2019/06/29
東京マルイ「ガスブローバックガン 89式5.56mm 小銃折曲銃床型」製品レビュー
左方セレクターに対応した折曲銃床型をガスブローバックガンで再現
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
●左方セレクタータイプを再現
2018年に発売されたエアガンの中でもっとも注目を集めたと言っても過言ではない東京マルイのガスブローバックガン89式5.56mm小銃固定銃床型(以下ガスブロ89式)。ディテールの再現度の高さはもちろん実銃同様に3発制限点射ができ、高い実射性能と安定したブローバックアクションはマニアのみならず現職の自衛官をも唸らせたという。
そんな東京マルイの会心の一作であるガスブロ89式のバリエーションとして折曲銃床型が加わる。折曲銃床型はスタンダード電動ガンですでにリリースされているが、ガスブロ版は標準装備されている左方セレクターに対応すべく、チークピースの左側が半円状に大きくえぐられている最新型を再現したことだ。
ストックが左側に折りたたまれる折曲銃床型では左方セレクターがあると完全に折りたためない。そこでチークピース左側をえぐることで対処しているのだ。東京マルイはこの最新型の特徴を忠実に再現した。
●20連ショートマガジンが付属
折曲銃床にあわせてロアレシーバーも新規で製作。さらにマガジンは装弾数20発のショートマガジンが付属。30連マガジン同様、左側に残弾確認孔が再現されている。
その他の特徴は固定銃床型を踏襲。左方セレクター、スライド式ダストカバーはライブ。レシーバーは実銃に近いプロセスでテイクダウン可能だ。
ボルトアッセンブリーには専用ブローバックエンジンとZシステムが搭載され、ロングストロークタイプのボルトキャリアやロッキングラグの形状がリアルに再現されている。ロアレシーバー内はフルオートシアやハンマー、トリガー、ノッカーなどが組み込まれた「ハンマーユニット」と、発射弾数を機械的に制御する「送り腕」や「カウント板」などが組み込まれた「バーストメカ」がそれぞれ内蔵されている。実銃に近い構造を持つガスブローバックガンだからこそリアリティと実射性能が両立できたと言っても過言ではない。
定番モデルとはいえ決して妥協することなく東京マルイは折曲銃床型を完成させた。ぜひ手に取って完成度の高さを実感してほしい。
DATA
- 全 長:670mm/916mm(ストック展開時)
- 全 高:212mm
- 全 幅:67mm
- 重 量:3,900g(20連マガジン装着時)
- 装弾数:20発
- 価 格:¥64,800(今夏発売予定)
- お問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:毛野ブースカ
この記事は月刊アームズマガジン2019年8月号 P.74~75より抜粋・再編集したものです。