エアガン

2019/03/31

トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ【陸上自衛隊】

 

過酷な訓練に対応できるポリウレタンゴム製の擬製銃

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

TRG を使用して訓練に励む自衛隊員。実銃同様の形状と重量感は訓練の効果を高めるのに役立っている(PHOTO:菊池雅之、写真提供:キャロット)

 

 

 海外のタクティカルトレーニングでインストラクターが青色のハンドガンやライフルを持っているのを見かけたことがあるのではないだろうか。これは通称「ブルーガン」と呼ばれている擬製銃で、実銃から型取られており、一体成型で発射機能がオミットされている。主に銃の扱い方を教示したり、格闘訓練などで使われている。ここで紹介する擬製銃「トレーニングラバーガン(TRG)」はブルーガンをさらに一歩進めたもので、実際の訓練に耐えられるように鉄製のコア(芯金)をポリウレタンゴムで包んだ成型品。実銃の外観を忠実に模しているのはもちろん、マガジンにフルロードした状態を想定した重量となっており、重量バランスも考慮されている。海水や泥水などに浸けたり、激しい動きにも充分耐えられるだけの強度を有している。一方で適度な柔軟性と全体的に丸みを持たせることで、使用者や周囲へのダメージを軽減している。フルロード時の重量を想定した芯ありと、格闘訓練などで芯が出てしまうようなトラブルを防止する芯なしの2タイプが用意されている。ここでは89式小銃、9mm拳銃の擬製銃、そして89式小銃30連擬製弾倉をご紹介しよう。

 

 

自衛隊 89式小銃擬製銃

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

 

DATA

※データは前が芯あり、後が芯なし

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

実銃の形状が忠実に再現されているグリップとトリガーは据銃訓練にも対応している

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

銃口は埋められているものの、フロントサイト基部には専用の負い紐を通すための穴が開けられており、バレル下部の銃剣止めはしっかり再現されている

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

コッキングハンドルは一体成型にすることで安全性に配慮されている

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

フロントサイトは実銃では左右にガードが付いているが、TRGでは一体型で真ん中に穴が開いており、照準の訓練ができるようになっている

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

ア=安全の位置で固定されているセレクターレバー。左面セレクターレバーも同様にアの位置となっている

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

一体成型のマガジン右側には大きく「訓練用」の文字が入れられている

 

 

89式小銃30連擬製弾倉

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

 

DATA

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

実弾をフルロードした状態と同じ重量を再現した擬製弾倉。マガジンポーチに入れることで行動時の重量が体感できる。脱落防止のランヤードが通せる穴が設けられている

 

 

自衛隊 9mm拳銃擬製銃

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

 

DATA

※データは前が芯あり、後が芯なし

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

本体と一体成型のトリガーはシングルアクションポジションでモールドされている

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

フロント/リアサイトは実銃同様の形状となっており照準訓練も行なえる

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

グリップ後部は脱落防止のランヤードが通せるように穴が開けられるようになっている

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

重量は822g(実測値)となっており、フルロードした時と同じ重量となっている

 

キャロット トレーニングラバーガン(TRG)シリーズ

 

 

お問い合わせ先

サイトロンジャパン
03-3367-7131

 

 

TEXT:毛野ブースカ

 

 


この記事は2019年5月号 P.54~55より抜粋・再編集したものです。

 

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