきて、顔じゅう舐めまわされるような激しい愛情表現をしてくれることはまずあり得ません。


 そもそも我が家のネコは、触られるのを嫌がりますし、もう7年近く飼っていますが、膝の上に乗って来たことなど、1度もありません。
 しかし、突然甘えてくることもあります。そんな時は大抵、お腹がすいているときか、体がかゆい時など何かしらの下心がアリの時なのですが、こちらは待ってましたとばかりに受け入れてしまいます。ネコ派の多くは、このツンデレ感がたまらないのです。


 昭和にもたくさんのネコキャラクターがありました。その王道が、1980(昭和55)年に大流行した「なめ猫」ではないでしょうか。本物のネコにボンタンや特攻服などを着せ、ツッパリ風にしたキャラクターで、「全日本暴猫連合 なめんなよ」と言うのが正しい名称だそうです。


 そのツッパリ風ネコを棒で立たせて、街中や学校などのジオラマとともに写真を撮り、写真集やカレンダー、ポストカードなど、様々な商品として展開していきました。爆発的なセールスとなったのは、なめ猫の免許証でしょう。私も複数枚持っていました。

 

「なめ猫」グッズは今でも公式グッズ販売ストアで購入できる

 

 こうしてキャラクター商品として成立したのも、ネコが誰にも媚を売らず、常に我が道を行く硬派な存在にも見えるからなのは間違いありません。しかも、硬派でありながら愛らしい顔をしている。そのギャップをうまく商品化したわけです。今見ても可愛くてたまりません。また再販して欲しいものです。

 

 

アニメに登場した名ネコたち

 

 アニメにもたくさんのネコが出てきます。多くの作品で、ネコは硬派でクールな存在として描かれることが多かったように感じます。
 1970(昭和45)年から72(昭和47)年の間、フジテレビで放送していた『いなかっぺ大将』というアニメがありました。原作は川崎のぼる先生のマンガであり、小学館の学習雑誌などに連載していたものです。


 私はマンガの方については、まだ生まれていなかったので、詳しくは知りませんでしたが、アニメは再放送をよく見ていました。主人公の大ちゃんが、一流の柔道家を目指すコメディなのですが、彼が教えを請うのは、茶トラ日本ネコのにゃんこ先生です。
 声を務めたのはなんと愛川欽也さん(*)。「~ぞな、もし」といった語尾をつけて話します。ネコの方が人間の先生というなかなか面白い設定ですが、ネコ派からすると何となく理解できてしまいます。これ以降、今でも私は街で茶トラを見かけると、「にゃんこ先生」と声をかけてしまいます。


*愛川欽也さん:キンキンの愛称で知られたタレント。『出没!アド街ック天国』をはじめとする番組での名司会ぶりがよく知られるが、多才な人物で声優などでも活躍した。1975(昭和50)年から始まった映画『トラック野郎』シリーズでは、菅原文太演じる主人公・星 ”一番星” 桃次郎の相棒で3枚目のキャラクター「やもめのジョナサン」役で人気を博した


 王道の可愛いネコキャラとしては、これまた王道のサンリオが「うちのタマ知りませんか?」を大ヒットさせます。現在も人気のあるキャラなので、もはや説明は不要でしょうが、登場したばかりの80年代では、とにかくいろんな商品が出て、計算ドリルなど、学校で使うものであるにもかかわらず、キャラクターが描かれていた記憶があります。


 そしてもはやネコであってネコでないようなギャグマンガがヒットします。『オヨネコぶーにゃん』です。テレビ朝日系列で1984(昭和59)年から約1年間放送されました。原作は市川みさこ先生で、『週刊少女コミック』にて連載していました。
 これも私はアニメ版で知りました。野良猫だったぶーにゃんが、主人公宅で巻き起こす珍騒動が、毎回テーマになってます。


 ぶーにゃんの声を務めたのは神谷明さん(*)です。私はこの作品の印象が強く、後にアニメ「シティハンター」で、主人公の冴羽獠が度々3枚目を演じる際の「ぐふふふ」バージョンになると、「あ、ぶーにゃんだ」と思い出してしまいます。ぶーにゃんが驚いた時などに発する「オヨヨ」という言葉がヒットします。


*神谷明さん:伝説的存在の声優。ぶーにゃんや冴羽獠の他にも、『キン肉マン』のキン肉スグル、『北斗の拳』のケンシロウ、『うる星やつら』の面堂終太郎、『名探偵コナン』の毛利小五郎など、演じた役だけで日本のアニメ史をなぞれるほどの圧倒的な実績を持つ

 

 ネコ枠ではあるのに、ネコではないのは、ED曲にも反映されていまして、「ほとんど豚、でもネコ~♪ ほとんどダメ、でもネコ~♪」と、今ならぶーにゃんは開示請求しても良いレベルの誹謗中傷を受けています。

 

愛猫とのひとときを楽しむ筆者


 昭和ネコのキャラクターを紹介するのは枚挙に暇がありません。みなさんも、ご実家に帰られた際、押入れを開けると、ネコグッズの一つや二つは出てくるのではないでしょうか?
 

 

TEXT:菊池雅之

 

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