車・バイク

2024/07/02

『ターミネーター2』でアーノルド・シュワルツェネッガーが駆ったハーレーダビッドソン・ファットボーイへの憧憬

 

ハーレーダビッドソンのなかでも人気の高い定番モデル

 

ハーレーダビッドソン ファットボーイ

 

HARLEY-DAVIDSON FLSTF FATBOY 1990 FIRST MODEL

 

 1991年に公開され、大ヒットした映画『ターミネーター2』。劇中で、アーノルド・シュワルツェネッガー扮するサイボーグT-800が大型バイクに乗ってガンアクションを披露するシーンは映画史に残る名シーンだ。

 『月刊アームズマガジン2024年8月号』では、そのシーンをオマージュしてレバーアクションの銃を手に、ハーレーダビッドソンに跨る1カットを表紙にしてみた。“トイガンとミリタリーの最新情報誌”を名乗っているので手にするガンは当然のこと、跨るハーレーにもこだわりをもって、撮影を行った。

 

ハーレーダビッドソン ファットボーイ

 

ハーレーダビッドソン ファットボーイ ファーストモデル(1990年式)

 

 同作で出てくるのは、ハーレーダビッドソン・ファットボーイ(FLSTF)の1991年式とのことだが、今回の撮影では1990年式のファーストモデルを用意した。作品中ではオールブラックのボディが印象的だったが、このファーストモデルはタンクなどの外装だけでなく、フレームまでシルバーに仕上げられている。また、ロッカーボックス、ダービーカバー、タイマーカバー、イグニッションスイッチなどのイエローの差し色が印象的だ。

 

ハーレーダビッドソン ファットボーイ

 

 

ハーレーダビッドソン ファットボーイ
ファットボーイシリーズが搭載するエンジンは、年代を経て「エボリューション→ツインカム88B→ツインカム96B」と変化しているが、ファーストモデルはエボリューションを積んでいる。OHV(オーバー・ヘッド・バルブ)の第4世代にあたるエボリューションは、旧車のようなフィーリングを味わえるエンジンだ

 

ハーレーダビッドソン ファットボーイ
一見するとリジットフレームのように見えるが、フレーム下にサスペンションが装備されている「ソフテイルフレーム」

 

ハーレーダビッドソン ファットボーイ
ファットボーイの特徴の1つであるフロント回り。大型のヘッドライトを装備し、フロントフォークを覆っているカバーがファットボーイの存在感を増している

 

ハーレーダビッドソン ファットボーイ
ソフテイル・FLシリーズで唯一採用されているディスクホイール。タイヤサイズは、フロント、リヤともに130/90-16。

 

ハーレーダビッドソン ファットボーイ
ハーレーダビッドソン純正のカスタムマフラーが装着されている。エボリューションエンジンの重低音が響く

 

ハーレーダビッドソン ファットボーイ
特長的なタンク上部のメーター回り。スピードメーターはKM/H表記になっている

 

走行インプレッション

 

ハーレーダビッドソン ファットボーイ

 

 ハーレー特有の三拍子が出るようにセッティングしており、停止中は心地よい振動を感じられる。最高速を追い求めるようなエンジンではないが、とてもトルクフルで走り出すとドドドドと排気量1338ccの空冷4ストロークVツインOHVエンジンが、重量のある車体を前に押し出してくれる。
 ライディングポジションは、ハンドルを交換して少し手前に来るようにしてあるので、無理のない姿勢で乗れる。しかし、車輌重量が300kgを超えているので、エンジン停止時の取り回しでは、体力と慣れを要する。

 

 ハーレーダビッドソンのなかでも大柄な部類になるファットボーイは、圧倒的な存在感と所有欲を十分に満たしている不朽の名車だ。でも、1L/12~13kmの燃費で、さらにハイオク仕様なところが玉に瑕…かな。

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

車輌撮影:玉井久義

車輌協力:鈴木慶信

 

 

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